椎名 恵麻

【山形・庄内旅♪】東北の聖なる地・羽黒山で達成感 & 爽快感を味わう! #1 【初秋の旅特集】

2016.9.9
海と山に囲まれた自然豊かな庄内地方から、とっておきのスポットをお届けする1回目。今回は、パワースポットとしても人気の羽黒山を訪れました。忙しい日常から離れ、大自然に癒されてみませんか?

東北のパワースポット、羽黒山へ

山形県の日本海側、庄内地方。羽田空港からは約1時間で庄内空港に到着します。今回の目的地である羽黒山には、庄内空港から約45分間のドライブです。

山頂までは車やバスでも行くことができますが、より自然のエネルギーを吸収するため、今回は麓(ふもと)の駐車場に車を止め、徒歩で山頂に向かいます。ここからはスニーカーなどの歩きやすい靴で行きましょう。日焼け止め&虫除け対策、そして飲み物とタオルを持っていくことをお忘れなく!

2446段の石段を行く

羽黒山参詣道の玄関口、赤い随神門(ずいしんもん)をくぐると、全長約1.7km、全2446段の長~い石段が待っています。石段には、盃やひょうたん、蓮の花などが33個彫られていて、全部見つけると願いが叶うそうですよ。余裕があれば、チェックしながら進んでいきましょう。

まずは下り坂からスタートです。石段の両側には、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星に認定された、樹齢300~600年の杉並木が続きます。木に囲まれた参道は、30℃を超える日でも、涼しさを感じられました。空気が澄んでいて気持ちいい!

木漏れ日と共に歩き進めると、祓川(はらいがわ)に架かる赤い橋を通ります。橋の右手には、祓川神社や滝を確認できます。橋を渡った後には、近くまで行くことも可能です。

ここを越えると、陽に照らされ、ひときわ存在感を放つ、国宝の羽黒山五重塔が待っていました。しばし立ち止まり、東北最古の五重塔を見上げます。

五重塔を過ぎると、急な上り坂に入ります。普段運動不足な筆者は、息が切れ、けっこうきつかったです。(笑)

「あと少し、あと少し」と自分を励ましながら進み、坂を登りきると、参道の中間地点となる『二の坂茶屋』に着きます。休憩に立ち寄りましょう。

こちらは力餅が名物ですが、ほかにも蕎麦や玉こんにゃく、ところてんといったメニューもあります。今回は、お蕎麦を食べながらひと休みしました。

また『二の坂茶屋』では、希望者に石段を踏破した認定書を無料で発行してくれます。登った人だけがもらえるものなので、記念になること間違いなしですよ。

ここからあと半分! 気合いを入れて、歩き始めます。すれ違う人たちと、「こんにちは」と挨拶をするのも、参道を歩く楽しみのひとつ。急な石段が続き、筆者の顔に疲れが出ていたからか、すれ違った方から「あと少しだよ。頑張れ!」と励まされてしまいました。人とのふれあいも、貴重な体験ですよね。

カラダもココロもパワー全開!

最後の長い坂を登りきれば、ゴールです。ゆっくりと自然を満喫しながら進んだため、休憩時間を含めて、山頂までかかった時間はおよそ1時間20分でした。山頂に到着すると、不思議と疲れがふわっと軽くなる感じがしました。途中苦しい場面もありましたが、登りきったという達成感で喜びもひとしおです。

手水舎で手を洗い、出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)の神々が祀る三神合祭殿へ。こちらは、平成12年に国の重要文化財に指定されています。三神合祭殿を参拝すれば、三山を巡るのと同じご利益が得られるそうで、運気が上昇するといわれています。

帰りは、来た参道を戻ることもできますが、麓までバス(片道600円)で戻ることもできます。運行本数は多くはありませんが、登りで疲れたから、帰りはバスにする、という選択ができるのもうれしいですね。

ひとり旅でも、女子旅でも、カレとの旅行でも楽しめる羽黒山。ココロが疲れたとき、この聖なる地でパワーを補充してみてはいかがでしょうか。

Information

羽黒山
山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7
庄内空港から車(レンタカー)で約45分。
鶴岡駅からバス(庄内交通バス羽黒山行き)で羽黒山頂まで約50分。石段を登る場合は、随神門で下車。約35分