2025.07.25
本誌未掲載のカットとともにお届け! デビュー5周年を迎えたJO1のこれまでの歩みと、今年開催された初のワールドツアー&東京ドーム単独公演までに密着したドキュメンタリー映画「JO1 THE MOVIE『未完成』- Bon Voyage-」が公開中。メンバーの木全翔也さんと與那城奨さんが、5年間を振り返りながら、世界、そして東京ドーム公演の舞台裏までたっぷりと語ってくれました。
── JO1のデビューから今までを振り返ってもっとも印象に残っていることはなんですか? 自身やグループの変わったところ、逆に変わらないところは?
木全翔也(以下、木全) 一番印象に残っているのはアメリカに行けたことですね。昨日ちょうどカメラロールを見ていたら、LAのメルローズ・アベニューを(金城)碧海が歩く動画を見つけたんですよ。アメリカって天気が明るくて、空気もカラッとしてるんですよね。僕は湿気が苦手なので、そういうアメリカの空気感が動画からも伝わってきてなんだか懐かしかったです。昔は自分が名古屋から出ることすら想像できなかったのに、東京で仕事することになって、韓国に行くようになって、いろんな国に行かせていただくことが増えて…。海外の文化や景色に触れるのは刺激になりますね。より自由で、より多様な考え方ができるようになったと思いますし、視野も広がりました。奨くんはあんまり変わらないような…?
與那城 奨(以下、與那城) 僕は変わらないですね。リーダーとして僕ができることはやるけど、できないところは他の10人が埋めてくれるので、そこは毎回ありがたいなと思います。
木全 奨くんって焦ることがないんですよ。リーダーが落ち着いていることがJO1にはすごく大事で、普段はよくメンバーにいじられてるけど、やっぱりリーダーになるべくしてなった人だなって。何かあった時、奨くんが冷静でいるからみんなも大丈夫なんだなって安心できるというか。奨くんがそこまで考えているかはわからないけど(笑)。
與那城 考えた結果「なんくるないさ」って思う時もあるし、あんまり考えてない時もある(笑)。
木全 心配事の90%は起きないっていいますから、奨くんはそれに気付くのが早いんじゃないですか。さすがに一人で東京に出てきて、何年も生きてきただけのことはありますよね。
與那城 それはあるかも(笑)。
できないところは
他の10人が
埋めてくれる
── 與那城奨
木全 僕は、凝り性なところは変わってないと思います。今も毎日ギターを弾いているし。もともと音楽好きで、せっかく音楽に関わる仕事に就いたので、コロナ禍の間に動画を見ながら独学で練習しました。作曲も、自分が満足するまで練るタイプ。だから作った曲数は多いけど、事務所に提出した曲はそんなに多くないんです。その中で、(川尻)蓮くんと(河野)純喜くんと一緒に作った「Bon Voyage」がたまたまベストアルバムに収録されることになり、しかも今回の映画「JO1 THE MOVIE『未完成』- Bon Voyage-」の主題歌になり、映画のタイトルになり…。前に作ったこの曲が映画のタイトルになったのにはびっくりしたけど、映画にはワールドツアーの映像も入っているし、「いい旅を」という意味のこのタイトルはぴったりだと思います。
いつか
JO1の衣装も
作ってみたい
── 木全翔也
與那城 変わらなさで言うと、昔からJO1は芸能人ぽくないって言われるよね。中身は男子高校生のままここまで来ちゃったところがある(笑)。変わったことで言うと、まめ(豆原一成)が高校生から23歳になりました! 僕がオーディションを受けたのがちょうど今のまめぐらいの歳なんですよね。そう考えると、時が経つのは早い。
木全 JO1はクリエイティブなグループになったなと思います。(佐藤)景瑚くんも(大平)祥生もよく絵を描くし、しかもうまい。僕も作詞作曲を勉強中なので、JO1の曲をまた作れたらうれしいし、もしくはソロで歌ってもいいかも。
與那城 僕も最近、作曲の勉強をはじめた。昔から何かを作るのが好きで、靴やカバンや服に絵を描いたりしていたし。まめにはまめっぽい色にデザインした靴をプレゼントしたりもしたな。JO1は個性が強いから、誰かとかぶるのが好きじゃないのもあるよね(笑)。スタイリストさんと仕事をするうちに、衣装って自分で作っていいんだって気付きはじめて、みんなどんどんやるようになった。
木全 いつかJO1の衣装も作ってみたいですね。
── 今作ではいよいよ世界へはばたくJO1の姿も描かれていました。ワールドツアーの思い出は?
