田代 わこ

【アモーレな彼とナポリへ!】イタリア3都市アート&グルメガイド #2 【初秋の旅特集】

2016.9.15
ナポリと聞いて、何をイメージしますか? 「ナポリを見て死ね」といわれるほどの美しい景色やナポリピッツァ、ワイルドな下町や旧市街などが有名ですが、実は知る人ぞ知るアートの宝庫。イタリア番外編の第2回目は、ナポリのオススメ美術館や素敵な教会、そしておいしいグルメをご紹介します!

ワイルドなナポリへ

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【女子的アートナビ】番外編

南イタリアのアート(特に大好きなカラヴァッジョ♪)を極めようとスタートした今回の旅で、ちょっと恐れていたのがナポリ行き。スリやひったくりは当たり前、バッグやカメラは持たず手ぶらで歩け、などガイドブックには怖い情報が満載。しかも、旅した人からは、「ツアーで行ったけど、ナポリの町は危ないからバスから降ろしてもらえなかったよ」なんて話も聞いてしまい、かなりビクビクしながらナポリに入りました。

駅はおしゃれ~♪

こちらは、イタリアの高速列車「フレッチャロッサ」
こちらは、イタリアの高速列車「フレッチャロッサ」

ローマのテルミニ駅から高速列車に乗り、1時間強でナポリ中央駅に到着。そこから地下鉄に乗り、美術館巡りのスタートです。

トレド駅構内。写真はボケボケですが、とってもキレイな駅でした!
トレド駅構内。写真はボケボケですが、とってもキレイな駅でした!

ナポリの街は、言われているほど物騒な雰囲気はなく、駅も場所によってはローマよりずっときれい。特に、地下鉄1線のトレド駅はかなりおしゃれです。現代アートのようなオブジェがあり、ライティングも凝っていて、とっても幻想的。観光客はみんな写真を撮っていました。

ナポリで一番有名な博物館!

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まずは、ナポリ一有名な博物館「国立考古学博物館」へ。ここでは、世界屈指のギリシャ・ローマ美術コレクションを見ることができます。
また、ポンペイやエルコラーノの古代遺跡で発掘された貴重なモザイクや絵画も見どころのひとつ。2000年も前の作品がずらりと並んでいます。 ポンペイ遺跡を見る前に、ぜひ訪れたい博物館です。

博物館の最寄り、地下鉄「Museo」駅構内には、ヘラクレス像のコピーがあります。本物は、もちろん博物館内で見られます!
博物館の最寄り、地下鉄「Museo」駅構内には、ヘラクレス像のコピーがあります。本物は、もちろん博物館内で見られます!

丘の上にある美術館♪

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次は、ナポリ中心地から少し離れた丘の上にある「国立カポディモンテ美術館」へ。緑に囲まれた美しい王宮内にある美術館では、ナポリ絵画や祭壇画、陶磁器などが展示されています。ラファエロやティツィアーノ、そしてカラヴァッジョの名画にも会えます! 見どころいっぱいなので、ゆっくり見たい人は半日必要かもしれません。

最後は、個人的にオススメの美術館

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先述した地下鉄トレド駅から歩いていける場所にあるのが、「ゼヴァロス・スティリアーノ宮美術館」。それほど有名ではないのですが、カラヴァッジョ晩年の傑作がある、ということで個人的には超オススメの美術館です!

私が訪れたときは唯一のカラヴァッジョ作品がスペインに貸出中……(涙)。展示室には、小さな作品写真が置いてあるだけ。代わりにスペインからピカソの絵が来て、特別室に飾られていました。
私が訪れたときは唯一のカラヴァッジョ作品がスペインに貸出中……(涙)。展示室には、小さな作品写真が置いてあるだけ。代わりにスペインからピカソの絵が来て、特別室に飾られていました。

教会も見逃せません!

あまり知られていませんが、ナポリの教会も見どころがいっぱい。名画が展示してあったり、内部の装飾が美しかったりと、アート三昧できるのです。ここでは、厳選2か所をご紹介します!

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「サンタ・キアーラ教会」

ナポリ下町の旧市街、ガイドブックにはスリ多発地帯と書かれている「スパッカ・ナポリ」地区にある教会です。簡素な外観ですが、ここのオススメは教会裏手にある回廊と庭園。

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フレスコ画で飾られた回廊やマヨルカ焼の装飾がとにかくステキ。南国の太陽に照らされた庭園は、まるで楽園です!

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「ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会」

こちらもスパッカ・ナポリのど真ん中にある教会です。ここでは、カラヴァッジョの傑作《慈悲の七つの行い》を見ることができます! ほかにも、17~18世紀のナポリ絵画があり、時おり現代アートの企画展も行われているようです。

教会内のショップで購入した《慈悲の七つの行い》トートバッグ。7ユーロ(約805円)。隣にあるのはパンフレットとチケット。
教会内のショップで購入した《慈悲の七つの行い》トートバッグ。7ユーロ(約805円)。隣にあるのはパンフレットとチケット。

アートな絶景も!

アートを極める旅ですが、やはりナポリに来たら絶景を見ないともったいない! というわけで、世界に名高いナポリの景色を見られる絶景スポットをご紹介します。

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こちらは、国立サン・マルティーノ美術館から見た景色です。丘の上に建つ美術館は、かつて修道院だった場所。今は、ナポリ王国の歴史を伝える絵画などが展示されています。

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ナポリ民謡でも知られる「サンタ・ルチア」の海岸通りからは、こんな景色を見られます。ヴェスヴィオ山とナポリ湾が目の前に!

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ナポリ湾の眺望を楽しむ2階建てバスに乗ると、絶景スポットに連れて行ってくれます。所要時間は1時間ほど。一番景色の良い場所では、しばらく停車して写真撮影の時間をとってくれます。

ナポリのグルメ

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ナポリといえば、ナポリピッツァ♪ 種類もたくさんありますが、私はシンプル系が好きなので、いつもマリナーラやマルゲリータなどを注文しています。シンプルなピッツァは、8ユーロ(約920円)前後で食べられ、とってもリーズナブル。(※1ユーロ=約115円で計算)

海の幸のパスタは13ユーロ(約1,495円)。
海の幸のパスタは13ユーロ(約1,495円)。

港町なので、もちろん海の幸も豊富。魚介たっぷりのパスタや、タコの煮物など、海鮮料理もオススメです。

海鮮の煮込みは11ユーロ(約1,265円)。おいしいですが、結構濃い味です。
海鮮の煮込みは11ユーロ(約1,265円)。おいしいですが、結構濃い味です。

ナポリに滞在している間は、特に危険な場面に遭遇することもなく、普通に観光できました。地下鉄や路線バス、ケーブルカーにも乗りましたが、どれも安全でした。ただ、地元の人でも避けるような危ない地域も点在しているので、個人旅行の際には事前に治安情報を調べたほうが安心です。

治安が悪いといわれている「スパッカ・ナポリ」。朝の早い時間帯は人気が少なく、2人乗りバイクが暴走して危ない感じもしました。でも昼間は外国人観光客がいっぱいで、バイクも徐行運転していました。
治安が悪いといわれている「スパッカ・ナポリ」。朝の早い時間帯は人気が少なく、2人乗りバイクが暴走して危ない感じもしました。でも昼間は外国人観光客がいっぱいで、バイクも徐行運転していました。

ちょっとワイルドなナポリのアート旅、一度チャレンジしてみませんか?