濱田 文恵

ツライ花粉を乗り越える!実は「簡単でおいしい」薬膳茶3選

2019.2.8
立春(りっしゅん)である2月4日をすぎると、暦の上では春の始まりです。春の訪れは、日に日に暖かさを伴うので嬉しいことなのですが、花粉症の方にとってはツライ季節になります。今日は国際中医薬膳師である筆者が、誰でも簡単に作れる薬膳茶をお伝えしたいと思います。

ツライ花粉悩みを招く!「水滞」セルフチェック

漢方薬の記事でも触れていますが、薬膳の世界では体が冷えやすく、体内に水分を溜め込みやすい「水滞」タイプの方が花粉悩みを起こしやすいです。本格的な花粉シーズンが始まる前に、まずは自分の体内が「水滞」タイプに傾いていないか、セルフチェックをしてみましょう。

「水滞」セルフチェック

・季節を問わずむくみやすい
・冷たいものが大好き
・週に3日以上は汗をかかない日がある
・水分はよく摂るほうだ
・喉があまり乾かない
・なんとなく倦怠感がある
・舌の表面が白っぽい
・舌の表面が黄色っぽい
・下痢になりやすい
・ニキビができることがある
・油っぽいものが好きだ

いかがですか?もし3個以上当てはまってしまった方は、このまま放っておくと、今年もツライ花粉に悩むかもしれません。薬膳の元となっている漢方では、まだ花粉による症状が具体的に出ていない今の状態を「未病」を言います。

この時に、しっかり食養生をすることで、花粉”症”という病の状態になるのを防ぐことが薬膳の本来の目的なのです。そこで、セルフチェックで「水滞」タイプに傾いてしまっている方は、これからご紹介する薬膳茶を積極的にとりいれてみてくださいね。

烏龍陳皮姜茶(うーろんちんぴきょうちゃ)

[材料]
烏龍茶 3g
陳皮 3g
生姜皮 3g

[作り方]
全ての材料をポットに入れ、熱湯300ccを注ぎ、10分経ったら完成です。

実は私たちが日頃から飲んでいる烏龍茶には、体内に溜まっている水分を排出してくれる働きがあるのです。陳皮には巡りの働き、そして生姜には体を温める働きがあるので、日頃から冷えを感じる方の花粉悩みに効果が期待できますよ。

梅苡仁茶(ばいにんちゃ)

[材料]
薏苡仁 5g
梅干し 2粒
醤油 適量

[作り方]
まずは薏苡仁を炒って下準備します。そのあと、全ての材料をポットに入れ、熱湯300ccを注ぎ、10分経ったら完成です。

朝起きて白湯の代わりに飲むと、しゃきっと目を覚ましてくれる一杯。薏苡仁こと「はと麦」はむくみ対策の代表食材のひとつ。癖のない味は誰にでも飲みやすく美白効果も期待されていることから、花粉だけでなく春先の美容薬膳茶にもおすすめです。

また梅干しにも溜まった水分を取り除く働きがあるので、合わせて薬膳茶として飲んでみてくださいね。

黒豆ココア茶(くろまめここあちゃ)

[材料]
黒豆 10g
ココア 大さじ2
牛乳200cc

[作り方]
まずは黒豆を炒って下準備します。そのあと、鍋にココアを入れ、少量の湯で溶かしたら、牛乳と黒豆を入れ、沸騰直前で火を止めて完成です。

黒豆は先ほどのはと麦同様に体内の余分な水分を取り除いてくれる食材のひとつですが、実はココアに含まれるカカオにも同じ働きがあるのです。また牛乳は胃を養生するので、春先の送別会や新年会といった場で暴飲暴食が重なった時などにもおすすめです。

ツライ花粉は美味しく飲んで乗り越えましょう!

薬膳茶と聞くと、なんだか難しそうというイメージもありそうですが、意外と毎日の生活で手に入る食材で作れるのですよ。しかも基本的には食材を混ぜて、お湯を足すような要領なので、忙しい現代女性にもおすすめ。ぜひ、今年の花粉症は薬膳茶でおいしく飲んで乗り越えましょう!

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