木全 JAM(ファン)が国旗に寄せ書きをしてくれたのがうれしかったですね。公演中に受け取って、(川西)拓実くんがずっと肩にかけてました。あとライブ中、みんな踊ってるんですよ。
與那城 海外のJAMは推しを見守るというより、自分も楽しむというスタンスなんですよね。だからどんな曲だろうとずっと踊っていて、それが海外ならではだなと思いました。あとは、とにかく歓声が大きかった! 公演以外だと純喜が実写映画『白雪姫』のプレミアム吹替版でジョナサン役の声優をやらせていただいた流れで、ワールドツアー中に現地の試写会に僕と景瑚と純喜で行かせてもらったんですよ。そこで主演の方と一緒に写真を撮らせていただいたことが印象に残っていますね。
木全 僕はロブスターロールが印象に残っています(笑)。ロブスターの身がのっかったホットドッグなんですけど、高いけどめちゃくちゃおいしいんですよ。僕は旅行気分で一番高いメニューを頼みました。日本円で5000円くらいするのにすっごく小さいんです。料理はなんでも大きいアメリカで、あんなに小さくて高い料理ってなかなかないんですけど、その分、身の量がすごかった! 口いっぱいにロブスターを楽しみました。
與那城 アメリカに着いた初日はみんなででっかいステーキを食べにも行ったよね。
木全 その時、僕が頼んだのはレアより火が通ってないブルーだったのに来たのはブルーじゃなくて、他のメンバーのステーキを食べました(笑)。僕のステーキ、よく焼きでしたよね?
與那城 ミディアムレアくらいには焼かれてたね。アメリカには1か月くらいいたので、メンバーと買い物にも行きました。久しぶりにみんなとショッピングしたね。
木全 僕、たまごっちを付けてたんですけど、海外ではたまごっちが貴重らしくて人気者になりました(笑)。
歓声の大きさに
海外らしさを
感じました。
── 與那城奨
── ワールドツアーの後は念願の東京ドーム公演もありました。
與那城 これまでも東京ドームのステージに立ったことはあったので、どんな感じなのかはわかっていたんですけど、やっぱりJO1単独で立つと会場が広く感じましたね。ここを自分たちのファンだけで埋められたというのは感慨深かったです。
木全 JAMは「詰める」とか「満杯になる」という意味があって、JAMというファンネームを決める時にも話題になったんですけど、東京ドームがJAMでいっぱいになったのは胸アツでした。東京ドームってそもそも野球のための場所で、そのための大きさなわけじゃないですか。僕らは正直、11人がステージに立てればあそこまで大きい必要はないんです。でもやっぱり東京ドームはアーティストにとって聖地だし、有名アーティストが立ってきたという歴史もある。そんなすごいステージに自分が立てたというのが今も不思議だし、ありがたいですよね。普通に生きていたら一生に一度あるかないかの素敵な経験をさせていただいて、孫ができたら「おじいちゃんは東京ドームに立ったんだよ」って自慢できるなと思いました(笑)。
與那城 ポップアップでステージに登場した時、そこで初めて会場のみんなが見えたんですけど、「こんなに人がいるんだ!」ってびっくりした。そこでビビらないように、というのは考えてたな。
木全 ドームって2階スタンドまで座席があるじゃないですか。まるでハリー・ポッターのクィディッチの試合みたいでしたよね。見えにくい席もあったと思うんですけど、それでも来てくれる人がいて、本当にありがたかったです。
與那城 せっかく来てくれたんだから、どの席の人にも楽しんでもらいたいと思って、一番上の席までしっかり見ましたよ。
東京ドームに
立てたことをいつか
孫に自慢したい!
