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クライアントは実績や実力よりアレを見る! 隠れた判断基準とは?|楽しみながらキャリアアップ♪ #19

2017.2.14
フリーランスで活動するライター&コラムニストharakoが自身の経験で学んだ、女性の働き方についての連載です。第19回目は、実績が浅くても仕事が獲得できたできごとについてご紹介します。

初めはみんな未経験

【楽しみながらキャリアアップ♪】vol. 19

“自分には、表に出せるような実績もないし、キャリアも薄い…。こんな私だから、新しい仕事が来ないし受け入れられないんだ” なんて、心の隅にありませんか?

とは言っても私自身、胸を張って誇れるものは何もありません。どちらかと言うと失敗や遠回りばかりしていたので、トントン拍子で進んでいるタイプではないと感じます。しかし、実績や経験が薄いにも関わらず、仕事依頼をしてくれる方に出会うと思うことがあります。「なぜ、もっと経験値の高い人を選ばないのかな?」と。

一度もやったことがないことでも、「harakoさんにお願いしたい」と言われることが何度かあったのです。そこで不思議に感じた私は、いったいどこを基準に依頼しているのかを聞いたことがありました。

実績がなくても、採用された理由

20代半ばで方向転換した私は、今までの人生経験では何も学んで来なかったことばかりの依頼(ライターの仕事)だったので、毎回恥ずかしながら言っていることがあります。「本当にまったく文章について学んだことがないので、ご期待に添えるかどうか分かりませんが…」と請け負う前に、ほとんどのクライアントさんに伝えていました。そうすると大抵の反応が、半笑い。

私は真剣に説明しているのに、なぜ笑っているの?と感じ、思っていることを聞くと「その姿勢や意気込みが良いんだよ」と返ってきたことがあったのです。打ち合わせに挑む時には、相手がどんな悩みや相談を持っているのか?を深く知るために事前リサーチをして分析し、質問責めにすることもあります。そんな体当たりな仕事スタイルが、受け入れられた瞬間でした。

最終的には、人を見て判断している

その経験から学んだのは、多くの人は実績や数字よりも「人の姿勢」を見ると言うことです。口動ではなく、行動。ある程度キャリアができてくると、自分の過去の栄光に浸るケースがあります。“私は昔こうだった” と、今の自分に慢心してしまうのは、新しいお仕事の機会損失にほかならないと感じます。

それと同時に、お願いする側も、依頼した後にどんな取り組み方をしてくれるのか?を始めの打ち合わせ段階で観察していることが多々あります。直接言葉にしないにしても、どんな人物像で今後どんなお付き合いが見込めるのか?を、じっくり吟味しているのではないでしょうか。もしも、これから新しいことを始めるけど、不安でいっぱいと言う方がいらっしゃったら、過去の実績よりも今のあなたのバイタリティーの方が大事だとお伝えしたいです。ぜひ頑張ってください。