不倫の罪を被ってでも…手に入れるべき35歳女性の「本気の恋」

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2024.2.26
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、キャバクラで働く35歳バツイチの女性。客として出会った男性と恋に落ちたものの、彼は既婚者であることがわかり…。「彼が離婚するまで離れる」という当たり前と思える選択が彼女に何をもたらすのか、佑雪さんがズバリ回答してくれます!

お悩み:「独身だったはずの彼が実は既婚者で…」

佑雪ママ 恋愛 お悩み 相談 不倫 離婚 バツイチ

【クラブ佑雪】vol. 334


35歳バツイチ小学1年の子どもをもつ者です。仕事はキャバクラで働いています。恋愛相談をさせていただきたいのですが、お店のお客さまとして数か月前に出会った方に興味をもち、2か月前に店外で飲みに誘ってから急激に仲良くなりました。考えや感じ方がとても似ていて、フィーリングがとても合うのでお互いが素でいられるのがとても心地よく、会って2回目で体の関係をもち、はっきり付き合ってはいないまま、何度もデートや小旅行へ行きました。話す内容もくだらないことから、向こうの家族の話やコンプレックスなど弱い部分もしっかり見せてくれていたので信用していました。

体の関係をもったときに私から奥さまや彼女がいないか確認をしたところ、はっきりいないと言われたのですが、数日前に奥さまがいらっしゃることが判明し、彼と話し合いをしました。彼の状態としては私と出会う前から離婚をしようとしていると。その原因が彼が子どもができない体質であること。これは彼のコンプレックスにもなっています。ただ、奥さまが子どもは産みたいけど、一緒にいたいという気持ちがあるため、離婚の話が進まないなか、私を好きになってしまったと。しっかりケリをつけて、ちゃんとするからそれまで付き合ったうえで待ってほしいそばにいてほしいと言われ、私も一度は連絡も取らず会わないと突き放したのですが、好きな気持ちが大きかったので承諾しました。

彼はお友だちにも家庭事情を話しているらしく、やっと彼女ができたと皆喜んでくれてるそうで今度お会いすることになってます。そういった状況や彼の性格を考えると間違いではないのかなと思うし、彼と一緒にいられるのはとても嬉しい反面、私が奥さまの立場だったらすごく嫌だなと。彼のことは信じているのですが、奥さまへの罪悪感が拭えません。私のなかではまだはっきりと日付までは決めてないですが、期限を決めてそれでも離婚できないようなら離れる決意はしているのですが、この恋愛を続けていいのか、やはり離れて彼が離婚したときにまだお互いが好きなら付き合うという当たり前の恋愛をすればいいのかとても迷っています。

(匿名希望 35歳バツイチ子あり キャバクラ勤務)

「欲しいなら、余裕こいちゃダメ!」

anan-web-銀座ママ-1

2つ言えることがあります。まず、ヤりたさ先行で独身だと偽る人間はサイテーです。ただ、そういった綻び、隙があるからこそ生まれるものもたくさんあります。それが今回はたまたま“本気の恋”だったわけですよ。人生、何が起こるかわからないものです。この恋の結末がどういうものかわかりませんが、最初は真剣だったはずが、いつしか遊びで終わったというより、最初は遊びのはずが少なくとも今現在は真剣なものに変化しているというのは、悪くない話ではありますよね? 

もうひとつは彼のことが好きで、彼も「待っててほしい」って言ってくれてるなら、待ってみたら? ってこと。確かに不倫という状態ですし、奥さまのことも気に掛かるでしょう。じゃあ、ご相談者さまは“何がほしいの?”ってこと。常にお天道さまの下を堂々と歩いていられる自分でいることを望むのか。それとも愛する人と結ばれる未来が欲しいのか。もちろん、理想は“お天道さまの下で堂々と彼と一緒になる未来”なんでしょうが、わたくしはね、そこで彼の本気を試すようなことはやめた方がいいと思うんですよね。

シングルで子育てをされているご相談者さまって、強いんですよ。背負ってる覚悟が彼とは違うと思うんです。小さな我が子を育て、守るって本当に腹を括らないとできないことですから。だから、いったん「離れて彼が離婚したときにまだお互いが好きなら付き合う」という発想も出てくるのです。でもね、彼は難しいんじゃないかな。きっと、弱いから。そもそも男性って、女性以上に孤独を感じやすく、ご相談者さまと離れたら寂しさに耐えられなくて、自分を必要としてくれる奥さまとの関係が戻ったり、あるいは別の女性に目を向けてしまう可能性もあるな、って。彼にテストに合格する覚悟を求めたい気持ちはわかるんです。でも、試した結果、ご相談者さまが求めていたものが手に入らなくなるんじゃないかな〜って。そこが心配なんですよね。

欲しいものにはね、まっすぐ向かわないとダメなんですよ。先に手を伸ばして、届いた方が手に入れますから。そこで「奥さまへの罪悪感が拭えません」って、最大のライバルに気を遣う余裕なんて、ないはず。「でも、奥さまが…」っていう考え方って、彼からしたら「僕と奥さん、どっちが大事なの?」って話ですからね。あなたはどちらを大事にしたいですか? という話なんです。それから、もし、お試しで彼と離れたつもりが、結局は永遠の別れとなったとして、その後、彼のように好きになれて、もっといい状態でお付き合いできる人と巡り会える確約はありません。これは一般論ではありますが、年齢を重ねるほど、そこまで好きになれる人とは出会いにくくなっていきますし。望まれているうちが花です。泥くさくてもいいじゃないですか。罪を被ってもいいじゃないですか。彼のことが欲しいなら、彼を信じるのが一番なんですよ。Good luck。


【お悩み募集しています。こちらからどうぞ!】

インスタでもお悩み募集中!
インスタからのお悩み募集はこちら
@yousetsu.fujishima

マガジンハウスの会員登録からのお悩みはこちらから。
銀座『クラブ佑雪』お悩みはこちらへ


藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。


占いによる個人鑑定のお申し込みはこちら


©Murda/Adobe Stock