『ひよっこ』ブレイクの竜星涼「××と告白されたらキュンとくる」
若手俳優のなかでも大注目の竜星涼さん!
【映画、ときどき私】 vol. 119
朝ドラ『ひよっこ』や映画『22年目の告白‐私が殺人犯です‐』など、2017年も話題作に次々と出演している竜星さんは、モデルとしても活躍中で昨年から2年連続でパリコレにも参加するほど。これまで、役ごとにまったく違う顔を見せていますが、本作で演じているはイケメンでモテモテの男子高校生。そこで、若いキャストとの現場で感じたことや自身の恋愛観についても語ってもらいました。
まずはこの作品に参加されてみていかがでしたか?
竜星さん 今回初めて三木組を経験してみて、監督は何回もテストを繰り返してしっかりと固めていく方だなという印象がありました。それはできあがった作品にも表れていて、人が恋していくまでの流れが丁寧すぎるくらい丁寧に描かれていたと思います。でも、そういうラブストーリーは意外と少ない気がするので、新しい感覚を持つことができました。
広瀬すずさんと森川葵さんと仲良し3人組という役でしたが、現場での様子は?
竜星さん 葵ちゃんとはほかの作品でご一緒したことがありましたが、すずちゃんとは今回が初めての共演でした。ただ、みんなで弓道をするシーンがあって、撮影に入る前から一緒に弓道の練習をしていたので、そこで部活みたいにひとつのものを目指すようなところがありました。なので、そこからだんだん仲良くなっていけたかなという感じはありました。
恋愛関係のない3人とはいえ、女子2人のなかに入ってみての感想は?
竜星さん 僕は学生時代には同性の友だちが多かったので、男1人でこういうふうに仲のいいグループ構成ということは、実生活ではあまりなかったです。
だから、本当にこの3人が微笑ましいというか、お互いに恋愛感情がないけれど、男女関係なく一緒にいられる仲間っていうのは、やっぱり僕からしたら憧れる部分は多かったです。でも、僕が演じた浩介は男子とは全然話してないから「あれ、友だちいないのかな?」ってちょっと心配しちゃいました(笑)。
竜星さんから見たおふたりはどのような印象ですか?
竜星さん フレッシュというか、エネルギッシュですよね。特にすずちゃんは撮影しているときはリアルに高校生だったので、葵ちゃんと「僕たちもちょっと年取ったな」みたいな話をしてました(笑)。
今回竜星さんが演じた浩介は、好意を寄せている年上の女性教師にも積極的で、高校生とは思えないようなアプローチに女子たちはドキドキすること間違いなし。
演じていてご自身と似ているところはありましたか?
竜星さん 僕もわりと積極的なほうだと思うので、好きになったら「好き」という思いを伝えたくなるんです。だから、浩介みたいに行動に移すタイプに近いものはあったのかなと思いました。
あとは、誰かのために熱くなるという部分も似ているかもしれないです。今回はすずちゃんが演じる響と同じ境遇で一番の理解者でもあったので、「響のために何かしてあげたい」と思っていましたが、そんなふうに人のために動ける人間になりたいとよく考えているので共通しているかなと。それから、僕も「おかしいことはおかしい」とはっきり言いたいタイプなので、もしかしたらそういうところを見出してこの役をやらせてもらえたのかなとも思っています。
劇中、浩介が先生を好きな理由は「顔」と答えるセリフは正直すぎて、思わず笑ってしまうシーンのひとつ。
では、竜星さんが女性を好きになるときのポイントは?
竜星さん 多くの人がそうだとは思うんですが……まず初めに顔は見ちゃいますよね。でも、最終的にはフィーリングだと思っています。浩介の「顔」という発言については、そこで変に違うことを言わないところが逆に彼のまっすぐで男らしい部分が出ていて潔いなと感じました。
それから、浩介は自分のことでも友だちに対しても同じようにまっすぐな情熱を出せるところがあるんです。そういう人は多いようで意外と少なかったりする気がしていて。だから、それがこの作品のなかで少しでもスパイスとして効かせることができていたらいいなと思っています。
最近は幅広い役に挑戦されていますが、また高校生に戻ることになって心がけたことは?
