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猫を抱っこした娘がまさかの発言! 初めての譲渡会|うちに猫がやってきた! #2

文・伊藤順子 — 2017.2.24
ananwebスタッフの筆者が保護猫2匹を飼い始めました! 猫との生活は、にゃんとも10年以上ぶり。その奮闘を綴ります。2回目は、初めて里親譲渡会に行ったときのこと。地域猫活動の現状とともにお伝えします。

【うちに猫がやってきた!】vol. 2

初めての保護猫譲渡会へ!

11月のある日曜日。木枯らしが吹く時期というのに、風は優しく頬を撫で、日差しはぬくぬくと体を暖めてくれます。胸の内ではありますが、叫ばずにはいられません。「にゃんて日だ!(良い意味で)」。今日は、待ちに待った猫の譲渡会です。こんな陽気ですもの、きっといい出会いがある、期待に胸が膨らみます。会場までは歩いて10分ほど。娘(6歳)と一緒に足取り軽やかに進み辿り着いたのは、うっかり通りすぎてしまいそうな間口の狭い雑居ビル。無口や無言といった表現が似合う建物の前で、このなかにわんさか猫さまがいるのだと思うと、胸の高鳴りを抑えられません。だんだん入り口が遊園地のエントランスに見えてきました。この先に、まだ見ぬワンダーランドが広がっているのです!

し~んという音が聞こえそうなほど静寂のなか、会場の3階にやってきました。でも、ドアはかたく閉ざされ、猫はおろか人の気配さえありません。日にちを間違えたか! 急いでHPを確認するも、しっかり日付は本日、会場も合っています。意を決してドアをノックします。すると「は~い。いま猫が逃げちゃったから、ちょっと待っててくださいね!」。やっぱり間違っていなかったという安堵に、「猫が逃げた」といういかにも猫らしいデキゴトに遭遇できた嬉しさが重なります。でも、目の前に猫さまがいるのに! お預けをくらった私はやきもき! ワンダーランドの門番は私を焦らします。どのくらい待ったでしょうか、娘がしびれを切らし始めました。この子は帰りたいと思ったら、何が何でもその場から去ってしまう子です。厄介なことにならなきゃいいが……。なんとかその場を取り繕っていると、ようやくドアが開きました。

保護猫って?

薄暗く底冷えがした廊下とは一転、中に入るとコートを脱ぎたくなるほどの暖かさです。門番、いえスタッフの方が「無事につかまえました。猫が外に出ると大変なことになっちゃうから、ごめんなさいねぇ」と言いながら部屋の奥へ私たちを通してくれました。会議室ほどの広さに、ケージがコの字型に連なっています。その数はざっと15くらい(そのときにより異なります)。ケージによって中にいるのは1匹だったり、2、3匹だったりとまちまち。猫の大きさも3か月の子猫から成猫までさまざまで、春から夏にかけては子猫が多少増えるそう。その外側に各々の猫の飼い主さんが取り囲んでいます。ケージを覗くと、猫さまがギロリ。わけがわからぬ場所に連れてこられて、みな緊張している様子です。来訪者はコの字型のなかにいるものだから、猫と飼い主さんに見られている感覚になり、こちらも緊張してしまいました。娘も私のかげに隠れるありさま。この空気を破らねばと思い、ケージひとつひとつに近づきます。2歳だというのに太鼓のように太った猫や、片目を失うなどハンディキャップを抱えた猫もいます。

この猫たちはどこからやってきたのでしょう。みなさん、TNR活動というのをご存知でしょうか。地域猫活動ともいい、Tはトラップ(罠で捕まえる)、Nはニューター(避妊去勢手術をする)、Rはリターン(元にいた場所に戻す)を表しています。長い目で見れば再び数が増えてしまう駆除に対して、去勢避妊をして戻せば、猫は一代で命を終えるので、繁殖、増加に歯止めをかけることができるという考えから、主に有志の方々が地域で行っている活動です。手術費用は寄付だったり、有志の方の実費だったり。動物病院も破格で行ってくれるといい、すべてが善意のもとで成り立っています。そうした活動をしているなかで、怪我をした猫やそれによりハンディキャップを負った猫、手術が間に合わず妊娠出産した親子の猫など、元に戻せなくなった猫たちが出てきます。なかには、飼い主が亡くなり引き取り手がなくなった猫や、有志の方が虐待現場に遭遇し、救出された猫などもいるそう。有志の方々は飼い主となってそのような猫を保護し、そして譲渡会に参加して里親を募るというわけです。

