宮﨑 美榮

【日本を代表するあの神が鎮座!】パワースポットの宝庫!福岡で訪れるべき神社♪ その3 【初秋の旅特集】

2016.9.17
秋風が気持ちよくなってきましたね。みなさん、秋のお出かけはお決まりですか? 今回も、神社が好きすぎる博多美人会メンバー山下美保子が、福岡のオススメパワースポットを紹介します。あの有名すぎる神社と深ーい繋がりがある神社の紹介です。ぜひ、秋旅の参考にしてみてくださいね♪

今、全国から熱視線が向けられている糸島(いとしま)市。その地で愛されている「櫻井神社」。

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【博多美人会がオススメ!】 vol. 8

福岡市中心部から車で、約40分。海沿いの道を西へ走ると徐々に豊かな田園風景が広がってきます。ここ糸島は以前から博多美人会も ”美味しいグルメ情報” を発信していますが、ほかにも魅力はたくさん! 某田舎暮らし専門雑誌で大きく取り上げられたり、テレビ取材が来たりと、全国的に注目度が高まっている地域なんです。山や海の自然に囲まれ、食材も豊富に育つ場所で、著名人の別荘や芸術家のアトリエなども多いんですよ。そんな注目のエリアで、昔から地域の信仰を集めているのが「櫻井神社」です。

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広がる田園風景を見ながら進むと……

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山々に囲まれた櫻井神社に到着!

黒田藩主が認めた! パワーあふれる神社の神髄

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鳥居をくぐって、さっそく中へ進んでみましょう!

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歴史を感じさせる渋い手水舎(ちょうずや)。

社殿
社殿

櫻井神社のはじまりは、1610年。このあたりの地域が大変な豪雨に見舞われたとき、雷が落ちて、古墳の扉が開いてしまったそうです。そこで地元の姫が神がかりをすると、「与止姫(よどひめ)大明神」という神様が現れ、次々と霊験あらたかな出来事が起きたそう。そこから近隣の住民の参拝があとを絶たなくなり、その噂が筑前(ちくぜん)福岡藩の2代目藩主、黒田忠之公の耳に入りました。忠之公もこの地のパワーを感じられ、社殿を作ることを発願。1632年に社殿が完成したのです。

あの有名神社がここにある?!

櫻井神社の西南の方角にひときわ存在感のある鳥居が
櫻井神社の西南の方角にひときわ存在感のある鳥居が

櫻井神社の社殿の向かい側にあるこの鳥居。実は、三重県の伊勢神宮からやってきたものなのです! 2014年の式年遷宮後に、使われなくなった鳥居がこの地にやってきたのですが……でもそれってどんなつながりがあって?

実は、ここの神社には、もうひとつ「櫻井大神宮」という社があり、伊勢神宮と同じ神様がまつられているのです。櫻井神社が創建されて間もなく、神様からのご神託があって、伊勢神宮の分神がまつられたのが始まりなのだそう。20年間使用されてきた鳥居は、かんなをかけて新品のように美しいお姿で参拝客を迎えてくれています。

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伊勢の香りを感じながら、さぁ奥へ進みましょう! 階段を登っていくと、もうひとつ鳥居があり、社殿が見えてきました。

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この鳥居も前回の式年遷宮後に伊勢神宮から移されてきたもの。

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こちらが、櫻井大神宮の社殿です!

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この社殿の前に立つと、もう言葉が出ません。願い事なんてする気にならないくらい幽玄で清らかな空気です。さすが伊勢神宮の神様。

ところで伊勢神宮の神様ってどんな神様?

そもそも伊勢神宮の神様って? ご説明しましょう☆

伊勢神宮は大きく分けると、内宮(ないくう)と外宮(げくう)の二つの神社からできています。内宮の神様は天照大神(あまてらすおおみかみ)、外宮は豊受大御神(とようけのおおみかみ)。天照大神は太陽を司る神様で、日本神話の最高神と言われています。豊受大御神は、天照大神の食事係の神様になります。そんな日本のTop of Gods(と私は勝手に呼んでいます)と食事の神様が一緒にまつられているのが櫻井大神宮なのです。

よ~く見てみると、ある変わった点が……。

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千木(ちぎ)の形が左右で違うんです!

