「フライドポテト」は英語じゃない!? 実は勘違いしていた和製英語3つ

文・NAYUTAS by 東進ゼミナール 東京北千住校長 津田 翔也 — 2020.6.29
コロナ禍も次第に収まり、少しずつ日常が戻りつつある今日ですが、いかがお過ごしでしょうか。当校(NAYUTAS by 東進ゼミナール 東京北千住校)でもオンラインでレッスンの問い合わせが増え、画面越しに生徒さんたちが一生懸命学ばれている姿を拝見することが多くなっています。さて、今回は多くの人が勘違いしている和製英語を3つ紹介します!

アメリカンドッグ

時々、あの生地の甘味とソーセージの塩味のコラボを味わいたくなりますよね。でも、本場のアメリカで注文したら、「うちではそんな犬取り扱っていないよ!HAHAHA!」と言い返されそうです。正しくは“corn dog”(コーンドッグ)と言います。

日本で食べるものの多くは小麦粉から作られているので、「なぜトウモロコシ?」というイメージを持つかもしれません。しかし、本場アメリカではトウモロコシ粉を用いたコーンブレッドを使うのが一般的です。

例文) Would you like to put ketchup or mustard on your corn dog?
(ウッジュラィク トゥ プッケッチャプ オア マスタード オンニュア コーンドッグ?)
(アメリカンドッグにケチャップかマスタードをおかけしましょうか?)

ココア

ネイティブの前でこの言葉を話すと、「え、君は原材料が欲しいの?」と言われるかもしれません。実は、“cocoa(ココォ)”は英語で「カカオ豆」そのもののことを指します。

あの飲み物の正しい英語は“hot chocolate(ホッ チョコレィッ)”です。

ちなみに、夏場はアイスココアを頼む方も多いと思いますが、こちらは“iced chocolate(アイスドゥ チョコレィッ)”と言います。“ice(アイス)”だけでは「氷」という意味になるので通じません。「冷やされたチョコレート」という表現にするため、“d”を入れるのをお忘れなく。

なお、海外のカフェのココアは、日本のものよりもかなり甘いことが多いので、チェイサーとして水が欲しくなります。

例文)It makes me sleepy to drink a cup of hot chocolate before going to bed.
(イッ メイクス ミー スリーピィ トゥ ドゥリン カ カッポブ ホッチョコレィッ ビフォー ゴーイン トゥ ベッド)
(私は寝る前にココアを飲むと眠くなります。)

ピーマン

残念ながら、通じません。正しくは“green pepper(グゥリンペパー)”です。“pepper”って唐辛子じゃん! と気づいた方、そうなんです。実はピーマンは「ナス科トウガラシ属」。唐辛子の仲間ですが、辛くないように品種改良を施したものが流通しているのです。

なお、ピーマンと似ているパプリカも、日本以外では“paprika powder(パプリカ パウダー)”として、香辛料の1つとして使われることが一般的。日本で売られているパプリカとは少し異なります。

日本のパプリカを指す言葉としては、“yellow pepper(ィエローペパー)”といった具合に色を指定する場合や、その形が鈴に似ていることから“bell pepper(ベルペパー)”というのが一般的です。

ちなみにピーマンは“pee man(ピーマン・小便する男性)”という発音に近いので、連呼していると変態だと思われるかもしれません……。

例文)Can’t you eat a green pepper? You are so childish!
(キャン チュウ イータ グゥリンペパー? ユア ソゥ チャイルディッシュ!)
(ピーマン食べられないの? 子どもっぽいわね!)

ちなみに、タイトルの「フライドポテト」ですが、正しくは、flies(フラィズ・主にアメリカ)やchips(チップス・主にイギリス)です。

英語圏の店舗で「フライドポテト!」と叫ぶと、丸ごと揚げた芋が出てくる可能性さえあるので注意が必要です。

いかがだったでしょうか。知らず知らずのうちに使っていて、「この言葉、本当は和製英語だったんだ!」と驚く言葉は多数あります。

英語の勉強に身が入らないときは、気分転換に、和製英語を調べて正しい英語を学ぶという方法を試してみるのもおススメです!

【協力】

東進ゼミナール
株式会社東進が37年間運営する老舗塾。生徒数約3,500人。昨今ではロンドンブーツ1号2号田村淳氏の青学受験をサポートしたことでも話題。

ナユタスby東進ゼミナール 名古屋・岐阜、東京
株式会社東進が運営する音楽スクール。2017年4月にOPENし、生徒数約1,000名。洋楽・英会話コースなど、音楽から英語を指導するコースをもつ。

©Phongthorn Hiranlikhit/gettyimages
©Tim Robberts/gettyimages