私は、なるべく長く一緒に暮らしたいから、子猫が希望でした。家族会議でも全員一致です。今回、該当したのは2組。ですが、そのうちの1組は小さな子のいる家庭はご遠慮ください、とのこと。静かな環境を好む猫にしてみれば、いるだけでうるさい子どもはいい迷惑なのでしょう。それは納得できる理由です。そもそも、この譲渡会では、里親になるには次の条件をクリアすることを掲げています。

1.終生飼育
2.完全室内飼い
3.去勢避妊手術

これらに加えて、先に挙げたような諸条件を提示する飼い主さんもいるようです。この里親譲渡会を主催しているのは、「NekoCube」と「ニャンとかしよう会」という猫ボランティアの会。譲渡会という場を提供し、そこに前述したTNR活動をしている方々(飼い主さん)が告知を見て参加するという仕組みになっています。だから、3原則のほかに、飼い主さんによって細かい条件があるのも頷けますよね。一匹の猫に対して複数の希望者が出た場合は、先着順もあれば、猫にとってよりよい環境の家庭を飼い主さんが選ぶ場合もあるそう。また、会としては里親が決まっても、当日引き渡しはしません。後日、飼い主さんが里親になるお宅まで出向き、ケージに入るまで見届けることがルールになっています。なんてったってかけがえのない命ですもの。譲渡する側も里親になる側も覚悟と準備が必要です。

娘、子猫を抱いて驚きの発言!

さて、ターゲットを1匹の子猫に絞りました。ビビっている娘にその猫を抱かせてもらおうと飼い主さんに頼みます。和むかと思いきや、私も娘も当然猫もドキドキしたまま。かわいいとか柔らかいとか、そんな感情を覚える余裕はありません。震えている子猫を娘は逃げないように必死で抱き(先ほど脱走した猫だったのです)、私も「娘よ、手を離すなよ」と我ながら厳しい目で見つめます。…こんなんでいいのか。ふれあいってもっと楽しいものではないのか。想像と違った現状に、私は密かにうろたえていました。そこに、気を利かせてくれた飼い主さんが娘にたずねます。「どんな猫がいいのかな?」。娘「……」。子猫だよね、子猫がいいってことでここに来たのよね、子猫ってはやく言いなさいよ、ほら、はやく!

なかなか言葉を発しない娘に代わり、私が答えようとしたそのときです。娘「本当は犬がいい」。……時を止める爆弾が投下されました。私、絶句です。そして脳裏をよぎったのは、やばい、ただのひやかしに来ただけと思われたんじゃないか。母親の身勝手で子どもは連れてこられたと思われたんじゃないのか。飼い主さんは「あれれ~、そうなの~」なんてかわいくおどけてくれましたけど、私はいたたまれなくなってすぐさま猫を返し、会場をあとにしました。その場で「なに言ってんの!猫がいいって言ってたよね?」と慌てて娘に言いもしましたが、どんな言葉も風に吹かれた木の葉のように宙を舞い、効力がないように思えたのです。帰り道、浮かんだのは母の言葉です(詳しくは前回の記事)。40年近くも猫を飼い続けてきた母が、ペットショップで犬猫を目にして出た「ホントは犬が好きなの」。-これはデジャブか。母の生霊が娘にのりうつり、あのセリフを吐かせたのか。今すぐ母親に電話して文句を言ってやろうかと思ったくらいです。

子猫にしては少し大きかったこともあり、その猫はご縁がなかったということで諦めました。初めての里親譲渡会はこのように残念な結果で幕を閉じたわけですが、冷静に考えてみると、会場に子どもは誰もいなく、兄もおらず、娘は心細かった、そして、猫の緊張がうつった。これらのことから、思わず出てしまった言葉だったのでしょう。帰宅し、習い事で行けなかった兄とともに、「はやく猫を飼いたい!」と騒ぎ出しました。里親譲渡会、次回の開催は来月です。ちょうど2016年最後の会。いい出会いで1年を締めくくりたいと願いつつ、指折り数えて待つことにします!

長々とありがとうございました。次回は、2回目の里親譲渡会、運命の出会いなるか? お楽しみに~♪

Information

NekoCube(ねこきゅーぶ)
HPでは随時里親を募集しています♪

http://nekocube.sakura.ne.jp/

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