マンガの中に入れちゃう?! 噂の『マンガ マッピン!』を体験してきた
『マンガ マッピン!』って?
【女子的アートナビ】vol. 91
『マンガ マッピン!』とは、いつも平面の形で読んでいるマンガを立体空間で体感できる新感覚の現代アート・プロジェクト。マンガの世界が映し出されたアーティスティックな空間に音楽の演出や触覚も加わり、全身で楽しめるプロジェクションマッピングです。
この新しいプロジェクトについて、ネイキッド代表の村松亮太郎さんが解説してくれました。村松さんによると、『マンガ マッピン!』は単に平面を立体にしたのではなく、マンガをアートとしてとらえたうえで作品化したとのこと。マンガが生み出した表現を現代のアートやカルチャーとして翻訳してみたらどのようなものができるのか、とイメージして立体空間で表現されたそうです。
第一弾作品『オノマトペ』初公開!
『マンガ マッピン!』プロジェクトの第一弾として、今回はじめて公開された作品が『オノマトペ』。オノマトペとは、「シーン」「ゴォォ」などの擬音語・擬態語で、マンガの中ではとても重要な視覚表現のひとつです。村松さんはこの表現に着目し、リアルな空間で “体感アート” として作品化されました。
プレス内覧会では、村松さんが『オノマトペ』作品の楽しみ方を実演。まずは何もない白い空間ですが、ここで村松さんが話し始めると…
壁に「ガガガ」とオノマトペが出現! 音の大小によって映像のサイズも変わります。
さらに、手をたたくと「パンッ」、静かにしていると「シーン」、歩いていると床に「カツカツ」と出てくるなど、体験する人の動きに連動した5パターンのオノマトペを楽しめます。
そして極めつけは、床のひび割れイラストを踏んだときです。「ドーン」という迫力のオノマトペが表れました! コレ、絶対自分でもやってみたいです!
映像だけでも十分楽しいのですが、実際の会場ではかなりカッコイイ音楽も流れているのです。この音の演出を担当しているのは、エイベックスのクリエイティヴチームに所属する気鋭のサウンドクリエイター、Sam is Ohm(サムイズオーム)さん。単に映像にあわせた音楽をつけるのではなく、「サウンドクリエイション」として平面に表現されたオノマトペを抜群のセンスある「音」に変換。アートな映像とスタイリッシュな音楽のセッションも楽しめます。
『マンガ マッピン!』はネイキッドとクリエイター・エージェンシーのコルク、そして音楽業界のエイベックスによる初の共同プロジェクト。村松さんは「これはマンガなので、ひとつひとつの作品を連載するように毎月作品を出していけたら理想」と語っていました。
実際には、国内外のパブリックスペースなどで不定期に作品を公開していくとのこと。さらにリアルだけでなくwebやSNSも使って一般の人たちもマンガづくりに参加できるようにするなど、進化系のプロジェクトになるそうです。
最後に私も『マンガ マッピン!』体験してみました。足音を立てたり、手をたたいたりするとオノマトペが壁や床に次々と出てきて、とても楽しかったです!
この週末は、銀座でリアルな “マンガ体験” をしてみては?
Information
イベント名:マンガ マッピン! Vol.00
作品名: onomatopée(オノマトペ)
会期:11月25日(土)11:00~21:00、26日(日)11:00~18:00 ※最終日最終入場17:30まで
会場:アートギャラリー・ベースメント銀座
料金:無料 ※会場は満20歳以上の方のみ入場可能