生理中の下痢や繰り返す便秘はどうすればいい? …プロに聞く原因と対策
生理中の下痢の対策
生理中ってなぜか下痢がちになりませんか? 美腸ナースの小野咲さん、美腸カウンセラー®の田和璃佳さんにその対策を教えてもらいました。
小野咲さん 生理期間中は、いらないものを外に排出しようとする動きが普段よりも高まるため、それにともない、排泄が促されるケースもよくあります。普段は下痢をしないのに、生理期間中になるとお腹が緩くなってしまうという人も少なくありません。
田和璃佳さん もとは一つの臓器だったものが分化した腸と生殖器は、連動しているといわれています。ナプキンをつけていることで、“漏れても最悪の事態は免れる”と安心できることは大切です。
「下痢が起こる原因と対策」をさらに詳しく読む
※『anan』2020年7月22日号より。イラスト・丸ゐまん丸 取材、文・重信 綾(by anan編集部)
※ 2020.7.16配信
繰り返す便秘と下痢の対策
引き続き美腸ナースの小野咲さん、美腸カウンセラー®の田和璃佳さんに便秘の対策を教えてもらいました。
小野咲さん 普段は便秘なのに突如、下痢に襲われるというハイブリッド型は、今、若い人に多いです。便が溜まっているので、漏らした時の被害が大きくなるという、しんどい問題もあります。
田和璃佳さん 腸の動きに影響を与える自律神経を整えるには、良質な睡眠をとることが不可欠。また、寝不足が続くと腸内フローラの組成が変化し、腸を健康に保つ成分を生み出せなくなることもあるので気をつけましょう。生活リズムを整えることが大切です。
小野咲 おの・さき 美腸ナース。一般社団法人日本美腸協会理事長。医療ベースの正しい知識をもとに美腸ケア術を考案。近著に『おとな女子の根こそぎよくなる!からだの整え方 腸もみde不調撃退!』(学研プラス)。
田和璃佳 たわ・りか 美腸カウンセラー®。腸内環境を整えるオリジナルメソッドを提唱する「日本美腸メソッズ協会」代表。著書に『40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル』(監修・藤田紘一郎、徳間書店)。
「便秘の原因と対策」をさらに詳しく読む
※『anan』2020年7月22日号より。イラスト・丸ゐまん丸 取材、文・重信 綾(by anan編集部)
※ 2020.7.15配信
腸の働きが低下してしまう原因
腸が不調な原因は腸内だけではありません。腸セラピストの真野わかさんとヨガトレーナーの岡清華さんに、食生活以外の腸の働きを下げる原因を教えてもらいました。
原因1:悪い姿勢
悪い姿勢で座り続けると腸が圧迫されて硬くなる!
ただでさえ座っている時間が長いといわれる現代人。そこにテレワークやおこもり生活が加わり、気づいたら一日中座りっぱなしでパソコンやスマホ、ゲームに没頭していた、なんてことも多いのでは。
真野わかさん 長時間よい姿勢で座り続けられる人は、そういません。だいたいの人が猫背や巻き肩になり、その結果、お腹はつぶされて腸が圧迫されることに。圧迫されると腸の蠕動運動が妨げられるので、悪い姿勢でいるほど腸が硬くなってしまうのです。
原因2:筋力不足
内臓を支える筋力が不足して、腸の働きが低下してしまう。
近頃のあまり出歩かない生活など、運動不足による筋力の低下も、腸の不調につながるよう。
岡清華さん とくに腸の周りの筋力が落ちると、内臓を支える力が弱まり、腸の働きが悪くなってしまいやすいんです。また、腸は自律神経の副交感神経が優位になると正しく機能しますが、運動不足で交感神経が活性化しないと、副交感神経も優位になりづらい。いずれにしろ適度に体を動かし、筋肉をつけることが、腸を健やかに保つためには大切です。
岡 清華さん ヨガトレーナー、管理栄養士。ヨガやアーユルヴェーダの情報を発信する「MOTHER」主宰。アーユルヴェーダ指導者養成講座を開催中。https://www.mother-japan.com/
真野わかさん 腸セラピスト。プライベートサロン&スクール「マーノリブレ」を主宰し、腸もみメソッドを提供。著書に『1日1分 腸もみ 腸そうじで内側からキレイに』(だいわ文庫)など。
「食生活以外の腸機能低下の原因」をさらに詳しく読む
※『anan』2020年7月22日号より。イラスト・鈴木衣津子 取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
※ 2020.7.20配信
下痢と便秘から解放
下痢と便秘、どちらも辛い症状です。原因を知り、その苦痛から解放されましょう! 腸を強くして、ご機嫌な毎日をすごしたいですね。