田代 わこ

満島ひかり「盟友の三浦大知くんと一緒につくって…」美術展に提供した楽曲への思い

2023.3.18
六本木の国立新美術館で、『ルーヴル美術館展 愛を描く』がはじまりました。本展のプレス内覧会と開会式に、展覧会の案内人を務める俳優の満島ひかりさんが登壇。開会式の模様を取材してきましたので、レポートします!

満島ひかりさんが案内人!

満島ひかりさん ⓒNTV

【女子的アートナビ】vol. 284

『ルーヴル美術館展 愛を描く』では、フランスのルーヴル美術館が所蔵する絵画コレクションのなかから、「愛」をテーマにした名画73点を展示。

西洋社会では、古代の神々やキリスト教の愛、恋人や家族、官能的な愛まで、さまざまな愛が表現されてきました。本展では、おもに16世紀から19世紀半ばに活躍したヨーロッパの巨匠たちによる傑作、名作の数々を堪能できます。

プレス内覧会では、満島ひかりさんがフランソワ・ジェラールが描いた《アモルとプシュケ》の前に登場! 春色のワンピース姿がとってもステキです!

ロケでルーヴル美術館を体験!

ⓒNTV

また、開会式では満島さんが本展の案内人として、ルーヴル美術館や作品の魅力について、語ってくれました。

――本展のロケで、はじめてルーヴル美術館の中に入られたそうですが、いかがでしたか。

満島さん とても良い絵を見る体験ができました。もともと王宮だった建物を補修しながら美しく保ち、そこにさまざまな時代の絵が並んでいました。

特に感動したのは、ナポレオンの戴冠式を描いた作品です。絵の中に、私と同じぐらいの大きさの人間がたくさん描かれていて、思わず拍手をしてしまいました。自分もその戴冠式に参加しているかのような気分になれたので、驚きました。ルーヴルならではの鑑賞体験ができました。

一枚の絵に30分以上は必要…?

『ルーヴル美術館展 愛を描く』展示風景

――本展の展示はいかがでしたか。

満島さん 本展を担当された国立新美術館主任研究員の宮島綾子さんと一緒に、拝見させていただきました。解説を聴きながら見ていると、一枚の絵に対して、30分以上は必要ですね。絵の中に、「愛」にまつわるさまざまなヒントがあり、その絵が描かれた背景があり、知れば知るほど絵を鑑賞する時間が長くなります。別に宣伝ではないのですが、一度見るだけでは足りないですね(笑)。すごく良い展示です。

――本展で音声ガイドの収録をされてみて、いかがでしたか。

満島さん はじめて、音声ガイドを担当しました。先輩の森川智之さんと一緒に、愛にまつわる話や恥ずかしくなるような言葉、怒りなどをお芝居のようにして話してみたり、恥じらいをセリフにして話してみたり。森川さんと私だからこその音声ガイドになっていると思います。

盟友である三浦大知くんと一緒に…

ⓒNTV

――本展のテーマソング『eden』も配信されました。満島さんが作詞をされたそうですね。

満島さん ありがたいことに、世界的なジャズバンドSOIL&“PIMP”SESSIONSのみなさんと、私の27年来の盟友である三浦大知くんと一緒に、今回のテーマソングをつくらせていただきました。美術の世界をあまり崩さないようにと思いながら、幻想的で神秘的な感じになればいいと思って詞を書きました。美術展とあわせて、聴いていただければうれしいです。

――最後に、展覧会をご覧になる方にメッセージをお願いします。

満島さん この数年、たくさんの人がいろいろな環境になり、どんどん世界が変わるなかで、改めて見直したこと、愛を感じること、触れられないことのさみしさ、触れられるものへの愛おしさなど、日々感じている最中かと思います。「愛を描く」というこの展覧会にぜひ足を運んで、日常にもたくさん愛を描いてほしいなと思います。私も愛を描きたいです。

音声ガイドで楽曲も聴けます

なお、満島さんと森川さんが担当する音声ガイドは、650円で貸し出されています。作品解説のほか、テーマソング『eden』や、満島さんと森川さんの特別対談も収録。ぜひガイドを聴きながら、作品をご覧になってみてください。

本展は、東京のあと京都に巡回予定です。

Information

会期    :~6月12日(月)
休館日   :毎週火曜日 ※ただし3月21日(火・祝)・5月2日(火)は開館、3月22日(水)は休館
会場    :国立新美術館 企画展示室1E
開場時間  :10:00-18:00※毎週金・土曜日は20:00まで※入場は閉館の30分前まで
観覧料   :一般¥2,100、大学生¥1,400、高校生¥1,000、中学生以下無料

展覧会公式HP: https://www.ntv.co.jp/love_louvre/