佐久間由衣「結婚する前にわからなかったのかな(笑)」 『おいハンサム!!』で次女役に

2022.1.30
頑固で家族思いな昭和の親父・伊藤源太郎と、性格は違えど男を見る目がないことが共通点の3人の娘たち。そんな伊藤家をめぐるホームドラマ『おいハンサム!!』で、次女の里香を演じる佐久間由衣さん。
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「声を出して笑ってしまうほど台本が面白かったので、私がセリフを言葉にすることでつまらなくなってしまわないかと、初めて現場に入る時は緊張しました。数々の名作を手がけられてきた山口雅俊さんが脚本と演出、吉田鋼太郎さんがお父さんの家族なんて、面白いに決まっていますしね(笑)。吉田さんとは以前、舞台挨拶でお会いしたことがあり、ジェントルマンで、すごくカッコよくて、みんなに優しくて。ようやく一緒に演じられることが嬉しいです」

伊藤家は、母の千鶴に、由香、里香、美香の三姉妹と女性が多い、にぎやかな一家だ。

「女性が悩んだり立ち止まったりしながらも前に進み、エネルギッシュであることは、すごくいいなと思うんです。伊藤家の女性たちがまさにそうで、健康的な家族だなと感じました。みんな個性豊かだけど、それぞれがとても愛情深いんです」

里香は、三姉妹で唯一の既婚者。しかし、桐山漣さん演じる夫の大輔と離婚の危機に直面している。

「里香は家事をしっかりとこなし、冷蔵庫にあるもので料理ができる。いろいろな努力を重ねてきたんだなと尊敬します。旦那さんという、ある種の他人と一緒に生活をする中で食文化などのすれ違いが起こるのですが、“夫婦あるあるだね”と感じてもらったり、コミカルに届いたらいいなと思っています。人はそれぞれにこだわりがあるから、どちらが悪いとかではないですが、大輔はコミュニケーションが下手で、女性の反感を買いそうなタイプ。“結婚する前にわからなかったのかな、里香”とは思いました(笑)」

昨年は、出演していたドラマ『最愛』が話題となった佐久間さん。

「事件を追いかけていたはずなのに、いきなり次女になり、結婚してます(笑)。でも、まったく違う世界観に挑めることは楽しいです。『最愛』でご一緒した塚原あゆ子監督が、現場には大きく分けて2つのパターンがあるとおっしゃっていて。一つは、役柄のバックボーンを積み立てて、一つ一つ丁寧に撮影していく現場。もう一つは、そこで起きたことをビビッドに感じながら、場の空気感を大事にしていくもの。私はどちらも楽しめる居方を大切にしたいです。今作は後者のような気がしていて、しっかりと考えてから現場に向かいますが、何かあった時に柔軟に動けるよう、身軽にいたいです。三姉妹は、anan読者のみなさんと近い世代で、それぞれに共感できるところがあると思います。作中には食べ物がよく出てきて、それは山口さんがこだわられているところでもあるのですが、土曜日の夜は間違いなくお腹がすくはず。食欲に素直になって、ゴハンを食べて、元気になってくださればいいなと思います」

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『おいハンサム!!』 恋愛に悩む由香(木南晴夏)、里香(佐久間)、美香(武田玲奈)の三姉妹と、娘たちを心配する父・源太郎(吉田鋼太郎)、見守る母・千鶴(MEGUMI)。そんな伊藤家の、恋と家族とゴハンをめぐる物語。毎週土曜23:40~、フジテレビ系で放送中。©東海テレビ/日本映画放送

さくま・ゆい 1995年3月10日生まれ、神奈川県出身。2014年映画『人狼ゲーム』で俳優デビュー。ドラマ『彼女はキレイだった』『最愛』などに出演。WOWOWオリジナルドラマ『ヒル』が3月放送、配信スタート。
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※『anan』2022年2月2日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・渡邊 薫 ヘア&メイク・宮本佳和 インタビュー、文・重信 綾

(by anan編集部)