「我が家もレスだよ~」と共感したのも束の間…女性が確信した夫の不倫相手【前編】
夫婦のレス問題に悩むも、友人と励まし合う日々
30代の麗香さん(仮名)は、4歳年上の夫と暮らす専業主婦。結婚後数年が経ち、夜の営みがなくなったことに悩んでいました。そんななか、大学卒業後も親しくしている友人が結婚して専業主婦になり、月に2回程度はランチへ行くように。レスの状態はつらかったものの、お互いに夫婦の悩みを打ち明けて励まし合うことで、なんとか頑張れていたそうです。
「友人夫婦もレスだと聞いて、“レスそのものは、そんなに深刻に考えなくてもいいのかな”と諦め始めていた頃です。ある日夫のスーツから、私の友人がいつもつけている香水の香りがして、“あれ?”と思いました。
その頃の夫は、以前に比べて家をあける頻度が増えていたんです。その出来事を境に、“もしかして、私の友人と不倫をしているのではないか…”と、夫への疑惑を抱き始めました」
夫の不倫が発覚! しかも相手は妻の友人…
「まさか」と思いつつ、夫のスマホを調べてみると、着信履歴には麗香さんの友人の番号が大量に表示されたのだとか。しかしLINEを見ると、夫がこまめに消しているのか、決定打になるような不倫の証拠は発見できなかったそうです。
自分の友人と夫が親密な仲だと知っただけでも、当然ショックですよね。さらには、麗香さんが打ち明けた夫婦の悩みに対し、友人が親身になっているような演技をしていたことにも強烈に腹が立ったと言います。
「着信履歴を見た瞬間に、これは完全に黒だなと確信し、夫と友人の顔が頭に浮かんで“絶対に許さない!”と思いました。ですが、夫や友人を問い詰めるには、ちゃんとした証拠がまだありませんでした。証拠がないままではこちらが不利なので、不倫の決定的な証拠をつかむために動き出すことにしたんです」
そして麗香さんは、夫に知られないように調査を開始。しばらくすると、決定的な証拠を得るチャンスが訪れました。“納得のいく形で離婚するためには、必ず証拠写真を撮らなければいけない”と考えた麗香さんは、ひとりで綿密な復讐劇を計画します。
夫の不倫が発覚しただけでなく、不倫相手が自分も知る人物だったとなれば、衝撃はあまりにも大きいでしょう。信じていた相手に深く裏切られたとき、家庭を壊してでも復讐をしようと考える妻は決して少なくありません。安易な気持ちで始めた不倫であっても、家庭への破壊力は計り知れないのです。
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※ 2023年6月14日作成