AV出演!? 私を呼び出したのは週刊誌フライデーの編集者だった

文・小阪有花 — 2017.1.10
連絡をしてきたのは、週刊誌フライデーの編集者だった。当時、世間では筆者・小阪のAV転向が囁かれていて、小阪はさまざまな思いが交錯する。

【グラドルから保育園へ】vol. 39

AV? ヌードで映画出演?

フライデーの編集者と会うことになり、なにをいわれるのだろうと気持ちが沈む。

平穏に過ごしているなか、わざわざ会いに行くことなんてないのでは?と当日になってもまだ覚悟が決まらず葛藤する。ネットや週刊誌などでは、ありもしないことを囁かれ、このような人生を辿った人間は、必ずといっていいほど、AVまたは映画復帰(ヌードは絶対条件)を勧められる。

だから、小阪も絶対そうなるだろうと、AVするならいくらでやるか?などの噂話が出てきていた。よくもまぁそんな話…と呆れながらも、そんな風に噂されている事にも傷つき、本当にいつまで傷ついていればいいんだか、と。傷つくのは慣れたけど、残念ながら、痛みを感じないほど感覚は鈍っていない。

自分の現況を理解したかった

久々に会って「AVやらないか?」と言われるのか?また悲しい思いをするのか?と頭をよぎるが、それでも結局、編集者のもとに足を運んだ。昔の自分ならできなかったと思う。でも、人生を自分で選択すると決めた私は、自分が今どういう状況におかれているのかを理解したかった。あのころはまだ、なにかあればネタにされてしまう存在だったので、編集者が何を考えているかは把握したいと考えてもいた。

なにより、鬱病になりながら自分の弱さと戦ってきたあの時間は、どんなに愚かな過ちだったとしても、懸命に体を張って生きてきた時間に変わりはない。あの時間をすごした結果、自分は今どこに辿り着いているのかを知りたかった。180度間違えた私の人生の先に待っているもの。そこから逃げて生きようとしても、必要以上に他人の目を気にして怯えながら生きていかなければならない。それならいっそ、全てを理解したうえで生きていったほうが、少なくとも見えないものに怯えることはないのではないか?

あやふやなものはひとつでも無くしたい。鬱病で引きこもりだったあの頃より、私は少し強くなっていた。自分の人生に責任を持つために、編集者の元へ向かった。そこで編集者から聞いた言葉、それはとても意外なものだった。

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https://mobile.twitter.com/kosaka_revival


こさか ゆか/保育園プロデューサー
ただいま長年の夢だった絵本作家になるため、クラウドファンディング(12月28日まで)に挑戦中です。テーマは「子どもの心に寄り添える絵本を作りたい」。ご支援よろしくお願いいたします。 https://faavo.jp/tokyo23/project/3316 リバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。