写真の盛りすぎは逆効果? 婚活のプロが教える「出会いを求めるなら飾らないほうがいい理由」

文・椎原茜 — 2024.2.6
SNSやマッチングアプリに投稿する自分の写真は、ついつい加工してしまいがち。しかし意中の相手やパートナーに対しては、飾らない自分を見せたほうがうまくいきやすく長続きもしやすいという説も。その理由とは? 恋愛・婚活塾のプロに伺いました。

どうしても盛りたい……でも盛るほどマイナスに?

写真 女性 アプリ 婚活

SNSに投稿する自分の姿を写した写真は、加工したり盛ることが当たり前に。そのためリアルで会った際、「写真と違う」と思われないだろうか…などと、不安になったり罪悪感を感じることはありませんか?

また本気の相手には、内心、「ありのままの飾らない自分を見せたい」という気持ちもあるものです。

けれど、どうしても盛ってしまいたくなる…その葛藤はどうすれば?

恋愛・婚活塾「総研アカデミー」を運営するハイスペ男子総合研究所 所長の吉沢詩乃さんは、特にマッチングアプリに登録する写真やプロフィールについては飾らず、あくまでもリアルな自分のベストコンディションのものにするのがポイントだと話します。

そしてそれはマッチングアプリに限らず、気になる相手やこれから出会う理想の相手、現在のパートナーに対しても同様のことがいえるのだそう。今回は、恋愛や結婚で成功するためには飾らないほうがいい理由と共に、自分を魅力的に見せるコツを教えていただきました。

出会いを求めるなら飾らないほうがいい理由

ーー出会いを求めてマッチングアプリやSNSなどに写真やプロフィールを登録・投稿する際、飾りすぎたり盛りすぎないほうがいいのはなぜですか?

吉沢さん アプリやSNSなどオンラインで新しいつながりが生まれることが増えましたが、あくまでも最初のきっかけにすぎません。親しくなり距離が近くなっていくと、リアルな人と人とのコミュニケーションに移っていきます。

初めはつい盛りたくなってしまう気持ちもあるかと思いますが、盛りすぎると実際に会ったときに「過剰に盛る性格の人」「ちょっとした嘘をつく人」といったパーソナリティへの不信感につながる可能性も。キレイな自分、かわいい自分でいたいというせっかくの向上心が人間関係の構築にマイナスに働いてしまうともったいないですので、「コンディションがいいときの自分」くらいのさじ加減で登録・投稿するのがおすすめです。

出会いのきっかけとしてアプリやSNSが台頭してきた現代では、「センスよく盛りすぎないバランス感覚」もコミュニケーションスキルのひとつだと考えています。

飾らない自分で成功した例

ーー飾らないことで、実際に恋愛や結婚で成功し、円満な関係を築くことができている人の例を教えてください。

吉沢さん 私は女性の婚活をサポートする事業を展開していますが、「盛らない」「無理しない」スタイルのほうが、婚活もその後のパートナーシップもうまくいくと感じます。

とあるアラフォーの女性は筋金入りのアイドルオタクだったのですが、それを完全にオープンにして婚活を実施。本気のオタク活動についてのお話は男性にもウケて、さらに同じアイドルのファンだった男性と出会って意気投合し入籍。新婚生活でも、一緒にライブDVDを見るなど楽しい時間を共有できているようです。

また料理や家事が苦手だという女性も、それを公言することでサポート上手な男性とスピード婚。夫は毎日笑顔で料理を美味しそうに食べてくれる妻のために、プロレベルの腕を身につける努力までしてくれているのだそうです。

リラックスして素を出せる女性には、男性も心を開きやすいもの。よく思われようと無理をするよりも断然おすすめです。

かわいく見せたい気持ちとどう折り合いをつければいい?

ーー「飾らない」「盛らない」ことと、メイクをしてかわいくおしゃれに見せたい気持ちとはどのように折り合いをつければいいですか?

吉沢さん おすすめなのは「あとから盛る戦略」よりも「ベース底上げ戦略」です。日頃からすっぴんの状態をキレイに整えておけば、お泊まりなどノーメイクのときもキレイな状態でいられますし、普段のメイクも楽になります。

眉のアートメイクやまつ毛パーマをするだけでも、すっぴんのときの目元の印象が華やかで、仕上がった状態になりますよ。丁寧なスキンケアやレーザートーニングなどの美肌治療、歯のホワイトニングをすることでもお顔の印象が明るく上品になります。

このように「盛ってよく見せたい気持ち」を「ベースを整えておくこと」に向けてみると、オンラインとオフラインのギャップや、メイク時とすっぴん時のギャップも少なくなるのでおすすめです。

ーーつい盛りすぎてしまい、不安や罪悪感を抱えていた人は、少し気持ちが楽になったかもしれません。ありのままの自分を自信を持って見せられるように、ベースを整えることに力を注ぐことは有意義といえそうですね。

Information

<教えてくれた人>
吉沢 詩乃(よしざわ・しの)さん

吉沢 詩乃さん

ハイスペ男子総合研究所 所長。「圧倒的にモテる」という目標を掲げて、ハイスペック男性やハイスペック男性にモテている女性に徹底的にリサーチした結果と人脈を生かし同研究所を設立。主催する婚活塾のセミナー・総研アカデミーの受講生は延べ350名以上。
ハイスペ男子総合研究所


©Maridav/Adobe