【1/4が欲しいと回答】映画『ステイ・フレンズ』から学ぶ「セフレな関係ってアリ?」

2015.9.9
映画「ステイ・フレンズ」。ずばり、「男女の友情は肉体関係があっても成立するのか?」。かなり深いテーマを描いています。セックスフレンドとしての契約を堂々と交わし合うシーンは、お互いに性欲むき出しで、必見です。ある意味お互い承諾の上で、目的がハッキリしているわけだし、それでお互いが満たされるのであれば、必ずしも不穏な関係とも言えません。がしかし、日本の女性からすると、そうも簡単に割り切れない人が多いのではないでしょうか。そこで、聞いてみました!

【アンアン総研リサーチ】vol.64 文・高橋ひとみ

先日、映画『ステイ・フレンズ』を見ました。

「ソーシャル・ネットワーク」のジャスティン・ティンバーレイクと「ブラック・スワン」のミラ・クニスが共演するラブ・コメディ。男女の友情と恋愛観が描かれており、思わず共感したり、もどかしくなったり。男女の関係は感情なしで成立するものなのか、考えさせられる作品です。

映画「ステイ・フレンズ」とは?

原題は『Friends with Benefits』。

直訳すると、利益付きの友達です。彼氏・彼女の関係だと基本はデートから始まり、お互いが感情を確かめ合った上で身体の関係が延長線上にあるわけですが、そういうカップルらしい段取りはすっ飛ばして、お互いの性欲を満たし合う関係です。

映画では、人材会社で働くジェイミー(ミラ・クニス)が小規模なインターネット会社でアート・ディレクターをするディラン(ジャスティン・ティンバーレイク)をヘッドハンティングすることがきっかけで出会います。

うまくいかない恋愛に疲れながらも、満たされない思いをもどかしく思っている2人。男女の肉体関係について語る流れになった夜、感情なしでセックスできることで意見が合致した2人は、セックスフレンドとして、お互いの満たされない部分を満たし合うだけの関係になる契約を交わします。

ずばり、「男女の友情は肉体関係があっても成立するのか?」。かなり深いテーマを描いています。

セックスフレンドとしての契約を堂々と交わし合うシーンは、お互いに性欲むき出しで、必見です。ある意味お互い承諾の上で、目的がハッキリしているわけだし、それでお互いが満たされるのであれば、必ずしも不穏な関係とも言えません。

がしかし、日本の女性からすると、そうも簡単に割り切れない人が多いのではないでしょうか・・?

そこで、聞いてみました!

セックスフレンドアンケート

anan総研メンバー200名に聞いてみました。

Q1.あなたは「ステイ・フレンズ」(セフレ)はいますか?

アンアン総研調べ(以下同)。
アンアン総研調べ(以下同)。

84%が「いない」と答えました。予想通りの回答でしたが、驚いたのは、16%は「いる(いた)」と回答していること!

「飲み会で知り合った人とセフレです」(24歳・その他)
「アルバイト先のお客さんと身体の関係になりました」(26歳・IT関連)
「独身時代に1人セフレがいました。イベントの仕事でご一緒したサッカー選手。彼女にはなれないだろうとは思っていたけど、憧れの職業の人だったのでだらだらと関係が続いてしまいました。」(29歳・主婦)

酔っぱらった勢いでやってしまったことがきっかけだったり、憧れだったからつい許してしまったり、そんなきっかけで始まるようです。

現状、「ステイ・フレンズ」がいる(いた)女性は16%と少数なわけですが・・・

 

Q2.欲しいと思ったことはありますか?

ぐーんと伸びまして、25%が“はい”と回答しました。4分の1が欲しいけど実際に作ろうとは思わない、または作る勇気がないというわけです。ですが、「そういう存在がいたらな〜」と思ってしまうことが少なからずあることがわかります。

さらに聞いてみました。

 

Q3.どんな時に欲しくなりますか?

「寂しくなった時に欲しいです」(27歳・教育関連)
「誰かのぬくもりを感じたくなったとき」(30歳・その他)
「同じことの繰り返しなマンネリな毎日に刺激が欲しい」(29歳・事務職)

圧倒的に多かったのが、寂しい、人肌が恋しいなど気持ちが満たされたいときでした。

性の問題は最重要!

デール・カーネギーの本でこんなことが書いてあります。

「結婚生活を幸福にする要素はいろいろあり、性の問題は、そのひとつにすぎない。だが、性の均衡が破れると、ほかの要素は一切むだになる。」

つまり、人間にとって性の問題は最重要なわけです。性関係でひとたび不安がよぎると、全てが呆気無く崩れ落ちていく。セックスレスが離婚の原因上位にあるのも納得します。逆を言えば、身体の関係がきちんと成り立っているカップルは、他に多少の問題があろうとも、一緒に頑張っていこう! となるわけです。よく喧嘩もセックスで解決とかいいますよね。

だからこそ、性欲を満たしてくれる「ステイ・フレンズ」な関係が成り立つ訳で、現にそうやって「ステイ・フレンズ」がいることで、パートナーと円満にやっていたり、今の生活にメリハリをつけている女性もいるのです。

「ステイ・フレンズ」な関係に対して、賛否両論だと思いますが、少なくとも人間の根源的な欲求を満たす上で「ステイ・フレンズ」はかなり好都合、むしろうまくやっていく秘訣だったり? そう考えると、男女の性に関する価値観と利害が一致すると、いとも簡単に成立してしまうのだろうな・・と思うのでした。

とはいえ、映画の中では、「ステイ・フレンズ」な男女の関係も、最終的には、恋愛感情が芽生えてしまいます。結局一切の感情なしのセックスは成り立つのであろうか・・。あなたはどう考えますか?映画『ステイ・フレンズ』ぜひ観てみて下さい。

Information

ステイ・フレンズ
発売中 ¥2,381(税抜)
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント