みなとみらいデートに♡ 横浜美術館&汽車道でアートなお散歩
『ファッションとアート 麗しき東西交流』展、開催中!
【女子的アートナビ】vol. 65
『ファッションとアート 麗しき東西交流』展の会場は、横浜美術館。
この展覧会では、19世紀後半から20世紀前半のファッションと美術にスポットを当て、京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵の華やかなドレスを中心に、服飾品や工芸品、アート作品など約200点が紹介されています。
横浜ならではの展示!
まず第1章では、「東西文化の交差点 YOKOHAMA」と題して、国際港湾都市として発展した横浜ならではの展示品が紹介されています。
1859年に日本で最初の開港地となった横浜は、外国との交易だけでなく文化や情報の拠点としても発展。日本の工芸品や絹製品の輸出もさかんに行われたそうです。ここでは、以前『宮川香山展』の記事でご紹介した真葛(まくず)焼などの陶磁器やキルティングのかわいい室内着などが見られるほか、開港直後の横浜港を描いた浮世絵なども展示。明治期の横浜を体感できます。
必見のドレスが登場!
続く第2章のタイトルは「日本 洋装の受容と広がり」。1871年、明治政府は「散髪脱刀令」を発令し、官吏や警官、学生など男性の制服が洋装になりました。では、女性たちの洋装化はどのように進んだのでしょう?
女性の場合は、まず皇族や華族から洋装が取り入れられたとのこと。また、鹿鳴館での舞踏会や園遊会でドレスの着用や西洋マナーが必須となり、上流階級の女性たちに洋装が定着していったそうです。ただ、庶民に洋服が浸透しはじめたのは関東大震災後。震災の際、和装の女性が逃げ遅れたことから、一般女性の間にも洋装化が進んだといわれています。
この章の見どころは、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)が新年式で着用したという大礼服(最重要儀式用の宮中礼服)。マントーと呼ばれる長い引き裾には、大小さまざまな菊の花が刺繍され、思わずため息が出るほどの美しさ!
アレンジ着物がかわいい!
最後の第3章「西洋 ジャポニスムの流行」では、西洋のデザイナーたちが日本の美にインスピレーションを受けてつくったドレスや工芸品が登場。室内着としてつくられた着物風の羽織ものやラリックの香水瓶、花器などが紹介されています。特にガウンやドレスにアレンジされた着物は要チェック。かわいいです!
ミュージアムショップには本が充実
帰りに立ち寄りたいのが、ミュージアムショップ。ここでは、ファッション関係の本がたくさん揃っています。おしゃれ女子に響く本が見つかるかもしれません!
『ファッションとアート 麗しき東西交流』展の会期は6月25日(日)まで。
※本記事掲載の作品写真は、主催者の許可を得て撮影したものです。会期終了後は規定により画像のみ削除します。
美術館周辺をお散歩♪
アートを楽しんだら、美術館の周りをお散歩してみませんか? みなとみらい地区には、心地よいお散歩コースがいっぱいありますが、今回のおすすめは横浜美術館から歩いて10分ほどで行ける “汽車道”。
汽車道とは、1911年(明治44年)に開通した臨港鉄道の廃線跡を利用した海上遊歩道。今の時期は春の花がたくさん飾られ、とっても華やか! 私が訪れたときは、まだ桜も残っていました。
海の上をお散歩しているような気分になり、周辺にはみなとみらいのビル群や大観覧車も見えて雰囲気抜群。 デートにもぴったりのロケーションなので、ぜひぜひ行ってみてくださいね!
Information
会期:~6月25日(日) ※休館日は木曜日(ただし5月4日[木・祝]は開館)、5月8日(月)
時間:10:00 ~ 18:00 ※入場は閉館の30分前まで。※夜間開館:5月17日(水)は20時30分まで(入館は20時まで)
会場:横浜美術館
料金:一般1,500円、大学・高校生900円、中学生600円、小学生以下無料、65歳以上1,400円