ボディよりも“背もたれタッチ”が効く!? 彼との距離の縮め方

2017.3.4
18世紀フランスでは“パルフェ・タムール(完全な愛)”というリキュールが媚薬効果を売りに造られたこともあったり、昔からお酒は恋愛の頼みの綱。それには科学的根拠もある。

「脳の情報処理においては、情報を次の神経に繋ぐために化学物質が必要で、それらをシナプス伝達物質と呼びます。シナプス伝達物質には2種類があり、ひとつは抑制性伝達物質で、もうひとつは興奮性伝達物質。アミノ酸の一種GABAなどが抑制性伝達物質ですが、アルコールには抑制に働きかけるそれらの物質を邪魔する作用があります。つまり抑制が取れた状態に導いてしまう。理性で抑えているものがだんだん取れ、相手を“近寄りがたい”と感じる抑制も取れてきますよ」(東北大学教授・山元大輔さん)

そこで、バーテンダーの齋藤恵太さんに意中の彼を“お酒”で虜にする方法を教えていただきました。

相手のパーソナルスペースに入る。

お酒

お酒で勢いをつけて距離を縮めるくらいがいい。「男女ともに椅子の範囲は自分のテリトリー。少しの動きでも相手は気にするものです。男性の椅子の背もたれに手をかけるくらいの塩梅で侵入すると、彼は意識してきますよ。最近の男性は恋愛において地蔵のように動かなくて、でもそういう男はいい人。女性がリードするしかない!」(齋藤さん/以下同)

脚つきのグラスでエレガントさを演出。

カウンターでは男性の視線に入るのは自ずと相手の上半身となる。特に手元の動きは目立ちやすく、だからこそ女性らしさを表したいもの。そこで指先を可憐に見せるのが、脚つきのグラス。「ステム(脚)の細いグラスがあれば、よりエレガントに見えます。コスモポリタンやマルガリータなど、ショートカクテルなら基本脚つきです」

お酒が苦手な人はノンアルコールでもショートカクテルを。

ジュースではなく、カクテル仕立てのノンアルコールを頼んだほうが大人のムードが盛り上がる。「ノンアルのショートカクテルなら味のボリュームがあるので、ジュースと違ってゆっくり楽しめます。グラスも脚つきになるのでお酒を飲んでいる雰囲気も出る。おすすめはエルダーフラワーの濃縮液を使ったもの。癒される味ですよ」

山元大輔さん 生物学者。東北大学大学院生命科学研究科教授。行動遺伝学を専門とし、脳や細胞、遺伝子の観点から人間の恋愛や性行動を分析する。『男は匂いでえらびなさい』『浮気をしたい脳』ほか著書多数。

齋藤恵太さん バーテンダー。バーのコンサル等を行う「LIQUID WORKS」主宰。通常夜は外苑前のバー『NARF』にて腕を振るう。2015年、国際的なカクテルコンペティションで世界3位に輝いた実力派。

※『anan』2017年3月8日号より。イラスト・たなかみさき 取材、文・大石智子

(by anan編集部)

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