好きなこと、話そ!

志村 昌美

次世代女優アンジェラ・ユン「オダギリジョーさんの頭の中はまるで…」

2018.12.13
悩みを抱えていると、つい自分だけの世界に閉じこもりがちですが、そんなときこそ人との出会いで新たな扉が開くもの。そこで、ある少女とひとりの男性が繰り広げる物語を描いた話題作『宵闇真珠(よいやみしんじゅ)』をご紹介します。今回は本作の裏側を探るべく、こちらの方にお話を聞いてきました。それは……。

“アジアン・ビューティ”で注目のアンジェラ・ユン!

【映画、ときどき私】 vol. 205

現在25歳のアンジェラさんは、CHANELの広告に起用されたり、香港版のELLEで表紙を飾ったりと、モデルとしても幅広く活躍中。今回は、本作を手がけたクリストファー・ドイル監督が何年も探し求めたヒロインに抜擢され注目を集めていますが、出演のきっかけや美しさを保つ秘訣などについて語ってもらいました。

―本作への出演は、2016年のオーディションで決まったそうですが、そのときのことを教えてください。

アンジェラさん 今回のオーディションは、いままで受けたほかのオーディションとは一風変わった雰囲気でした。というのも、演技指導をされることもなく、とりあえずおしゃべりから始まって、「最近は何に関心を持っていますか?」とか、「どういう家庭で育ったんですか?」というような話をずっとしていたんです。

最後に少しだけ演技のテストもありましたが、過去に自分が経験してきたオーディションとはかなり違うなというのが第一印象でしたね。

実は演技に対する自信はあまりなかった

―そこで、手ごたえのようなものを感じていましたか?

アンジェラさん 自信はまったくなかったです(笑)。オーディションに受かる確率というのは、10回受けて1回受かるかどうか。しかも、大学の時に演技指導をしてもらっていた際には、すごく厳しい先生からダメ出しばかりされていたので、演技に対する自信はあまりありませんでした。

ただ、今回は演技力をチェックされるよりも、自分の人生経験や生い立ちを重視されていると感じましたし、監督とも話していて、「自分の力ではどうしようもない社会や人生に対しての無力感」というところでお互いに共感でき、話も合ったので、それがよかったのかなと思いました。

―監督もプロデューサーもセリフに頼らない “見る言語” にこだわっていたそうですが、それだけに難しい役どころだったと思います。実際に演じてみていかがでしたか?

アンジェラさん 「セリフに頼らない表現方法」というのは、私にとってはとてもハードルが高いことでした。全体的に見ても、今回はそこが一番大変なことだったと思います。

―そのなかでどうやって役と向き合い、乗り越えていったのですか?

アンジェラさん 監督から言われていたのは、「何もしなくていい」ということ。つまり、何も演じなくていいから、自分自身で感じて欲しいということでした。

なので、海辺で踊っているシーンもどう踊るかを考える必要はなく、とりあえず海を見つめて、風や音をキャッチして自然体で動いていたらOKになったんです。監督にはかなり自由の高い演技を許していただいたと思っています。

観客の感覚にいかに刺激を与えられるかが挑戦だった

―では、アドリブで演じられたシーンも多かったのでしょうか?

アンジェラさん 動きのある部分は脚本通りでしたが、心の内面の描写や揺れ動く気持ちを表しているシーンでは、アドリブや現場で思いついたものを演じることはけっこうありました。

―そういう意味でも、監督との信頼関係があってこそできた部分は大きかったと思いますが、完成した作品をご覧になったときはどのように感じましたか?

アンジェラさん これまでに演技の勉強をしてきてはいましたが、今回の映画を体験してみて、演技に頼らない作り方でも、芸術性の高いアート作品の場合は、これだけの素晴らしい作品ができあがるんだというのを最初に感じました。観る側の感覚にいかに刺激を与えられるかというのは、自分にとっての大きな課題であり、新たな挑戦でもあったと思います。

―なかでも、オダギリジョーさんとのシーンは印象的でしたが、現場で何かアドバイスをもらったりしたことはありましたか?

アンジェラさん オダギリさんはこちらが相談すると、「こういう風にしたらいいんじゃない?」といった自分なりの感覚でいつも答えてくださいました。オダギリさんも監督と同じように、頭の中にあるのは、より視覚的な美しさを通して映画全体の雰囲気をいかにして作り出すことができるのかということ。それぞれのシーンで、オダギリさんとはいろいろなお話をさせていただきました。

―モデルとしても活躍されていますが、映像の仕事での難しさや楽しさはどのようなところですか? 

