あなたは自分の胸が好き? 嫌い? 女性の“バスト”観を調査!

2020.9.12
美や健康について、従来とは違う価値観が生まれている今。バストをめぐるシーンではいったい何が起きている? anan総研へのアンケートと、美容ライターの長田杏奈さん、経絡整体師の朝井麗華さんの言葉から読み解きます!

Q. あなたは日々、バストケアをしていますか?

A. YES…54%、NO…46%

Q. 上記の質問でYESと答えた方、どんなケアをしていますか?(複数回答)

breast

A. ナイトブラを着ける…48%、筋トレ、ストレッチなどエクササイズをする…48%、化粧品で肌をケアする…38%、下着は必ず採寸・フィッティングしてから買う…24%、マッサージをする…24%、補整下着を着ける…19%、サプリメントを飲む…5%

胸ケアはボディケア。範囲を広げて考える。

バストに関心はあるのに、日常的にケアをしていると答えた人はなんと半数ちょっと。

「これはもったいない。バストは手をかけたらかけただけ応えてくれる、ポテンシャルしかないパーツです」と、朝井さん。

「実はメンタルにも良い影響が。胸の間には、ヨガでいうエネルギーの出入り口、“チャクラ”が存在。ここの循環が整うと受容力が高まり、自己にも他者にも寛容になれるんです」

一方でケア派の多くが、ナイトブラやエクササイズを実践。

「乳房だけに目が行きがちですが、例えばデコルテが潤うと胸元が美しく見えるし、腋の下のコリをほぐすだけでバストに解放感が。また、バストケアは病気の早期発見の機会にも。胸ケアの範囲を広げて考えることで、自分の胸の潜在能力に気づけるし、乳房を守ることもできるのだと思います」(長田さん)

Q. 自分の胸は好きですか?

A. YES…24%、NO…76%

Q. 上記の質問でNOと答えた方、自分のバストで、ここは変えたい、と思うところはどこですか?

A. もう少し大きいバストになりたいです。(27歳・役者)/自分では離れ乳だと思ってるので直るなら直したいです。(26歳・会社員)/小さくして、ハリを出したい。(28歳・無職)/乳首がもう少し小さい方がよかった。アトピー肌で一時期乳首がかゆく、かきむしったら大きくなってしまった気がします(泣)。(30歳・自営業)/少し垂れてきたので、上向きのバストに憧れる。(35歳・その他)/左右差がある。(33歳・モデル)/欧米人のようにピンク色の乳首に憧れます…。(28歳・会社員)

目指すべきは、自分史上最高の胸。

理想が多様化する一方で、自分の胸を全面肯定している人はわずか24%という結果が。

「確かに世の中には多くの人が美しいと思う乳房像があり、それに影響されているのかも。でも、そうした“金メダル級”の胸と比べてダメ出しするのはナンセンス。自分にとってのちょうどよさや心地よさを指標に、他にはない美しさを追求してほしいです」(長田さん)

「形や質感、すべてイヤ」など諦め半ばの回答もあるなか、「極端に大きくする、乳首を変えるなどは難しいですが、それ以外のことは整体的な観点で整えられます」と、朝井さん。

「例えば離れた乳房は周囲の筋肉のコリをほぐすことがカギだし、はと胸は姿勢や呼吸の見直しが効果的。自分の胸の実力を見極め、上手に生かすことで、必ず理想に近づけます。それを忘れずにチャレンジして」

Q. バストに関して、男性の目は気になりますか?

A. YES…56%、NO…44%

気になる人が過半数。一方で男性側に変化も。

6割近くが「男性の目が気になる」と答えているけれど、

「これもずいぶんと減ってきている。ただ、男性は生物学的な視点で無意識に健康的かつ機能的かを判断していることもあり、その点では“モテ美乳”志向がすべて悪いわけではありません。単に巨乳が良いといった意味ではなく、バストも含め、自分の体を大切にすることで生まれる健康的なオーラが異性にも魅力的に映る。そういう状態が理想ですよね」(朝井さん)

長田さんは、「男性のバスト観も変化しています」と指摘。

「若い世代を中心に、固めていない、自然のままの胸をセクシーだと思う男性が増えているよう。ただ、プッシュアップすることで自分の気分も上がるという女性だっているはず。要は男性がどう思うかより、女性がなりたいバストを自分目線で選択できることが大切なのでは」

長田杏奈さん 美容ライター。著書に『美容は自尊心の筋トレ』(Pヴァイン)。フェミマガジン『エトセトラ』VOL.3の責任編集を手がけた。

朝井麗華さん 経絡整体師。バストをはじめ全身を整える独自メソッドを提唱。今秋、表参道にバストサロン『B by Reika Asai』をオープン。

※アンケートはanan総研メンバー78名の回答による(2020年7月実施)。

※『anan』2020年9月16日号より。

(by anan編集部)