とにかく早く結婚したかった…32歳の妻を待っていた地獄すぎる新婚生活【前編】

文・並木まき — 2023.12.3
婚活が成就し、順調に結婚へと進んでも予想外だった夫の姿に愕然とする妻もいるようです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、婚活サイトで知り合った男性と結婚した女性の想定外だった結婚後のエピソードをご紹介します。

婚活サイトで3歳年下の夫と結婚! しかし想定外の新婚生活に…

婚活サイトを通じて知り合った3歳年下の夫と、交際1年で結婚したという香奈恵さん(仮名)。付き合っていたころから、夫は家事だけでなく自分のことまで香奈恵さん任せだったところが気になってはいたそう。ただ、香奈恵さん自身、早く結婚をしたかったことや、結婚したら変わってくれるだろうという期待もあり、彼との結婚を決めたと言います。

「出会いも限られていたので、私はとにかく早く結婚をしたいって気持ちが強かったんです。夫は年下なので私に甘えることも多く、“まぁ仕方ないかな”と思っていました。それに、“結婚すればそんな性格も変わるだろう”とも思っていたんですよね。
しかし、夫の生活態度は、結婚してから逆に悪化してしまったんです。私が夫の代わりにやったことや、日々の料理にまで文句を言い始めるようになり、ワガママを言い放題…。
そんな夫に対して、私はウンザリする毎日でした」

いわゆる「モラハラ」を繰り返す夫に対して、香奈恵さんは何度も抗議をしたとのこと。けれど、そのたびに「だって嫌なものは嫌だもん」と言い、状況を改善しようとしない夫に対して、香奈恵さんはだんだん苛立ちが募り「結婚は間違いだったのかも」と考えるまでになったと言います。

しかし、そんなときに第一子の妊娠が発覚。香奈恵さんの考えは、この妊娠をきっかけに大きく変わったそうです。

夫への苛立ちが募るなか妊娠が発覚… 妻は転機と捉えるも夫は?

「結婚したのが間違いだと思いつつも、夜の生活は夫が求めるままに応じていたので、タイミングよく妊娠した感じでした。
本当は離婚も視野に入れていたのですが、子どものためにもと離婚は思いとどまりました。そして、“夫も子どもができれば変わるかも”と思って、もう一度そこに期待してみようと思ったんです。
けれど、私が“転機”と捉えた妊娠も、夫にとっては他人事のようでした。妊娠中の私を思いやるわけでもなく、ワガママなままで、モラハラを繰り返す夫であることには変わりはありませんでしたね」

それでも「お腹の子が生まれれば、何かが変わるはず」と我慢を重ねた香奈恵さん。この時期にはもう夫に対する愛情はほとんど消えていて、ただ「お腹の子の父親だから」という理由だけで結婚生活を維持していたとのことでした。

そして出産予定日の少し前に香奈恵さんは無事に出産。子どもが生まれたあと、モラハラ夫はどうなっていくのでしょうか。


香奈恵さんを困らせた夫に訪れた「衝撃の展開」とは… 後編に続きます



結婚前には「このくらいなら目をつむれそう」と思ったパートナーの欠点でも、結婚して生活をともにするようになると目をつむれなくなるレベルまで悪化することもあるようです。夫婦間で話し合い、改善が見込めればいいのですが、今回のケースのように簡単に解決しない場合には、夫婦間の溝は深まっていくばかりなのでしょう。

©Watto/Oscar Wong/gettyimages

※ 2022年7月28日作成