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ただの食物繊維じゃない! 専門医が教える「もち麦」のすごい効果

2016.11.21
いつの間にやら話題になっている“もち麦”。腸と血管の味方となる、その秘めたるパワーを、専門医に聞きました。
もち麦の秘めたるパワーとは。

もち麦の秘めたるパワーとは。

もち麦は麦ごはんや麦茶に使われる大麦の一種。整腸作用をはじめ女性に嬉しい効果がいっぱい!

「もち麦には腸内環境を整えて便通を改善する食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、おもに野菜やイモなどに含まれ、水に溶けにくい『不溶性』と、大麦や海藻類に含まれていて、水に溶けやすい『水溶性』の2種類があり、腸の健康維持にはこの2種類をバランスよく摂ることが必要。もち麦には、普段の食生活の中で比較的摂りやすい『不溶性』はもちろん、ひとつの食材から大量に摂ることが難しい『水溶性』も他の麦に比べて多く含まれているのが特徴です。なかでも注目すべきは、水溶性食物繊維の一種である、β-グルカン。これには糖質の吸収を抑制したり、血糖値の急上昇を抑えたり、さまざまな健康効果が報告されています」(松生クリニック院長・松生恒夫先生)

そこで、まずはもち麦の健康効果をお勉強。これを知れば、もっともっともち麦の虜になるはず!

もち麦に含まれる「食物繊維β-グルカン」がスゴイ理由

便をやわらかくするので便秘に効果的

「便秘改善に大きく貢献するのは、もち麦に多く含まれる食物繊維。しかもその量は、白米の約25倍、玄米の約4倍にも。一般的に便のカサを増やして排便を促す効果が高いのは不溶性の食物繊維ですが、排泄する力が弱まっている腸の場合、それだけでは便秘を悪化させてしまう可能性も。しかし、水溶性食物繊維のβ-グルカンは、便をやわらかくして排泄をスムーズにする働きをもつので、便秘を悪化させる心配もありません」(松生先生)

腸内の善玉菌を増やす

「ここ最近、注目を集めているのが、腸内フローラと呼ばれる細菌の働き。腸内には“善玉菌”と“悪玉菌”、そして善玉と悪玉の優位なほうにつく“日和見菌”が棲んでいます。これらはバランスをとりながら活動していて、腸内環境を整えるためには、善玉菌を増やすことが重要。β-グルカンは胃で消化されずに腸まで届き、腸内細菌のエサになって善玉菌を増やしてくれるため、腸内環境の改善にひと役買ってくれます」

血糖値の上昇をゆるやかにする

「β-グルカンを含む水溶性食物繊維は、体内で水分を吸収して膨らみ、胃の中に長時間停滞。消化のスピードが遅くなるため、糖の吸収もゆるやかになり、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。また、β-グルカンには脂肪の吸収を抑える働きもあるため、今まで脂肪によって阻害されていたインスリンの働きを活性化し、さらに血糖値を下げやすくしてくれる効果も。この2つのアプローチで、糖尿病を予防してくれるのです」

塩分の吸収を抑え、高血圧を防ぐ

「β-グルカンには塩分の吸収を抑える働きがあるため、塩分を摂りすぎたときに起こる血液量の増加や、血管への圧力を最小限に抑えてくれます。また、もち麦には体内の余分な塩分を排泄するカリウムも含有。しかもその量は白米の約2倍にも。さらに、血管の収縮に関わる平滑筋を正常に機能させるために欠かせないカルシウムも白米の約3倍含まれているため、あらゆる面から高血圧を予防することができるのです」

松生(まついけ)恒夫先生 松生クリニック院長、医学博士。現在までに4万件以上行っている、大腸内視鏡検査の第一人者。著書は『腸医が教える こうすりゃ健康 コンビニ飯』(中央公論新社)など多数。

※『anan』2016年11月23日号より。料理作製・牧野直子 写真・小笠原真紀 スタイリスト・白男川清美 文・菅野綾子 撮影協力・UTUWA

(by anan編集部)