2025.06.06
映画『BADBOYS‐THE MOVIE‐』で共演を果たした二人。伝説の不良漫画を原作とする本作品で、JO1の豆原一成さんは不良に憧れ、族の世界に飛び込む主人公の司を、INIの池﨑理人さんは司を受け入れ同じチームの仲間になる陽二を演じている。同じ事務所からデビューし、兄弟グループとして切磋琢磨してきた彼ら。ステージからスクリーンへと舞台を移して共に挑んだ本作品について語ってくれた。anan 2449号(2025年6月4日発売)に掲載されたインタビューを、本誌未掲載のアザーカット、撮影時のエピソードとともにお届け。
── 今作の魅力をお聞かせください。
豆原一成さん(以下、豆原) 最近は人間関係がSNS中心になりつつあるじゃないですか。この作品は、全てにおいて人と人が直接アクションを起こしていく点が一番の魅力。青春や仲間って言葉がピッタリな作品で、どの世代の人が観ても楽しんでもらえると思います。
池﨑理人さん(以下、池﨑) 不良が減ったこの時代に、男たちの熱い友情とか昔ながらの美学を描けるのは、すごく意味がある気がします。僕自身も陽二を演じたことで影響を受けて、今も何かあると“陽二だったらこういう時ズバッと言うだろうな”とか考えています。
── 今回共演して、相手に“ここは敵わないな”と感じた点は?
豆原 コミュニケーションのうまさは負けてます。撮影中は僕らと(山中)柔太朗(じゅうたろう)くん、(井上)想良(そら)くんの4人で過ごすことが多かったのですが、理人はみんながイジりやすくなる立ち回りをしてくれるんです。おかげでまとまりが生まれて、本当に愛される人柄だなって感じました。
池﨑 嬉しいな。まめちゃんは本当にアクションが超カッコよかった! まめちゃんと(岩永)丞威(じょうい)さんのやり合いはレベチだし、まめちゃんのアクションシーンは全部ハリウッド並み。
豆原 言いすぎ言いすぎ!(焦)
池﨑 動きを覚えるのがすごく早いし、ダンスをやっているからフォームがキマるんですよ。それに僕はほぼ初のお芝居だったから、演技面もまめちゃんに本当に引っ張ってもらいました。
豆原 いやいや。僕が理人に勝てるのは、体の厚みくらいですよ。
池﨑 たしかに筋肉もすごいわ。司って元々ガリ勉という設定なんですが、そう思えないほど最初から胸筋がパンパンでエグかったもん(笑)。
好きになって
もらったからには、
一生かけて
守っていきたい
── 池﨑理人
── 共演者とのエピソードで印象に残っていることはありますか?
豆原 さっき言った4人が病室でジェンガをするシーンがあるんですけど、その時はわりとみんな素の状態で。仲良くなったからこそできるお芝居と素がいい感じに混ざり合っていて、本当に楽しかったですね。
池﨑 撮影も終盤だったしね。その時期に想良くんがオーディション番組にハマっていて、僕らが出ていた番組も見てくれたんだよね。
── 楽しそうですね。作品内に「守りたいものができて、やっと人は一人前になる」という台詞がありますが、お二人が“守りたいもの”は?
豆原 綺麗事かもしれないけど、僕はやっぱりJO1です。映画に出られるのも、取材してもらえるのも、全てにおいてグループありきの自分だと思っているので、そこが崩れると自分の出力が下がってしまう。11人でまだまだ上に行きたいっていう気持ちがあるからこそ、この場所は絶対に守り続けたい。JO1という存在に、心から感謝してます。
池﨑 素晴らしいね。僕もINIを守りたいけど、自分一人じゃまだまだ無理で。それにはもっと実力をつけないとなって思います。グループ以外でいうと、やっぱりファンの皆さんですね。僕たちが作る音楽を聴いて頑張ってるよって言ってくれる方がたくさんいるので、そういう存在であり続けなきゃいけないなって。好きになってもらったからには、一生かけて守っていきたいです。
日々の生活で
ちっちゃい自信を
積み重ねて、
いつかそれが
強さに変われば
── 豆原一成
── お二人が考える“強さ”とは?
