長濱ねる「秋は紅葉を見ながら山道を走りたい」 サイクリングの魅力を語る

2022.10.6
リフレッシュ、そして環境のため、街を自転車で自由に走り抜ける。長濱ねるさんが思う、サイクリングの魅力について話を聞きました。
nagahama

「東京はレンタサイクルも増えていますし、自転車に乗っている方が本当に多いですよね。私も昔から普通に乗ってはいましたけど、今はなかなか満員電車に乗りづらいご時世だったり、脱カーボンが課題になっていたりということもあって、改めて自転車っていいなって感じているところです」

そう語る長濱ねるさんがサイクリングに目覚めたのは、高校生の時。

「仕事のために上京して通い始めた高校が、自転車通学だったんです。それで、『トーキョーバイク』でクリーム色の軽くてコンパクトな自転車を買ったのが始まり。今でもサイクリングをする時は、それに乗っています」

それからというもの、近距離の移動はもちろん、遠く離れた公園や神社までサイクリングに行くことも。

「知らない道をどんどん進んでいくと、新しい発見があって楽しいんです。その途中にパン屋さんでパンを買って、公園のベンチに座って食べたりすることもあります。最近、マラソンをやっている知人から骨伝導のイヤホンをいただいたので、パンを食べながら音楽を聴いたり。サム・ヘンショウというアーティストが好きなんですけど、アップテンポですごく明るい気持ちになれるので、サイクリングで外に出ている時に聴くのにぴったりなんです」

たとえ目的がなくとも、自転車に乗って走っている時間が、いいリフレッシュになっているんだそう。

「もともと私は家が好きなので、休みの日は家に閉じこもりがちになっちゃうんです。でも、年を重ねて、いろいろなことを経験していくうちに、自分は疲れている時、外に出たほうがいいリフレッシュになるんだなっていうことがわかってきたんですよね。だから仕事が重なってオンオフの切り替えがうまくできなくなってしまったり、行き詰まってしまった時は、散歩やサイクリングでご自愛するようにしています。やっぱり外に出ると、心が開放的になってすごく気持ちいいなって」

そんなご自愛のひとときが、長濱さんにとって何より大事な時間。

「私は自分にご褒美を与えるために生きているようなものです(笑)。やっぱり自分の好きなことをしたり、自分に時間をかけたりすることが、自分の暮らしの中のメインになっていて、そうすることで仕事への活力も生まれてくる。たまに忙殺されてしまうと、自分は何が好きなのかわからなくなってきて、“自分の趣味って、なんだっけ?”“自分の好きな音楽ってなんだっけ?”ってなっちゃうことがあるんです。でも自分の好きなことがわからなかったら、仕事にも影響してしまいそうだし、周りの人にも優しくできなくなってしまう気がして。周りの人を大切にするためにも、まずは自分のことをちゃんといたわってあげないといけないなって思っています」

こんなふうに、自分自身をいたわることを何より大事にしている長濱さん。サイクリング以外にも、最近はこんなご自愛に夢中なんだそう。

「今、ヴィンテージ家具屋さん巡りにハマっていて、それこそ自転車でいろんなところを見て回っているんです。とくに椅子が好きで、いま観賞用の椅子が家に12脚もあります(笑)。大好きな(ピエール・)ジャンヌレのヴィンテージのものから無名の作家さんのものまで、掘り出し物を見つけるのが楽しくて。あと、まだ始められてないんですけど、最近コーヒーがちょっとずつ飲めるようになってきたので、美味しいコーヒー屋さんとか喫茶店探しも趣味にできたら楽しそうだなって」

さまざまなご自愛法を持つ長濱さん。でも、一つだけ決めていることは、

「ご自愛の時は“一人きり”ということ。サイクリングも家具屋さん巡りも基本は一人でしています。仕事のこととか何も考えない素の状態で、自分の好きなことを心から楽しむ。友達と一緒に過ごすのももちろん楽しいですけど、どんなに楽しくても、やっぱり家に帰ると少し疲れたな…と感じることがあったりするので、一人きりがマイルール…というか、意識していなくても一人でしていることが多いですね」

この秋は、山道を上るサイクリングを楽しみたいと言う。

「以前、マウンテンバイクをレンタルして富士の山麓を上ったことがあるんですけど、それがすごく楽しくて。今は街乗りがメインなので、秋は紅葉を見ながら山道を走りたいです!」

ご自愛メモ

nagahama

ご自愛歴:高校生の時に始めて、今年で6年目です。
「高校の通学のために自転車を買ったのがきっかけです。それから、近所のスーパーまで自転車で行ったり、電車で何回も乗り換えをしないといけない場所には自転車を使ったりしてるうちに、どんどんハマっていきました」

今までで最高のご自愛:マウンテンバイクを借りて富士の山麓をサイクリング。
「マウンテンバイクで2時間くらい山道を上ったところから見下ろした景色は、今でも忘れられません。日本にもまだこんなところがあるんだなって感動しました。でも、めちゃくちゃキツかったです!(笑)」

ご自愛夢:今日の撮影をきっかけに自転車のカスタムに興味が。
「今日の撮影で乗らせていただいた『ヴェロ・オレンジ』のカスタム自転車がすごくかわいかったので、私もいろんなパーツを組み合わせてみたいなって。カスタムをすれば、自転車愛がさらに深まりそうな気がします」

ながはま・ねる 1998年9月4日生まれ、長崎県出身。現在放送中のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に五島列島で暮らす山中さくら役で出演中のほか、フジテレビ系『セブンルール』のレギュラーMCも務める。

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※『anan』2022年10月12日号より。写真・猪原 悠 スタイリスト・渡邊 薫 ヘア&メイク・宮本佳和(BE NATURAL) 取材、文・菅野綾子

(by anan編集部)