
【文学賞について】村上春樹さんの『職業としての小説家』を、丸の内OLが読んでみた。
【丸の内OLの給湯読書室】vol.3
昨日発表された、ノーベル文学賞2015から一夜明け、テレビやネットニュースでは「村上春樹、ノーベル文学賞受賞ならず。」と流れ、残念がった人も多かったのではないでしょうか。
はい、私もその一人です。
(といってもハルキストではなく、日本人が受賞出来たら嬉しいなぁ~くらい)
そこで今回は、毎年ノーベル文学賞の最有力候補者として話題にあがる村上春樹さんの最新刊『職業としての小説家』を一気読みしちゃいました。
『職業としての小説家』とは?

あらすじは…
村上春樹さん自身が小説家としての自分を紐解き、それを取り巻く時代背景からご自身の環境の変化まで、今まで謎に包まれていた真実が明らかになる全12章から構成された、ちょっぴり辛口で世間に物申す!?自伝的エッセイ。メディアに話題になりながらもほとんど顔を出すこともない彼が伝えたい本当のこととは何か。
目次
第一回 小説家は寛容な人種なのか
第二回 小説家になった頃
第三回 文学賞について
第四回 オリジナリティーについて
第五回 さて、何を書けばいいのか?
第六回 時間を味方につけるー長編小説を書くこと
第七回 どこまでも個人的でフィジカルな営み
第八回 学校について
第九回 どんな人物を登場させようか?
第十回 誰のために書くのか?
第十一回 海外へ出て行く。新しいフロンティア
第十二回 物語があるところ・河合隼雄先生の思い出
特に注目すべきは、第三回の「文学賞について」村上春樹さんが何を考え、何を語るのか。
この章には、私も含め、多くの人に知ってもらいたい本音があり、「村上春樹、世間に物申す!」がビッシリと詰まっています!
せめてここだけでも(笑)実際に読んで確かめてみてください。
読み終えて…

まず最初に思ったのは、受賞することが一つの目標のように勝手に決めつけてすみません。。。そして小説家が語る「小説」と「読者」が語る「小説」は常に同じである必要がないこと。一番大事なことは、互いに「自分が楽しめる」かだとわかりました。
実は私はここ数ヶ月、何をするにも面倒くさくなって好きな本を読むことすらやめていました。
そんな中、偶然にも必然にも、たまたま本屋さんで目が合ったこの本で読書時間が復活 。
先日には、読んだ本を気ままに紹介しているInstagram(@sakusakuchie)をみた友人から「私もあの本を読んでみたいな」と言ってもらえ、素直に嬉しいと感じました。
村上春樹さんの言葉を借りると、
「言葉には確かな力がある」

読書の秋、通勤・一人ランチ・合コンまでの空き時間、または週末にでも、言葉がいっぱい敷き詰められた本を読んでみてはいかがでしょうか♡