── 木全翔也
木全 僕は開演する前、みんなが会場に入ってくる様子を定点カメラで見てたんですけど、あの光景は一生忘れられないですね。公演が始まる直前の、みんながペンライトを光らせて開演を待っている画は、僕がかつて東方神起さんのコンサートで見たことがある画角だなって思いました(笑)。
與那城 「Mad In Love」のバンドアレンジは練習する時間がなくて本当にギリギリで、自分たちでスタジオに入って練習したり、韓国にまで楽器を持っていったりして、今思うと青春だったな。
木全 僕は「Mad In Love」をずっとやりたかったからうれしかったですね。実は東京ドーム公演だけ実際の音源よりBPMを下げてるんですよ。バンドでやるんだったらもう少しテンポが遅くてもいいんじゃないかってことで、本当にちょっとだけ変えたんです。東京ドームの夢が叶ったから、次の夢はドームツアーですね。その合間にホールツアーもやって…。みなさんに来てもらうだけじゃなく、僕らがみなさんのもとへ行くのも大事ですよね。
與那城 観客との距離が近いほうがやりやすいこともあるし、みんなの反応も見たいしね。これからもたくさんライブをして、経験を磨いていこう!
Behind the Scene
たくさんのオレンジや牧場風の小道具を置き、アメリカのシチュエーション・コメディを意識したポップな世界観で準備した今回のセット。セットに入るなり「お〜!(オレンジの)いい匂い〜!」と声を上げ、「コミカルさとかっこよさの狭間を狙いたいです!」という編集部からの依頼にも、二つ返事でポーズを決めるお二人。小道具を持ち替えながらモノボケをしたり、楽しそうに掛け合いながら撮影に臨んでくださり、スタジオは終始和やかなムードに包まれていました。木全さんと與那城さんの仲の良さが垣間見えるかっこよくもキュートなカットを詰め込んだ誌面も、ぜひチェックしてください!
profile
きまた・しょうや 2000年4月5日生まれ、愛知県出身。ギター、ベース、作詞作曲を独学で身につけ、さまざまな場面で披露している。アニメ映画『トラペジウム』('24)など声優としての出演作多数。今年3月まで『ハングルッ!ナビ』に出演していた。
よなしろ・しょう 1995年10月25日生まれ、沖縄県出身。JO1の最年長で頼れるリーダー。メインボーカルも務める。英語が得意で、海外の活動ではトークの要に。連続ドラマW『フェンス』('23)、映画『OUT』('23)に出演するなど俳優としても活躍。
写真・野田若葉(TRON) スタイリスト・高橋正典 ヘア&メイク・西尾さゆり 田村裕子 取材、文・尹 秀姫 撮影協力・PROPS NOW
木全さん・ジャケット¥115,500 シャツ ¥31,900 ネクタイ ¥13,200(以上リトルビッグ info@littlebig-tokyo.com) パンツ ¥19,800(トミー ジーンズ/トミー ヒルフィガー カスタマーサービス TEL. 0120-266-484) メガネ ¥42,900(ジェントルモンスター/エム TEL. 03-6721-0406) キャップ、シューズはスタイリスト私物 アクセサリーは本人私物
與那城さん・ジャケット ¥94,200(リトルビッグ) シャツ ¥23,100(ルイス/ジョワイユ TEL. 03-4361-4464) Tシャツ 参考商品(スポーティ&リッチ) パンツ ¥39,600(シンヤコヅカ) サングラス ¥53,900(DMY ストゥディオス) 以上ザ・ウォール ショールーム TEL. 050-3802-5577 ソックス、シューズはスタイリスト私物 アクセサリーは本人私物