アンジェラさん モデルというのはイメージキャラクター的なところがあり、それゆえの大変さもありますが、女優としてはよりクリエイティブなものが求められていると感じています。

女優の仕事として、いい演技ができるかどうかは自分の感性にもかかっていると思いますが、その感性を磨くためには、いろいろな生活を体験しないといけないですよね。幅広い経験を通してはじめて感性が高まり、素晴らしい演技を自然にできるようになるんだと思います。

香港のオススメスポットとは?

―そういう意味では、今回のロケーションも感性を刺激するような幻想的な場所でしたが、そこから得られたものもありましたか?

アンジェラさん それもありましたが、実は旅行で以前訪れたことがありました。というのも、香港ではわりと知られている場所で、山もありますし、そこで日の出を見るために多くの人が登ったりしているんですよ。

―では、オススメの場所もありますか?

アンジェラさん いまお話した山は私も実際に早起きをして登ったことがあるので、日の出はぜひオススメしたいですね。とはいえ、富士山から見る日の出とは比べものにはならないかもしれませんが……(笑)。でも、キレイな景色も見られるので、よかったらみなさんも行ってみてください。

―アンジェラさんのアジアン・ビューティは日本の女子たちにとっても憧れるところですが、美しさを磨くために心がけていることはありますか? 

アンジェラさん とにかくやりたいことをやってみること。そして、食べたいときは食べるということです。ただ、その場合はきちんと運動することも大事なことですよ(笑)。というのも、人間はちゃんと運動をすることによって自然とオーラが出てくるものですから。

あとは、外見的なことだけでなく、自分の内面を磨くことも大切なこと。一番のオススメは読書です。本を読むことで感性が磨かれ、自信も湧いてくるものですし、美しさというのは、そういった自信や人生観にすべてリンクしているものなんですよ。

ファッションも内面から出るものが大事

―オススメの作家や本があれば教えてください。

アンジェラさん いまは、香港の文学を読むことにハマっています。そのなかでも、『花様年華』などウォン・ カーウァイ監督によって映画化もされている作家ラウ・ イーチョン氏の作品は香港社会の変遷について書かれていて、とても興味深いものが多いです。

―それでは、ファッションで意識していることはありますか?

アンジェラさん 普段からいろいろなスタイルを試していますが、ファッションは自分の内面やオーラに合うかどうかが大事だと思っています。ゆったりとしたものからシャープなものまでいろいろ着ますが、一番はそのときの気分に関係していますね。

それから、ブランドのものだけじゃなくて、実は古着も好きなんです。なぜかというと、繰り返して利用することの大切さを感じているからなんです。なので、古着屋さんやヴィンテージショップ、あとは日本の骨董市に行ったりもしますよ。

―そういったことを通して、日本の女子たちにも伝えたいことがあればメッセージをお願いします。

アンジェラさん 以前、日本で古い花瓶を買ったことがあり、手作り感がいまでも伝わってくるので気に入っていますが、それらが教えてくれたのは、物を大切にすることは自分の人生を大切にしていくのと同じだということ。

そういった思いもあって、洋服もつねに新しいものを追いかけるのではなくて、1着買ったら、必ず最後までちゃんとケアするように心がけています。ファッションに対する考え方や物の扱い方というのは、自分の人生観につながるもの。みなさんにも、ぜひ考えていただきたいなと思います。

インタビューを終えてみて……。

少女のようにお茶目なところも残しつつ、大人っぽい知的な面も持ち合わせたアンジェラさん。モデルとしても、女優としても、まだまだこれからが楽しみなところです。吸い込まれそうなアンジェラさんの魅力が詰まった本作もお見逃しなく!

ミステリアスな世界観へと引き込まれる!

「東洋のヴェネチア」と呼ばれる別世界のような景色と美しい映像に酔いしれてしまう本作。運命に導かれるように出会う2人が、“本当の自分とは何か” を気づかせてくれるはずです。

ストーリー

香港で最後の漁村である珠明村に暮す16歳の美しい少女。太陽を浴びるとやせ細って死んでしまう奇病に侵されていた。そのため、父親から守られるような生活を余儀なくされ、村人たちからは避けられてしまうことに。

そんななか、ある月夜の晩にどこからともなく村にやってきた異邦人の男と海辺の洞窟で出会う。少女は初めて自分を真っ直ぐに見つめてくれたことに胸の高まりを感じるのだった……。

幻想的な予告編はこちら!

作品情報

『宵闇真珠』
12 月15日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:キノフィルムズ
©Pica Pica Media
https://yoiyami-shinju.com/

ヘアメイク:前田紗良
スタイリスト:加藤 將 (vacans)


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