角 佑宇子

「人の目が気になる」には? 友人のネガワードへのベスト返答はコレ!|デキるOLマナー&コーデ術 ♯39

2017.6.21
私たちが普段、何気なく使っている「言葉」。 この力がいかに大きいのかを日常で意識している方は少ないかと思います。口をついて出た言葉をキッカケにケンカが始まったり、反対に相手の心を救う優しいものにもなります。 普段から全ての発言に意識するなんてことは難しくても、できるなら相手を喜ばせる声をかけていきたいものですよね。特に女友だちが集まると愚痴や自分への自信のなさを吐露する場面に遭遇するはずです。今回は、友人のそんなネガティブワードをポジティブな言葉に変換して、彼女たちの心をHAPPYにするための変換法をご紹介します。

言葉の真意を読み取る力が必要

【デキるOLマナー&コーデ術】vol. 39

自分を否定する言葉や、相手を非難する言葉。あらゆるネガティブワードを発する相手の真意は常に、「自分の気持ちを理解して欲しい」ということにあります。たったこれだけです。

友達とケンカしたのは、“仕方のないこと”、いけないとわかっているけれど、“どうしようもなかった” など、自分ってダメだよねと自分を否定しながらも心のどこかでは「そんなことはないよ」「大丈夫だよ」と優しい言葉を求めているのです。ネガティブな言葉を発するということは、相手の心がそれほどに疲れている、孤独を感じている証拠。

ぜひ、このことを前提に投げかける言葉をポジティブに変換してみましょう。今回はよくある3つのフレーズを例文にご紹介していきます。

「イライラしちゃうの」→「頑張ってる証拠だよ」

「私、すごくイライラしちゃっていつも怒るの。良くないよね」という愚痴を聞かされた時、あなたならどうやってリアクションをしますか?難 しいですよね。

本人を目の前に「そうだね」は厳禁! かといって「ちょっと休んだほうがいいんじゃない?」という改善策もあまりオススメできません。ではどうすれば良いのでしょうか。

私であれば、イライラしてしまう友達には「頑張ってるんだね」と声をかけるようにします。イライラする人は基本的に物事を真面目に捉えたり、完璧主義に多い傾向があります。自分はしっかりやっているのに周りがついてこない苛立ちや、集中し過ぎるがあまり、気持ちが爆発してしまうのです。

イライラしちゃうほどに頑張っていることを認めてあげましょう。もっと自分を甘やかしてもいいよ、という気持ちを伝えることで心がほっとするかもしれません。

「飽きっぽい性格が嫌」→「好奇心が旺盛なのはいいこと」

私自身がすごく飽きっぽい性格に辟易していた時に言われて救われた言葉でもあります。何かひとつのことを満足に続けることができない、飽き性はもう性質なので、簡単には変われません。

飽き性というと困った性格のように感じ取られて、周りの人も「それは何とかしたほうがいいね。」という言葉を投げがち。しかし、物事は何事も見方を変えることが大切です。

飽きっぽいというマイナスな面があるいっぽうで、それは好奇心旺盛の表れ。好奇心が旺盛ということはそれだけたくさんの知識量を人よりも抱えることができます。そして好奇心旺盛な性格の持ち主は行動することを恐れないので、時にすごい成果を惹き寄せることもできる。飽きっぽい自分と悩んでいる方にはそのように声をかけてみてはいかがでしょうか。

「人の目が気になる」→「気配りが上手なんだよ」

日本人に多くある悩みのひとつですよね。周りの目が気になって思うように行動したり、発言ができない。これも見方を一つ変えれば、素晴らしい美徳にもなり得るのです。

人の目が気になる=周りをよく見る観察眼に優れているということ。気にする対象を「自分」ではなく、「他人」に意識を向けると、こういった性格の方は、誰よりも気配り上手な方になります。人の気持ちを多角的に捉えることができたり、輪から外れている人間を見逃したりしないコミュニケーション力の高さを発揮できるので、ぜひとも本人にもそのことを気づかせてあげましょう。

相手が気づかなかった一面を引き出してあげる

言葉とは不思議なもので、マイナス面で発言すればそのように対応するようになります。「自分はダメな人間だ」と自分が周りに言って触れることで、周りも「あの人はダメな人間だ」という目で見るようになります。

理解していても自分のこととなると、人は気づかないもの。アナタの大切な友人がもしこのようなネガティブワードを発していたら、ぜひ、温かい気持ちと言葉で相手を包み込んであげてくださいね。相手自身も気づかない魅力を引き出してあげることで、結果的にアナタ自身もより愛される人へと変化していくでしょう。