2025.02.05
エンターテインメント業界に新たな息吹を吹き込むフレッシュな才能たち。次世代を切り拓く彼らがいつもと違う装いで新たな自分を表現するシリーズ「Antenna Meets NEW STAR」。第二回目は、俳優としてドラマや映画で活躍しながら、レギュラーゲストを務める東海テレビ『スイッチ!』で「名古屋ウィメンズマラソン2025」に挑戦する河村花さん。ピュアで瑞々しい印象の彼女が、この日はモダンなスタイリングで「Antenna Meets NEW STAR」に登場。裾に動きのあるニュートラルなカラーリングのドレスを身に纏い、いつもメディアで見せるのとは異なるセンシュアルな表情を垣間見せてくれた。
この日のコーディネートは、体のラインを美しく見せてくれる〈ジア スタジオ〉の表情豊かなのワンショルダードレス。ドレスと同系色のベビーブルーのメッシュを使ったヒールとサンドカラーのロングトレンチコートを合わせ、いつにも増してシックなイメージの河村さん。それぞれのデザインはユニークなデザインながらペールカラーでまとめ上げ、品のある艶やかさを演出している。動きのあるドレスやコートで、大人の遊び心も表現。撮影前は、たっぷりとした生地が贅沢なドレスの裾をはためかせ「ヒールを履くのは新鮮〜!」と無邪気にはしゃいでいた。しかしカメラの前に立つと凛とした表情に変わり、スタジオもストイックなムードに。今回は、清らかな精神力と豊かな感性で一つひとつの芝居に対してどこまでも実直に向き合う河村さんの原動力に迫る。
ーー河村さんのanan初登場は2022年。この2年間で変化したところはありますか。
当時はとにかく「ちゃんとしよう」と意識して頑張っていましたね。自分の本当の姿や好きなものを隠して、きちんとした自分でいなくてはいけないと思っていたんです。でも今はありのままに生きられている気がします。これからはもっと自由に、色々な自分を表現していきたいですね。
過去の感情と向き合い今の自分を表現する。
ーー気持ちが変化したきっかけはありますか?
2年間でたくさんの仕事を経験して自信がついたり、趣味を通して自分と向き合ったりして「もっと自由でいいんだ!」と考えるようになりました。特に絵を描くのは、私にとって大切な時間ですね。休みの日にアクリル絵の具で人物像を描くのが好きなんです。描き上げた絵を自分で見返してみて、そのときの心境によって全然異なる印象を受けるのがおもしろいです。落ち込んだ時に描いていた絵を後から見返してみて、描いていた当時の気持ちを思い出したりして…。感情を表現するだけではなく、自分を見つめ直す時間なのかもしれませんね。
ーー東海テレビ『スイッチ!』で2025年3月9日に開催される「名古屋ウィメンズマラソン 2025」に挑戦する河村花さん。本番にあたり意気込みを教えてください。
実は、長距離を走ることが苦手だったんです。声をかけていただいて少し不安はありましたが「走らなくてはいけないタイミングなのかもしれない」と思い、フルマラソンに挑戦しようと決意しました。今は週に2回練習していて、少しずつ走る距離を伸ばしています。もともと走るのが苦手だと思っていたけれど、実際にやってみたら辛いことよりもたのしい瞬間がたくさんありました。走り始めるととても気持ちよくて、心の中で「このまま走り続けたい…」と考えています。
ーー今の河村さんにとって走ることにはどんな意味がありますか?
新しい自分を知るために走っているのかもしれません。フルマラソンを完走した方から「42.195kmを走り終えたら新しい世界が待っているよ」と励まされたことがあります。今までとは違った価値観が私の中に生まれるのかと思うと、今からたのしみですね。目標はただ走り切るのみです!
笑ったり怒ったり落ち込んだり、どれも等身大の私。
ーー爽やかで明るい笑顔が素敵ですが、本当の自分はどんな人だと思いますか。
そうですね…。心は17才の少年みたいだと思います(笑)笑顔の後ろでは、何かに反抗して怒ったり、落ち込んで泣いたりもたくさんしてるんですよ。でも自分では気づかないうちに、マイナスな感情をバネにして前向きな力にしているのかもしれませんね。
ーーそんな河村さんも見てみたいです! 今後はどのように表現の幅を広げていきたいですか?
やっぱり演じることは私の軸だと思います。でも、それ以外の様々な活動に挑戦したい。何にも縛られずに表現をしたいんです! まずは、10年間合唱団に所属していたので歌の仕事をしてみたいですね。
ーー河村さんがいま一番好きなことは?
趣味はいっぱいあるんですけど、最近恋愛映画を観るようになりました。この間観たのは『きみに読む物語』(2004年日本公開)。ずっと誰かが血だらけになるようなスリルのある映画ばかり観てきたので、ラブストーリーは新鮮で素直に素敵だと感じましたね。でも、やっぱり映画だったら『パルプ・フィクション』(1994年日本公開)、音楽だったら「マネスキン」みたいな激しいものが大好きです。両親の影響もあり、ロックばかり聴いて育ちました。
ーーそれは意外な一面ですね! もしかしたら河村さんにはロックな魂が宿っているのかもしれませんね。
そうかもしれません(笑)走ることも歌うことも苦手だったからこそ挑戦してみて、今では好きになりました。今までの人生、あまり得意ではないことにも向き合って、「どうにかやってみせる!」と悔しさをバネにしてきました。それが私のロックな魂ですね!
2001年10月28日生まれ愛知県出身。2018年に映画『ニセコイ』で俳優デビュー。現在、東海テレビ『スイッチ!』毎週金曜日レギュラー出演中、映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』公開中。
Photography:Masato Kawamura Videography:Ryosuke Senda Stylist:Chiaki Utsunomiya Hair&Makeup:Saki Kojima Text:Foo Syoji Edit:Rio Hirai Digital Producer:Sota Toshiyoshi
コート¥275,000、ドレス¥137,500、シューズ¥77,000(ジア スタジオ/ザ・ウォール ショールーム ☎︎050-3802–5577)、ダブルフィンガーリング¥28,600、タトゥーリング(小指)¥42,900(ボーニー/エドストローム オフィス☎︎03-6427–5901)