平野 秀美

ロンドンのクリスマスがピンチってどういうこと?

2020.10.9
現在ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのレポートです。今回はベルリンから仕事でロンドンへ行った時に遭遇した、ロンドンのコロナ対策についてレポートします。

2020年9月24日からのルール変更が!

イギリスではロックダウンはされませんでしたが、9月24日から、今まで夜中までオープンしていたバーやレストランは22時までの営業に変更、一度に会える人数は6人までと制限されました。また、引き続き駅構内やお店には消毒液が置いてあり、マスク着用は必須。

ワンウェイ システムと言って、自由に店内を歩けるのではなく、お客さんが逆流しないように、一方通行のみで店内を歩くよう指定されているショップもありました。

ベルリンとロンドンの違いに驚いたのは…

現在の海外事情・ロンドンの生活はどう変わる?編

私が滞在していたロンドンでは、前日の9月23日は夜中までバーがオープンしており、店内に入る際、お手洗いに行く際など、ドイツのベルリンでは必ずマスク着用を義務付けられていますが、ここロンドンでは義務付けられていませんでした。
また一定の距離は保たれていますが、それでも密集しているとの印象が否めませんでした。
着席して食事をしたり飲む場合は、QRコードを読み取り、自分の名前、電話番号などを記入する必要がある点は、ロンドンもベルリンも同じでした。

どんな時マスク必須?!

現在の海外事情・ロンドンの生活はどう変わる?編

ロンドンに滞在していてマスクを着用するのは、基本的にお買い物をする、またバスや電車に乗る時。ただ、ほんの一部ですが、乗客はマスクをしていない人もいました。

また、ベルリンでもそうですが、ここロンドンにもコロナ対策のマスクに反対している人たちもいるようです。

タクシーは乗客3人まで!?

今までは助手席にも座ることができましたが、9月24日以降は助手席には座ることはできません。そのため、一般サイズのタクシーの場合は、3人までしか乗車できなくなりました。

以前ロックダウンした頃の4月5月は、ロンドンのバスは運転手側の扉は開きませんでしたが、現在は開くようになっていました。

会社に行かなくて良い!?

7月以降、徐々に患者の発生数が少なくなり落ち着いてきた時は、一部の会社は職場をオープンにし、会社で仕事できるようにしていましたが、9月24日からは、会社に行かなくてもできる仕事はリモートになりました。

私の複数の友人も、職場にようやく行けるようになった1週間後からまた自宅での仕事を命じられたようです。

話題は早くもクリスマス!?

既にイギリスのデパートではクリスマス特集を組むなど、クリスマスに向けて気持ちが高まっている中での今回のルール変更。

6人までしか同時に集まることができないということは、イギリス人にとって最大のイベントであるクリスマスは、家族や親戚が一堂に会することができなくなります。

大人数のご家族なら、一緒に住んでいないかぎり、集まることはルール上難しそうです。私の周りの話ではありますが、複数のイギリス人は、既にクリスマスの心配をしていました。

クリスマスはイギリス人にとっては、とっても大切な家族の時間。その時期までに状況が良くなっていることを願っています。

ロンドン市内にある空港にて

現在の海外事情・ロンドンの生活はどう変わる?編
現在の海外事情・ロンドンの生活はどう変わる?編

私がロンドンからベルリンに向けて戻る際に使用した空港、シティー空港は、当日は私の便しか予定がありませんでした。

小さな空港ではありますが、ロンドン市内に近いので、以前はもっと頻繁に飛行機が飛び交っていましたが、現在は1日数便しかないようです。電光掲示板を見た時は、あまりの便の少なさにショックを受けました。

ヨーロッパでは日本以上に新型コロナの患者発生件数は増えていますが、国境が開いているため、休暇をとって海外にバケーションに行く人も多い印象です。

ただし、国によって14日の待機が必要な場所や不要な場所など、情報は常にオンラインで更新されます。また、航空券を購入する際にも、注意点や搭乗前に提出すべき情報なども詳しく書かれています。

個人個人が気をつけながら休暇や旅行をしているようです。航空会社も機内のサービス提供方法など変えて対応していました。

少しでも早く、安全に収まって、自由に移動できるようになるとよいのですが。