太賀は「こじらせ男子」? 恋バナ炸裂!

2016.11.27
ドラマ『ゆとりですがなにか』で見せた恐怖のモンスター社員役で注目された俳優の太賀さん。今年だけでも数々のドラマ、映画に出演されました。そんな躍進の年を締めくくる作品が『アズミ・ハルコは行方不明』。演じるユキオは、大学を中退し地元に戻り同級生の愛菜(高畑充希)となんとなくセックスする仲に。性にあけすけな役だそうですが、さて、実際の太賀さんは…?
好きな子の連絡先を聞き出すイメトレ、何度もしてます。
好きな子の連絡先を聞き出すイメトレ、何度もしてます。

――映画ではユキオの恋愛はかなりお気軽なものとして描かれています。ご自身の恋愛スタイルは?

太賀:好きな人に対しては積極的です。あ、いや…どうだろう。消極的かもしれません。

――結局、どちら…?

太賀:好きだオーラはめちゃくちゃ醸し出すのに、上手くアプローチできずに悶々…みたいな。

――それって、周りの人たちにバレバレじゃ…。

太賀:女性から見るとどうなのかわからないけど、男子から見たらそうだと思います。僕、男友達には全部オープンにしてなんでも話しちゃうんですよ。「好きになっちゃってどうしようもない」とか「今日はその子と何回しゃべれた!」とか。話せたことは嬉しいんだけど、アプローチできない悔しさもあるんですよね…。「キレイだね」とかサラッと言えたらいいけど僕にはとてもできないから、しゃべった回数で勝負です。童貞みたいですね(笑)。

――男友達からアドバイスは?

太賀:いっぱいしてくれます。実践的だったのは、連絡先をどう聞くかについて。「この映画観たいんだよね」と僕が切り出したら、「私も観たい」と返ってくるだろう。「じゃ、一緒に行こうよ」と言えば、自然と連絡先を聞き出せるぞ、と。このプロセスを何度となくイメトレして当日を迎えたんですけど、肝心の「一緒に行こうよ」がどうしても言えないんですよ…。行きたい空気は出してるんですよ「(声をうわずらせて)し、渋谷でやってるみたいよ」とか。

――女の子から誘ってほしくて空気を出すってことですか?

太賀:いや、「一緒に行こう」は自分で言いたいんです。女の子から誘われたら社交辞令だと思っちゃうんですよ。「うっそだ~!」って茶化しちゃって、自らチャンスを潰しちゃうタイプなんで…。そうとうこじらせてます(笑)。

――最後はどうなったんですか?

太賀:顔をひきつらせて、震えながら言いました(笑)。

――女の子とほいほいLINE交換できちゃうユキオとは真逆!

太賀:僕にはできないですねぇ。LINEといえば、短いやり取りが得意じゃないんです。伝えたいことが多くて「長っ!」と言われるであろう分量を送りがちなタイプ。ほんとうに話がしたい人とは、適当な会話ができない、面倒くさい人間なんです。…あれ? 今、完全に恋バナになってますよね?

――『アンアン』は恋バナ大歓迎です!

太賀:映画の宣伝を入り口に、まんまと乗せられましたね(笑)。あ、でも恋バナ好きなんです。友達とよくしてますよ。

たいが 1993年2月7日、東京都生まれ。’07年、『バッテリー』で映画デビュー。’16年はドラマ『ゆとりですがなにか』『仰げば尊し』で個性的な役を演じて注目を浴びる。深田晃司監督作『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された。’17年公開待機作に『追憶』。

映画『アズミ・ハルコは行方不明』で演じたユキオは、大学を中退し地元に戻り同級生の愛菜(高畑充希)となんとなくセックスする仲に。代わり映えしない退屈な日常を変えるべく、行方不明中の安曇春子(蒼井優)のグラフィティアートを街中に拡散させていく。12月3日より新宿武蔵野館ほか全国公開。
http://azumiharuko.com/

※『anan』2016年11月29日号より。写真・熊谷直子 スタイリスト・石井 大 ヘア&メイク・ESINO インタビュー、文・小泉咲子

(by anan編集部)