竜星さん まずはピュアさを取り戻すということです(笑)。そういう部分ではすずちゃんや葵ちゃんのように実年齢が高校生に近い人たちに逆に助けてもらったような気がしました。きらめいている感じということは、やっぱりそういう人たちと一緒にいると自分もまた蘇るところがあるので、だんだん錯覚してくるんです。「僕も高校生かもしれない」って。でも、途中で疲れてくると、やっぱりリアルな年齢が出てきてしまって、ちょっと違うなとか思ったりしてしまいましたが(笑)。
あと、撮影のときに僕は23歳だったので、「学生服大丈夫かな」と気にしていましたけど、でもこうやって役をいただけたということは、まだいけるということなんだと信じて演じていました。
今回、先生側には生田斗真さんや比嘉愛未さんといった豪華なキャストも集まっていることも話題になっているところ。
若手とは反対に、年上の方々とのシーンではどのように感じましたか?
竜星さん やっぱり作品を通してすべて引っぱって行ってくださっている感じはありました。ただ、学生たちのパートではなくて、先生たちのパートに僕が参加するときには、僕は大人側のキャストのみなさんとの方が年齢が近かったりもしたので、「僕は大人組なのか? 学生組なのか?」と少しふわふわした感覚をもつこともありました(笑)。
本作に登場するのは、とにかくまっすぐなかわいらしい年下の女子高生と憧れずにはいられないクールで美人な年上の教師。
竜星さんならどちらの女性がタイプですか?
竜星さん 昔だったらクールな女性を追いかけているほうだったかなと思いますが、最近は追いかけるのはエネルギーが必要だなと感じていて……。って、なんかおじさんみたいなこと言ってますね(笑)。どちらにしても恋するってエネルギーがいるものだと思うんです。でも、そのぶん自分の実生活をも変えるくらいのよりよい影響を与えてくれたりもする気がするので、そういう意味では「ああ、恋愛っていいな」と思いながらやっていました。
今回、響のセリフは健気なものばかりでしたが、女子から言われてキュンとする言葉は?
竜星さん タイトルにもなっていますけど、やっぱり「好きになってもいい?」はずるいですよね。そんなふうに疑問形で言われたら、男だったら喜ばない人はいないと思いますよ(笑)。僕は「好きです」よりもキュンとするかも。
最後に、もし竜星さんが女性をキュンとさせるとしたらどんな言葉を使いますか?
竜星さん うーん、なんだろう……。むしろ僕が知りたいです(笑)! でも、さっきスタッフさんに言われたんですけど、僕は甘え上手らしいんですよ。自覚はないですが、自然と甘えるようなことをしてキュンとさせているんでしょうか? 確かにたまにわがままを言ってみたりはしていますが……。
インタビューを終えてみて……。
浩介と同じような熱さを内に秘めつつ、気さくで優しい竜星さん。笑いの絶えないインタビューで楽しませてもらいましたが、女子校出身の私からすると、「竜星さんみたいなステキなイケメンがクラスにいたら、きっと毎日落ち着かなかっただろうな」と思わず妄想してしまいました。ぜひ本作では、そんな竜星さんとクラスメイトになったようなワクワクした気分も存分に味わってみてください。
恋する気持ちは誰にも止められない!
やっぱり恋愛において大切なのは、自分のなかに芽生えた「好き」ということにどれだけ正直になれるかということ。簡単なようで、大人になるとそれが一番難しいことでもあるだけに、ここでいったん忘れかけてた純粋な気持ちを思い出してみては?
ストーリー
高校2年生の響は、まだ本当の恋を知らない内気な女の子。それだけに、同じ弓道部に所属するクラスメイトの千草や浩介の恋バナを聞いてもどこかピンとこないままだった。そんななか、響が初めて好きになったのは、世界史の伊藤先生。
不愛想だけど、たまに見せる優しい笑顔にどんどん惹かれていった響は、ある日「好きになってもいい?」とまっすぐな思いを告げることに。生徒と先生という “許されない関係” である2人と周囲の思いが交錯するなか、迎える運命の結末とは……?
胸キュン必須の予告編はこちら!
作品情報
『先生! 、、、好きになってもいいですか?』
10月28日(土)新宿ピカデリー他 全国ロードショー
原作:河原和音『先生!』(集英社文庫コミック版)(※1996年~2003年)
主題歌:スピッツ「歌ウサギ」(ユニバーサルJ)
監督:三木孝浩 脚本:岡田麿里
出演:生田斗真 広瀬すず 竜星涼 森川葵 健太郎 中村倫也 比嘉愛未 八木亜希子 森本レオ
配給:ワーナー・ブラザース映画
©河原和音/集英社 ©2017 映画「先生!」製作委員会
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