2024年は「新しいことを始めるのにとても良い年」 水晶玉子が伝授“開運キーワード”4つ

2024.1.12
新しい時代の幕開けとなる2024年。時代に乗り遅れないために、今からしっかり準備しておくことが大切です。そこで占術研究家の水晶玉子さんが今年の開運キーワードをもとに、運気の流れにうまく乗るための方法を指南。
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開運キーワード1:甲(きのえ)

新しいサイクルが始まる年。夢は大きく、志は高く!

2024年の「干支(かんし)」は、「甲辰(きのえたつ)」。干支とは十干(じっかん)と十二支を組み合わせたもので、中国の古い思想である「陰陽五行思想」を礎にした、時間や方位の考え方が込められています。甲辰は十干の最初にあたる「甲」と、十二支の5番目にあたる「辰」の組み合わせです。甲は、空へと勢いよく伸びる樹木のことを表し、新たなサイクルのスタートを意味しています。辰は十二支の中で唯一架空の動物なので、現実を超えたダイナミックなパワーが働き、大きな変化が起こりやすいといわれています。

昨年の干支は「癸卯(みずのとう)」で、細かなことから始まる浄化の年で、時代に合っていない古い常識や慣習がどんどん浮き彫り化した一年でした。その転換期を乗り越えて、今年いよいよ新しい時代が幕を開けます。ちなみに前回の甲辰の年は60年前、1回目の東京オリンピックが開催された年で、日本のインフラが発展しました。’24年も私たちの生活を大きく変えるような出来事や変化が起こりそう!

変化の激しい時代なので戸惑うことも多いかもしれません。しかし毎年2月4日の立春が運気の変わり目なので、まだ間に合います。今の自分に合わなくなっている古い価値観や、変えたいと思っていることをそれまでに見つけ、新しい時代に進む準備を始めて、運気の大きな波に乗りましょう。

今年は新しいことを始めるのにとても良い年なので、目標や夢に向かって一歩踏み出すことも大切です。だからといってすぐに結果を求めなくて大丈夫。甲は、“木の陽の気”を表し、大地にしっかりと根を張った樹木が天に向かって真っすぐ成長することを表します。1本の木が育つまでには相当な年月を要します。だから少し先を見据えて、長期的な計画を立てることから始めましょう。「何年後かにはこんなふうになっていたい」や、「こんなことがやってみたい」と漠然とした夢でもOK! 夢は見ないと実現しません。今年はぜひ夢を見て、志を高く持ちながら一歩前進してみましょう。

開運キーワード2:辰(たつ)

ドラスティックな変化が起きやすい年。チャンスを味方に!

辰は、十二支の中で最も縁起の良い干支といわれ、飛躍・繁栄をもたらすとされています。陽の気が動いて万物が振動するように活力旺盛になって大きく成長し、形が整う年なので、あらゆる物事を良い方向へ導いてくれます。

また辰の文字は「震」に通じ、物事が大きく揺れ動き、ダイナミックな変貌を遂げていくエネルギーに満ちています。良くも悪くもドラスティックな変化が起きやすいのが辰年の特徴です。デジタルやテクノロジーの進歩が一段と進み、私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変わっていきそうですが、柔軟な思考を持ち、時代に適応していきましょう。

しかし大きな変化が起こりやすいということは、混乱することも自然に増えるということ。だから信念をしっかりと持ち、周りに翻弄されないように意思表示していくべきです。また、目標や夢を持つだけでなく、それに向かってアクションを起こすことも大切です。お試しで体験してみたり、誰かに自分の心の中にあるやりたいことを話したり、どんなに些細なことであっても何かしら行動に移してみるとチャンスが広がり、幸運をつかみやすくなります。

開運キーワード3:鬼宿(きしゅく)

“育てる”が大きなキーワードに。不思議な力が働く!

平安時代に空海が中国からお経の形で日本に持ち帰った、27宿に分かれる「宿曜経(すくようきょう)」をベースに、インド占星術をミックスしたオリジナルの「オリエンタル占星術」では、’24年は鬼宿の年になります。

鬼宿の年は、“育てる”がキーワード。鬼は人ならざるものを表し、不思議なパワーや神業のような力が働き、型にはまらないスケールの大きなことが起こりやすい年です。だから自分が思ってもみなかったような才能や可能性が開花することも。また鬼宿は中国で授けられた名称ですが、インド名では「プシャ」で、花や滋養、生命を育てる力を意味し、1つの種から花が咲き大木が育つ奇跡のような力を表しています。だから今持っているスキルを伸ばしたり、良い出会いや大切にしたい人間関係を育てていけば、大きな結果に繋がります。もちろん、子どもやペット、植物を育てるのも吉。

花を意味する鬼宿が象徴する体のパーツが鼻なので、気分が良くなる香りを生活に取り入れるのもすぐにできる開運アクション。香水、ルームフレグランス、柔軟剤など、自分の好きな香りをまとうことで、育てる力が養われ、大きな実りが期待できるはずです。

開運キーワード4:三碧木星(さんぺきもくせい)

若々しさを持ち、自分の可能性を広げる“種まき”を積極的に。

一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星の9つの星から成り立つ、古代中国から伝わる占術を基にした「九星気学」によると、’24年は三碧木星が中宮(真ん中のポジション)に位置する年。三碧木星はまだ若くこれから成長する木を表しているので、新しいものが芽生え始める年でもあります。その種になりそうな出会いやチャンスをこの一年でたくさんつかんでおくと、大きな発展や飛躍に繋がります。

植物のパワーが非常に強まるのが三碧木星の年の特徴でもあります。さらに西洋占星術では、幸運の星・木星が5月26日まで牡牛座にありますが、牡牛座も植物と深く関わりがある星座なので、特に’24年前半は、森林浴や花の名所など、植物や自然と触れ合える場所がパワースポット。ご神木をはじめ、豊かな自然に囲まれた静かな地に鎮座し、季節の移ろいを感じられる神社仏閣を訪れるのは最強のパワーチャージに。自宅で観葉植物を育てたり、花を飾ったりするのもおすすめです。

三碧木星の年は、発芽した新芽のように、若々しいエネルギーが降り注ぐイメージを持つため、いろんなことにアンテナを張り、トレンドや新しいことを敏感にキャッチして吸収していくと、良い変化が訪れやすくなります。好奇心と柔軟な思考を持って、エネルギッシュに活動していくと、人生がどんどん好転していくはず!

また5月26日以降に、木星が移動する双子座は、学びやコミュニケーションの星座といわれているので、SNSなどを通した人との交流がさらに盛んになります。最近、働き方の変化に適応し新たなスキルを獲得する「リスキリング」が注目を集めていますが、今のうちから明るい未来を切り拓いていくために、自分自身のスキルや知識のアップデートを行うとよさそう。そうすれば、大きな惑星が動いてさらなる激動の予感もある’25年以降に良いスタートダッシュが切れるようになります。

水晶玉子さん 占術研究家。西洋、東洋の枠を超えて研究。オリエンタル占星術は、高い的中率で支持を得る。『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ366日メッセージつき 開運暦2024』(集英社)が発売中。

※『anan』2024年1月17日号より。イラスト・宮下 和 取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)