食らいつき合コン道 vol. 22 勃発! 女子力競争。

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女子力競争に負けたとき

さて、まだ若くてピチピチで、道端で寝てる猫とか、カットパインが乗っかっているカクテルを見て「可愛い~♡!」なんて言うのが様になっている間はいいです。

大学4年生の私と、大学2年生の女子大生たち。この組み合わせで合コンに行くと悲しいことに気付きます。

「あっ、負けてる」と思うのです。

これまで身に纏ってきた“女子”のコスチューム。それが、サイズが合わなくなってきたことを察するのです。

30代くらいの相手の男性陣から見たら、大学4年生と2年生なんて大差はないかもしれませんが、当の本人からしたら大いなる差です。

20歳になりたてのころ、自分だってやっていた「ハイボールって飲んだことないんですけど、一口ください♡」とか、「なんか酔っぱらってきちゃいました~」のようなモテ(?)発言。

すでに4年生の私がやるよりも、本当に純粋にお酒慣れしていない2年生の女子大生がやったほうがやっぱり可愛く思えてしまう…。

「もう、その方向性で勝負しても、私に勝ち目はない」

そう悟ると、今度は「ビール好きなんですよね、料理の味を邪魔しないじゃないですか~」とか「日本酒に最近はまってて~」と、別のベクトルで自分をアピールしようとします。

AKBのようなポップな可愛さではなく、壇蜜さんのような自立した大人の“女子力”にシフトチェンジし始めます。

方向性は違えど、結局“女子”を追い求めてしまうのです。それは悪いことではないのですが、これからずっと“女子”を背負って生きていくのだろうか…と時々息苦しくなる時があります。

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