可愛さも温かさも諦めない! 人気スタイリストが教える、冬の“温活”ファッション

2023.12.2
温活を担う要素として欠かせない、日々のファッション。お出かけ時はもちろんのこと、おうち時間も抜かりなくしっかりあたためたい。でも、可愛さも諦めたくない! そんな欲張りが叶う“温活”ファッションとして、おしゃれも機能性も抜群の着こなし術をご紹介。今季は“暖冬”といわれている中、どのように備えるのが正解なのでしょうか。スタイリスト・番場直美さんに教えていただきました。

気軽に羽織れてあたたかいキルティング&ボアが本命。

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冬のファッションでまず悩みの種となるのが“アウター問題”。暖冬予報の今季は分厚いコートや機能性重視の本格ダウンというよりも、もっと気軽な素材のアウターに注目が集中。

「本命は、ソフトな着心地のキルティングやボア素材。特にキルティングコートは柄が特徴的なものや、面白いデザインのアイテムが多く登場しています。カジュアルにも上品にも着こなせるのでおすすめです」(スタイリスト・番場直美さん)

装いをぱっと華やかに演出するソフトピンクが魅力的。リサイクルポリエステルを使用したキルティング素材で軽やかに羽織れるうえ、襟までボタンを留めれば首まわりもしっかり防寒できる。アウターと同素材のストールもあり。キルティングコート¥47,300(ジャッキー) ブーツ¥20,900(モリーニ)共にジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム TEL:03・3401・5001 ニットボレロ¥23,100(マチュアリー/ビームス ウィメン 原宿 TEL:03・5413・6415) イヤリング¥4,290(ビームス ボーイ/ビームス ボーイ 原宿 TEL:03・5770・5550) レーストップス¥24,200(エストネーション TEL:0120・503・971) レイヤードスカート¥18,920(メゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店 TEL:03・6451・1660)

異なる素材をミックスした透け感レイヤードが気分。

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厚いニットを着込んで出かけたら、室内で汗だく状態に…なんて経験がある人もいるのでは?

「実は、厚手のニットを1枚着るよりも、薄いニットを何枚も重ねたほうが、あたたかいし調整しやすいんです。今季は薄手ニットをはじめ、シアーアイテムがとにかく豊富なので、インナーをあえて透けさせてレイヤードしたり、異なる質感のアイテムをミックスさせても今っぽいスタイルに。薄手なので着膨れも気になりません」(番場さん)

4アイテムを重ねても、こんなに軽やか。一番上のカーディガンは、トゲのある立体的な編み地がユニーク。カーディガン¥35,200 ワンピース¥46,200(共にオープンセサミクラブ TEL:03・6822・2147) シアーニット¥30,800(グリードインターナショナル/グリードインターナショナル トウキョウストア TEL:03・6721・1310) ハイネックニット¥35,200(ベイジ,/オンワード樫山 お客様相談室 TEL:03・5476・5811) 右耳のイヤカフ¥41,800(コールムーン) リング¥51,700(アサミフジカワ) 共にショールーム セッション TEL:03・5464・9975 ソックス¥3,080(ホイサム TEL:070・3791・3529) シューズ¥18,700(ル・ベルニ/キャセリーニ TEL:03・3475・0225)

シーズンムードをUPする冬小物でパーツ温活。

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例年に比べて寒さの穏やかな今冬こそ、手袋やマフラーなどの小物が大活躍。

「たとえば秋に着ていた服のままでも、小物を足せばある程度寒さをしのぐことができます。特に首まわりと手足の防寒はマスト。帽子は耳までしっかりガードできるタイプのものがおすすめです。シンプルな装いに小物で色をプラスして遊んでも、もこもこの見た目でボリューム感を出してもアクセントに」(番場さん)

きれいめのジャケットスタイルを小物でカラフルにデコレート。サックスブルーが美しいストール&ベストは、やわらかなウールファーが贅沢な着心地。ルーズシルエットのブーツは、全面ボア素材でつま先まで冷え知らず。ストール付きベスト¥198,000(エストネーション) 帽子¥25,300(フミエタナカ/ドール TEL:03・4361・8240) フィンガーレスグローブ 参考価格¥23,100(アルポ/アマン TEL:03・6805・0527) ブーツ¥23,100(イエロ TEL:03・6804・8415) ジャケット¥90,200 パンツ¥50,600(共にカレンテージ/メルローズ TEL:03・6682・0054) レーストップス¥13,200(メゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店)

デザイン性、あたたかさ、着心地の3要素は必須!

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ちょっとした外出にも着ていける“ワンマイルウェア”。ルームウェアとしての役割もあるため、気分の上がるデザインなのはもちろん、ストレスフリーな着心地であるのが理想的。

「締め付けがない、あたたかいけど重くない、チクチクしない、というのは大事ですね。リラックス感のあるデザインでも、質のいい素材を選ぶと“部屋着っぽさ”をなくすことができます。足元の防寒も忘れずに!」(番場さん)

カシミアをブレンドしたフォックスのレザーヤーンを使用したニットは、包み込まれるようなあたたかさと、素肌の上にも着られる極上のやわらかさが特徴。プルオーバーは左側のデコルテから肩が大胆に覗くワンショルダーデザインで、縫い付けられたハンドクラフトのポンポンも愛らしい。サロペットは前後を逆転させても着用できる2WAY仕様。プルオーバー¥38,500 サロペット¥42,900(共にナイスナイス モーメント/ショールームリンクス https://www.links-partners.com) ラメニット¥46,200(カレンテージ/メルローズ) リング¥14,300 (リフレクション/ザ・PR info@theinc-pr.com) ソックス付きシューズ¥22,000(イエロ)

番場直美さん スタイリスト・白男川清美氏に師事したのち、2005年に独立。本誌の「Antenna」ページをはじめ、様々な雑誌や広告などで活躍。また、俳優やアーティストなど著名人のスタイリングも数多く手がける。

※『anan』2023年12月6日号より。写真・Sakai De Jun スタイリスト・番場直美 ヘア&メイク・茂木美鈴 モデル・Ando Hiromi(mille management) 取材、文・瀬尾麻美

(by anan編集部)