生理痛緩和の声も! “子宮を温める”ことに特化した、温活グッズが誕生

2023.1.15
ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは「温めるフェムケア」です。お腹まわりを温めることは、生理痛など女性特有の悩みの軽減にとても重要。便利な改善グッズをご紹介します。

コジット「USB温活ウォーマー NUKU‐iii」

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冷えに悩む人が多い今の時季。体が冷えることで、さまざまな不調にもつながり、免疫力も低下。そんなお悩み解消のために開発されたのが「USB温活ウォーマー」。冷え症の女性は、生理痛に悩んでいる人が多いという自社の調査を基に“子宮を温める”ことに特化した温活グッズ。モバイルバッテリーに接続するだけで稼働し、コンセントも電池も必要なし。90分間オートオフ機能付きなので、リラックスタイムに安心して使えるのもうれしい。

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ベルトを腰に巻きつけて、モバイルバッテリーにつなぐだけでパッドが温熱。約3mmと極薄なので外出先でも使用できる。40~60°Cまで3段階の温度切り替えが可能。USB温活ウォーマー NUKU‐iii¥3,850※モバイルバッテリーは別売り(コジット TEL:06・6532・8140)

メーカー担当者に聞きました。商品の魅力を深掘り!

「あったらいいなを形にする」がモットーのアイデア雑貨メーカー、コジット。年間約250ものアイテムを展開するコジットからは、過去にも数多くのあったかグッズが発売されているが、この「USB温活ウォーマー NUKU‐iii」は“お腹まわり(子宮)を温めて、女性特有の不調を軽減させる”という、今までになかった商品。この商品が誕生した経緯を、企画部の向川さきさんに伺った。

「開発が始まったのは、発売の半年前。冬に向けて温活グッズを企画する中で、よもぎ蒸しサロンの方に『体を温めにくる女性の9割は、生理痛に悩んでいる』というお話を伺ったのがキッカケです。そんなに大勢いるんだと驚きました。でも、私自身もそうでしたが、冷えと、生理痛などの不調が結び付いているということすら知らない女性も多いですよね。それまで温活グッズ=三首(首・手首・足首)を温めるものが中心でしたが、女性特有の不調に直接アプローチできる“お腹まわり”を重点的にケアする商品を作ろうと考えるようになりました」

商品化にあたり、新入社員から70代のスタッフまで、50名ほどの社内の女性にサンプルを使ってもらい意見を募ったという。

「一言で“生理痛に悩む女性向け”といっても、症状や状況はさまざま。どんな人にも使いやすいように簡単に装着できて自由に動ける、ベルト型のハンズフリー仕様に。『仰向けで寝た時に、お腹を圧迫される重さではツラい』という意見も多かったので、どれだけ軽くできるか、薄くできるか、試行錯誤を繰り返しました。モバイルバッテリーを使用したのも、電池を使わなくてOKなため、軽量化ができるから。薄さと軽さには、最後までこだわりました」

またモニターの意見を受けて、温める際の温度も改善。当初、開発チームが想定していたのとは全く異なる声が集まったそう。

「早く温まることや、高温であることを当初は重視していました。しかし、実際に不調に悩む女性たちからは『装着しながら別の作業をするとなると、これでは温度が高すぎる』という声が。私たちが想定していた以上に、仕事や家事など何かを同時進行しながら使いたいという意見も多かったので、低温でじんわりと温かさが続くことにシフト。好みや状況、季節に合わせて選べるよう、40~60°Cまで3段階の温度切り替えができるようにしました」

発売から1年ほどだが、利用者からは生理痛緩和をはじめ、うれしい反応が多くあったという。

「『使ってみて、初めて自分の体が冷えていたことに気づいた』という声をいただいたのが一番うれしかったです。私たちが目指すのは『ありそうでなかった』アイデア商品を作ること。便利であることはもちろん、お客様自身が想像もしていなかった“快適感”を今後も届けていきたいです」

※『anan』2023年1月18日号より。取材、文・宮田彩加

(by anan編集部)