上司の妻が職場にやってきて…
「柴田さんとは、夏休みに初めて自宅に行った日から不倫関係になりました。もちろん職場にはバレないよう注意しながら、仕事終わりに何度かホテルに行くようになったんです。
夏が終わり9月のある日のこと、子どもを連れた女性が職場に訪れました。見たことがある人だな……と思っていたら、その女性は柴田さんの妻だったのです。柴田さんに忘れものを届けにきたとのことでした。
柴田さんが社内の人に子どもを紹介している間、彼女がスマホを構えて写真を撮っているような素振りを見かけたんです。このときは、妻の行動に対して特に意識はしていませんでしたが、これが破滅の始まりでした……」
不倫がバレたきっかけ
「それから数日後。柴田さんが真っ青な表情で出社してきました。体調が悪そうに見えたので、私は“大丈夫?”とLINEを送信。しばらくして返信が届き、そこには“妻に不倫がバレた”というメッセージが。
バレたきっかけは、私が訪れた後の部屋の様子だったそう。キレイに片付けたつもりだったんですが、それが仇になったようでした。
柴田さんが食器を使うのは当然ですが、もし洗って片付けたのなら、もっとグチャグチャになっていたはず。それが、取り出しやすい状態になっていたことから、彼の妻は、家事に慣れた誰かが家に来たのだと疑いを持ったそうです」
上司の妻が職場を訪れた理由
「家に誰かが来たと睨んだ妻は、親しくしている隣人に、“自分が帰省している最中に、何か変わったことがなかったか”と尋ねたそう。
すると、“知らない女性が部屋に入っていくのを見た”と言われたそうです。容姿などはほとんどわからなかったものの、おそらく職場の人間だろうと予想。そこで後日、職場を訪れたのです。
写真を撮っていたのもそのため。職場にいる女性社員たちが全員写るようなアングルで写真を撮り、その写真を隣人に見せて確認したそうです。そして、私に目星をつけたようでした」
上司の妻からの電話
「数日後、柴田さんの妻から電話がきました。“わかっていると思うけど……”と、こちらの言い訳など聞く様子もなく、淡々と話し出しました。私はもう抵抗しても無駄だと思い、関係を認めて必死に謝罪。しかし、“責任はとってもらわないと困る”と一蹴されました。
彼女は柴田さんと離婚するつもりはなく、“どちらにも慰謝料は請求しない”とのこと。“ただし、あなたの夫と職場には報告させてもらう”と言われました。
その後、柴田さんは異動となり、私だけが今の部署に残ることに。私の夫にも不倫が報告されて、離婚の話が持ち上がりましたが、今はひとまず別居中となっています」
信頼していた上司と不倫に堕ちた「意外なきっかけ」とは… 前編はこちら
“信頼していた上司と不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。
証拠隠滅を図ったことが、かえって不倫発覚のきっかけとなってしまったわけです。悪い意味で、忘れられない夏となってしまったことでしょう。
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