阪本奨悟「まっさらな気持ちで臨みたい」 舞台『鬼滅の刃』遊郭編で炭治郎に!

2023.11.8
ビジュアルの再現度の高さに加え、音楽や照明、場面転換などの演劇的手法を駆使した多彩な演出で評価を受ける舞台『鬼滅の刃』。シリーズ4作目の今回は、重層的なドラマが描かれる遊郭編。本作から主人公の炭治郎を、阪本奨悟さんが演じる。

「炭治郎のまっすぐな純粋さを大事にまっさらな気持ちで臨みたいです」

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「オーディションを受けさせてもらったんですが、すでに期待値が高い中で自分がそれを越えていけるかプレッシャーはありました。ただ、僕自身が兄姉と仲が良く、妹の禰豆子(ねずこ)を想う炭治郎に共感する部分も多く、演じてみたい役でもありました。炭治郎の魅力って、家族を想う純粋さだったり責任感だったり、諦めない心だったり…少年らしいまっすぐさなんですよね。15歳の炭治郎を自分が演じるにあたって、ここまで身についたものをとっぱらって、まっさらな気持ちで臨みたいです」

鬼となった妹を人間に戻すため鬼殺隊に入った炭治郎。「其ノ肆 遊郭潜入」と銘打った今回は、鬼の動向を探るため遊郭に潜入する。

「“柱”の宇髄さんの生い立ちが色濃く描かれる回でもありますし、僕としては花魁に扮した上弦の鬼・堕姫(だき)と炭治郎との戦いが舞台でどう表現されるのか楽しみです。それには僕もちゃんと準備しておかないと」

迫力ある殺陣も魅力の舞台だけに、舞台稽古に入る前から自主的に殺陣のレッスンに通っていたそう。

「殺陣の経験はあっても、そこまで激しいものはやってきていないんです。この作品には炭治郎を含めて超人的なキャラクターばかり。普通より1段上のレベルでないと表現できないものがあると思うので、事前にやれることはしておきたくて」

それは原作へのリスペクトゆえ。

「原作漫画や小説なら読んでおきたいし、アニメ化されていれば見て、作品や役への理解は深めておきたいじゃないですか。ただ、演じるのは生身の人間同士で、相手のお芝居を受けて生まれる感情もある。それが時には原作とは少し表現が変わってくることもあるかもしれない。でも、そこでリアルに生まれてきた感情を無視してしまったら物語として破綻してしまう気がするんです。僕は人と人が相対して生まれるものも同時に大事にしたいと思っています」

アーティスト活動もおこなっており、伸びやかな美声の持ち主として評価も高い阪本さん。今作でも歌を披露する場面があるそう。

「作品に自分が貢献できるとしたらやっぱり歌なのかなと思っています。歌を通じて役に繋がれる瞬間もありますので、そこも楽しみなんです」

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舞台『鬼滅の刃』其ノ肆 遊郭潜入 11月12日(日)~19日(日) メルパルクホール大阪、12月1日(金)~10日(日) TOKYO DOME CITY HALL 原作/『鬼滅の刃』吾峠呼世晴(集英社ジャンプコミックス刊) 脚本・演出/末満健一 音楽/和田俊輔 出演/阪本奨悟、髙橋かれん、植田圭輔、佐藤祐吾、辻凌志朗、蛭薙ありさ、倉持聖菜、西葉瑞希、梶川愛美、佐竹莉奈、遠山裕介、廣瀬智紀、宮本弘佑、佐々木喜英ほか 【大阪公演】全席指定1万1500円 サイドシート1万1500円 【東京公演】S席(アリーナ、第1・第2バルコニー)1万1500円 S席サイドシート1万1500円 A席(第3バルコニー)9500円 A席サイドシート(第3バルコニー)9500円 https://kimetsu.com/stage/2023/ ©吾峠呼世晴/集英社 ©舞台「鬼滅の刃」製作委員会

さかもと・しょうご 1993年6月13日生まれ、兵庫県出身。最近の主な出演作に、ミュージカル『刀剣乱舞』、演劇調異譚『xxxHOLiC』など。シンガーソングライターとしても活躍中。

ニット¥44,000(CULLNI/Sian PR TEL:03・6662・5525) 中に着たTシャツ¥14,300(CLOUD LOBBY/JOYEUX TEL:03・4361・4464)

※『anan』2023年11月8日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・山田安莉沙 ヘア&メイク・木内真奈美(オティエ) インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)