【事実婚がじわり増加中!?】好きな人と結婚しないメリットとデメリット ♯54
結婚しないって…アリですか?
【リアルな夫婦生活】vol. 54
・幼少期の家庭環境によって、結婚に良いイメージがない
・既にひとり暮らしが長く、生活環境を侵されたくない
・自由でいることの気楽さを手放したくない
・社会的に男性と対等なパートナー関係を結びたい
こうしたまさまざな理由から男女共に結婚を望まない方も多くいらっしゃいます。私は法律婚を取り入れましたが、実際、性を変えることで社会的に “〇〇の妻” といわれることが多くなりました。これによって、「良い妻である自分」を意識するようになっています。時にこうした考えが行き過ぎると、自由に行動できなかったり、結婚をしたことで我慢を強いられるような環境になる可能性は大いにあります。そういう意味で言えば、確かに事実婚は入籍しないというだけですが、幾分かの気楽さを感じるかもしれません。
法律婚よりも自由な関係性がアダとなる場合も...…
ただし、事実婚はあくまで「当人達の意識の問題」で大きく関係が左右されます。入籍をしているということは「公的に認められた夫婦」である証。それを無くして10年、20年と続けられる関係なら良いですが、浮気が原因で、あっさり別れてしまうカップルも、やはり多いです。ちなみに、事実婚でも不貞行為による慰謝料の請求はできますが、事実婚である証拠材料がないことによるトラブルも多く発生しています。婚姻関係であればこうしたトラブルはまずありませんよね。
また、事実婚の場合は相手の遺産相続権がありません。もしどちらかに何かあっても遺言書でもない限りは財産分与をすることができないのです。先々を見据えた対策はいずれにしても必要です。
さらに子供ができた場合、男性は、父親の証明をするための“認知届”を提出しなくてはいけません。認知届を出して“お父さん”の証明ができますが、子どもは非摘出子として、自動的に母親と同じ戸籍や姓になります。子供を父親の姓にしたい場合は、役所に認知届とはべつに、子供の“入籍届”を出す必要があるため、提出資料に関しては少々面倒な部分も...。
よく話し合ったうえで綿密なプランニングが必須!
事実婚という関係を取るカップルは、離婚経験のある40代の男女や、女性が男性と同等の高い経済力や財産を持っている場合が多いそうです。こうした社会の働き方の変化により、結婚観も昔より大きく変わりました。そのため、事実婚の制度も法律婚と同等の権利を与えられはじめています。
しかし、それでもまだ社会的な偏見も多いうえに、手続きも面倒な部分がある。事実婚には与えられない権限も存在することを知ったうえで、どのように対処していくべきかを考えておきましょう。
気楽だから…で選ぶのではなく、しっかりプランニングしたうえで最適な選択をしていきたいですね。