豆原 僕、めちゃくちゃ弱いんですよ。だから日々の生活でちっちゃい自信を積み重ねて、いつかそれが強さに変わればいいなと思ってます。
池﨑 丸腰で舞台に立った時に、観る人の心をどれだけ動かせるかが僕の考える“強さ”。エンターテインメントを生業とするからには、その部分の強さを磨いていきたいです。
── 演技面での課題や、次に挑戦したいことがあればお聞かせください。
池﨑 もしまた『BADBOYS』をやるとしたら、その時はパワーアップした陽二で戻ってきたい。それ以外は考えてなかったですね。
豆原 今回の作品で、お芝居の難しさを改めて感じて。自然な演技とちょっとオーバーな表現をうまくミックスさせるのが今後の課題です。
── 相手に演じてほしい役柄は?
池﨑 まめちゃんはホラー映画とか。
豆原 うわっ。怖いのは得意じゃないけど、やってみたい! 理人は今回のヤンキーがハマり役だったから、逆に普通の会社員なんかもよさそう。
池﨑 いいね。今回と全然違う関係性でまめちゃんとまた共演したいな。
豆原さんのソロカットから撮影がスタート。ご本人の優しい空気感から、瞬時にスイッチを切り替えたように凛々しい雰囲気に。タンクトップをかっこよく着こなす鍛え抜かれた体型も、映画がテーマのひとつとする“強さ”を体現しているようでした。
池﨑さんのソロ撮影では、くるくる変わる表情とポージングに釘付けに。そして、どの瞬間を切り取っても変わらない美しさ…!豆原さん同様、撮影中の柔和な雰囲気のおかげで、和やかに撮影が進みました。
お二人の対談では、池﨑さんが豆原さんの発言に対して、「わかる」「確かに」など、終始優しく相槌。また、池﨑さんが質問内容について真剣に考えてくださっている時には、豆原さんが「それでいうと…」とご自身のお話で自然に場を繋いでくださる場面も。お二人の、相手を気遣う優しいお人柄が垣間見えました。
癒しパワーが強く、とっても温和なお二人でしたが、映画では不良役やアクションシーンに体当たりで挑戦。“強さ”、“大切な人を守る”を掲げて突っ走る姿は、ぜひスクリーンで!
1988年から’96年まで『ヤングキング』で連載された不良漫画の名作を映画化。不良に憧れて家出したお坊ちゃまの司(豆原一成 (JO1))が、偶然出会った陽二(池﨑理人(INI))らと絆を深める姿や、敵対するチーム間で繰り広げられる抗争を描く。全国公開中。©田中宏・少年画報社/映画「BADBOYS」製作委員会
写真・SASU TEI(RETUNE Rep) スタイリスト・岡本健太郎(豆原さん) ヤマダリキ(池﨑さん) ヘア&メイク・河本 茜(豆原さん) 金光柚香(MASTER LIGHTS/池﨑さん) 取材、文・真島絵麻里
豆原さん・ジャケット¥352,000 タンクトップ¥30,800 デニムパンツ¥161,700 ブーツ 参考商品 ネックレス¥51,700 リング¥51,700(以上VERSACE/ヴェルサーチェ ジャパン) その他はスタイリスト私物
池﨑さん・ベスト¥55,000(ダイリク info@dairiku-cinema.com) トップス¥29,700(ディーゼル/ディーゼル ジャパン TEL:0120・55・1978) パンツ¥58,080(アイン/アイン トウキョウ) その他はスタイリスト私物
写真・SASU TEI(RETUNE Rep) スタイリスト・岡本健太郎(豆原さん) ヤマダリキ(池﨑さん) ヘア&メイク・河本 茜(豆原さん) 金光柚香(MASTER LIGHTS/池﨑さん) 取材、文・真島絵麻里