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観れば一発でハマる!? ブッ飛びすぎの傑作映画『パラサイト』

2020.1.8
オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は『パラサイト』です。

なんとも形容しようがないんだけど、とてつもない娯楽作で社会派で。しかも5分後の展開が全くわからない! そんなとてつもない傑作が『パラサイト 半地下の家族』よ。いや、マジで傑作としか言いようがないのよ~。あまりにもブッ飛びすぎてる物語を生み出したポン・ジュノ監督にそれを伝えたところ「それが一番うれしいホメ言葉」とな!

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「格差社会を描いているとか社会派とか、映画祭や先に公開された欧米ではそんなことばかりを言われたんだけど、それよりも映画を娯楽として楽しんでもらいたいんですよね。だから、ブッ飛んでいる、っていうのはオッケー!」

物語の主人公は、家族全員が無職でその日暮らしをする、一男一女の子供がいるキム一家。長男ギウがたまたま紹介されたアルバイトが、IT企業CEOの娘の家庭教師だったことをきっかけに、彼らは徐々にその家庭に寄生していくの。パパは運転手、ママは家政婦、ギウの妹は子守り兼美術講師。それぞれのスキルを発揮して、完全にセレブ一家は偽装したキム一家の虜に…。これだけでも十分おもしろいんだけどね~。ここから先はマジでネタバレ厳禁!

「これまでの作品はだいたいオチを決め、それに向かって脚本を仕上げていたんですが、じつはこの脚本を書いているときは、10ページ書いたところで、自分でも先がわからなくなっちゃって(笑)。続きを書きながら、そのつどプロデューサーに“おかしくない?”って確認してたんですよ。でも、キム一家の父役のソン・ガンホと長男役のチェ・ウシクだけは、やってもらうことを想定した当て書きをしています」

そうやって悩みながら書いたわりには、これまた驚きの4か月で脱稿。これ、監督の脚本執筆の最短記録だったんですって! ひぃ、こんなクレイジーな話を4か月で書くなんて、マジで天才の所業じゃん!

「書き始めて2か月半くらい経ったときかな。物語が急転するきっかけのシーンのアイデアがぽーんと浮かんで、そこからは芋づる式に後半をスラスラ書けちゃったんですよ~」

観れば一発でハマるんだけど、ネタをバラすわけにはいかねぇ本作。中毒性高すぎておヤバよ!

「どの国も、今は娯楽の選択肢が多すぎて、映画に目を向けてもらうのは大変。でも、これは確実に楽しんでもらえますよ!」

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『パラサイト 半地下の家族』 監督・脚本/ポン・ジュノ 出演/ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チェ・ウシク、パク・ソダムほか 配給/ビターズ・エンド 1月10日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー。©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

ポン・ジュノ 1969年、韓国生まれ。『スノーピアサー』(’13)やNetflix映画『オクジャ/okja』(’17)で英語作品にも挑戦。本作で第72回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した。

※『anan』2020年1月15日号より。写真・小笠原真紀 インタビュー、文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)

(by anan編集部)

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