千木とは、屋根の両端にある、屋根と交差した木が高く突き出た部分。ここの本殿の千木は、向かって右側が水平切り(内宮と一緒)、左側は垂直切り(外宮と一緒)というふうに、左右で異なっています。つまり、二つの神社を一つの神社で表した珍しい建築様式なんですよ。ぜひ注意して見てみてください♪

なぜか優しい気持ちになれる、みんなを包む大きな木
なぜか優しい気持ちになれる、みんなを包む大きな木

櫻井大神宮から戻るときは、ぜひこの御神木にご挨拶を。この木の写真をSNSにUPする人がなぜか多いんです。人を惹きつける、おおらかな木なんですね。

8つの摂社(せっしゃ)と末社(まっしゃ)

櫻井神社本殿内にまつられています①
櫻井神社本殿内にまつられています①
櫻井神社本殿内にまつられています②
櫻井神社本殿内にまつられています②

さて、櫻井神社の方に戻ってみると、あれれ? 小さな神社がいくつか並んでいるのが分かります。これは、櫻井神社で付属してまつられている神々で、このような小規模神社を「摂社」や「末社」と言います。

猿田彦(さるたひこ)神社からはじまり、春日(かすが)神社や八幡宮(はちまんぐう)、金比羅(ことひら)神社などが、櫻井神社の社殿のまわりを囲むように鎮座しています。ぜひ、順路に沿ってまわってみてくださいね!

ここにも伊勢神宮とつながるポイントが☆

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二見ヶ浦遥拝所(ふたみがうらようはいじょ)という夫婦岩のモニュメントを発見!

実は、櫻井神社の本殿のまっすぐ後ろ、約5キロ先には、有名な二見ヶ浦の ”夫婦岩” がちょうどあるのです。この夫婦岩は、櫻井神社の宇良宮(うらのみや)とされていて、毎年氏子(うじこ)の皆さんによって長さ30メートル、重さ1トンの大しめ縄が掛け替えられています。

二見ヶ浦(ふたみがうら)にある夫婦岩をここから拝むことができます。
二見ヶ浦(ふたみがうら)にある夫婦岩をここから拝むことができます。
晴れの日も、雨の日も、嵐の日も一緒に過ごす夫婦岩。
晴れの日も、雨の日も、嵐の日も一緒に過ごす夫婦岩。

夫婦岩といえば、三重県伊勢市にある「二見興玉(ふたみおきたま)神社」の夫婦岩が有名ですよね。夏至の頃には、岩の間から日の出が昇ることでも有名な場所です。そして、ここ二見ヶ浦の夫婦岩も、なんと!! 夏至の頃にちょうど岩の間に夕陽が沈むのです!!(なんというロマンチックな話!) 昔の人はこれを知っっていたのでしょうか。まさに神がかった夫婦岩なのです。

つまり夏至の日には、伊勢から登った朝日が糸島の海に沈む……太陽がふたつの地域を結び付けているようですね。このことからも、伊勢神宮と櫻井神社&櫻井大神宮の関わりが深いことがわかります。ぜひ神社とあわせて、二見ヶ浦にも足をのばしてみてください。案内も出ているのですぐたどり着きます。車だと5分もかからないですよ♪

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いかがでしたか?
遠く離れた福岡で、伊勢神宮の息吹きを感じることができる「櫻井神社」。時の藩主も認めたパワーをぜひ体感してみてくださいね!

Infomation

櫻井神社 櫻井大神宮
http://sakuraijinja.com/

福岡県糸島市志摩桜井4227
Tel : 092-327-0317

【お車・バイクの場合】
福岡市方面からは、福岡市西区「横浜」交差点を左折し、
県道85号線から県道567号線へ進み、
二見ヶ浦方面へ向かうと「櫻井神社1KM」のサインが現れるので、そこを右折。

【電車&バスの場合】
JR筑肥(ちくひ)線の筑前前原(ちくぜんまえばる)駅を降りて、昭和バスに乗り「伊牟田」で下車、徒歩20分

※筑前前原駅前の「糸島市観光協会」でレンタサイクルを借りることもできます

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