医療脱毛、エステ脱毛、家庭用脱毛器のメリット・デメリットは? 脱毛の専門家が解説

2023.6.24
これからクリニックや家庭用脱毛器で本格的な脱毛を始めたい人は必見。脱毛方法の選び方を、解説します。脱毛初心者・アン子と一緒に学ぼう!
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モウ子 クリニックで全身脱毛をほぼ完了させている。数本生えてくるケアのため、家庭用脱毛器を購入したばかり。

アン子 脱毛初心者。今まではシェーバーで剃っていたけど、本格的に脱毛をしたいと思い立ち情報収集中。

続けやすい方法でムダ毛レスの美肌に!

「マシンを使った脱毛をしたいなら、大きく分けて医療脱毛、エステ脱毛、家庭用脱毛器の3つの選択肢があります。どれも照射するレーザーや光が、毛の黒色に反応して熱を発し、その熱によって、毛を生やすための細胞を破壊し脱毛する、というメカニズムです」

とレナトゥスクリニック統括院長・副田周先生。熱に反応した毛は、放置しておくと約2週間で自然と抜け落ちる。医療脱毛の場合は、発毛中枢が破壊された毛穴から二度と毛が生えてくることはなく、エステ脱毛や家庭用脱毛器の場合は、生えるペースが遅くなったり、細い毛しか生えてこなくなる。

受ける前の注意点としては、日焼けに注意することと、しっかり毛を剃ること。

「日焼けしていると火傷のリスクが上がるため、照射できない場合も。医療の場合はマシンの出力が上げられず、本来の効果が得られません。また、剃り残しも火傷の原因になるので、前日にしっかり剃りましょう」(副田先生)

気になるのは照射時の痛み。最新のマシンは従来と比較して、より高出力で、痛みも少なくなっている。痛みに弱く、高い脱毛効果を求める人は、マシンの機種も必ずチェックしよう。

また、医療脱毛やエステ脱毛の料金には、コースでの契約や都度払いなどがあるけれど、どのように選んだらいい?

「基本的には都度払いがおすすめですが、初めて脱毛するならコースのほうがお得な場合も。コースで通うなら、定期的に予約が取れるか、クーリングオフができるかなど、契約前に確認を」(フェムケア・スパジャーナリスト・惣流マリコさん)

脱毛方法の、メリット・デメリット。

医療脱毛

メリット:効果が高い、短期間で完了
デメリット:痛みが強い、比較的高額

出力の高いマシンで永久脱毛が叶う。
高出力の医療機関専用のレーザーマシンを使用。医師や看護師が施術するため、波長やパルス幅を細かく調整し、ハイパワーで毛穴にアプローチ可能。そのため、さまざまな肌色や毛質にも対応でき、万が一、肌トラブルが起きた場合も、すぐに対応してもらえる。また永久脱毛ができるのは医療脱毛のみ。

エステ脱毛

メリット:痛みがマイルド、比較的低価格
デメリット:効果が出るまで長期間かかることも

光脱毛で、一時的に毛を減らしたい人に。
クリニックのレーザーと比べ、出力に制限がある“光脱毛”のマシンを使用。リーズナブルな価格なので、最初はエステで脱毛を開始する人も多い。一時的な減毛効果があり、基本的に照射をしてから一定期間経つとまた生えてくるので、完全に毛をなくしてしまうのはちょっと…という人にもおすすめ。

家庭用脱毛器

メリット:好きなタイミングで行える
デメリット:セルフでは難しい部位も

一台で全身ケアができて家族全員で使える。
自宅で好きなときにケアしたい人、VIOなどを人に施術してもらうのは恥ずかしいという人にもぴったり。一台あれば、全身ケアできて、家族全員で使えるのもメリット。基本的にはエステ脱毛と同じ光脱毛が多く、出力にはリミットがありパルス幅は固定。エステ同様、一時的な減毛効果が得られる。

ワックス脱毛

メリット:手軽ですぐツルツルに
デメリット:2週間程度で毛が再び生えてくる

根元から毛を抜くので一瞬でツルツルに。
毛の生えている部分に温めたワックスを塗り、固まったらベリッと一気に剥がす脱毛スタイル。根元から抜けてツルツルになるので、水着を着る前などにピッタリ。あくまで一時的な脱毛なので、キープするには定期的なケアが必要。痛みが強いのと、角質も一緒に剥がしてしまうので、肌が敏感な人は注意。

副田(そえだ) 周先生 医師。レナトゥスクリニック統括院長。「脱毛オタク」を自任し、あらゆるマシンを試用し導入。ブログ(https://renatusclinic.jp/bloglist/)では脱毛に役立つ情報を紹介。

惣流(そうりゅう)マリコさん フェムケア・スパジャーナリスト。2000年代前半からVIOを含めた脱毛を行う。クリニックやエステ、ブラジリアンワックスなど、ほぼすべての脱毛方法を経験済み。

※『anan』2023年6月28日号より。マンガ・oyumi 取材、文・古屋美枝

(by anan編集部)