平野紗季子が感動した、2021年“手みやげスイーツ”BEST5

2021.10.20
フードエッセイストの平野紗季子さんが選ぶ、手みやげBEST5。平野さんが2021年心奪われたスイーツとは?

旅に出かけた気分で、思いを馳せ楽しむ提案。

美味しいものをプロデュースしたり、食文化事業の企画なども行う、フードエッセイストの平野紗季子さん。日本各地や他国へも出かけ、その土地のものを食べて散歩する著書もある。

「今年は、自分自身が旅をしづらい分、遠方の食べ物や飲み物を取り寄せています。そこで出合い、感動したお菓子もいろいろあり、贈り物としてセレクトすることが以前よりも増えましたね」

自宅にいながら旅気分を楽しめるようなものを選ぶのともうひとつ、平野さんが大切にしているのが、贈る相手に寄り添えるもの。

「嫌なことがあったあの子には、気持ちが安らぐお菓子を。おしゃれなあの子には、パッケージを活用してくれそうなものを。と、相手を思い浮かべて選んでいます」

手みやげBEST5

ナイフを入れると縞模様が現れるときめきに満ちたケーキ。
Maison HAKOSHIMA「SHIMA ジンジャーレモン」

φ12~13cm¥3,000

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テキスタイルメーカーが開いたカフェ。「牧野伊三夫さんデザインの箱の中に、レモンのアイシングがつんやりと美しく、菱形にカットした生姜のコンフィがキラキラと飾られたホールケーキ。しっとりとした食感で、ジンジャーとカシューナッツパウダーの香りが広がります」。福岡県福岡市博多区御供所町12‐2 本山ビル1F TEL:092・984・0721 11:00~17:00 月曜休、不定休 maisonhakoshima.stores.jp Webで購入可。

みかん農家が手がける、パッケージもかわいいジュース。
Tangerine「温州みかんジュース〈はるか〉」

720ml¥1,750

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愛媛県宇和島市の愛媛みかん発祥の地・吉田町でみかんの栽培とジュースを製造する。12月は、やさしい甘みの〈南柑20号〉、1月は、まろやかな口当たりの〈ポンカン〉など、時期で品種が移り変わっていく。「とろんとしたクリームイエローの〈はるか〉は、2月頃に登場予定。甘くてじんわり苦みもあってすごく美味しいみかんジュースです。空き瓶を花瓶に使ってもかわいい」。tangerines.stores.jp 通販のみ。

ほっこりとあたたかい気持ちになるパフケーキ。
コボリ洋菓子店「下野(しもつけ)カスター」

6個入り¥1,300

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料理家・小堀紀代美さんのご実家が営む洋菓子店。「お店で一番の人気者が、今夏からオンラインで買えるように。生地はふぁーふぁーの食感で、中のクリームはとろりんとしていて、ひと口食べて大好きに! すべてをやさしく包み込んでくれる味です。がんばっている知り合いにそっと贈りたい」。栃木県宇都宮市滝谷町2‐9 TEL:028・636・8204 9:00~19:00 水、第1・3木曜休 www.kobori-cake.com Webで購入可。

手みやげにすれば大歓喜間違いなしのおやつ時間に。
MY PICNIC「ホームメイド シナモンシュガー ドーナツ」

1個¥350

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店舗を持たずメニューは1種のみ。「じゃりっ(砂糖)、かりっ(生地の表面)、すわぁー(中の生地)っとほどけて、あとからミルクのやさしい香りがふんわり残る、理想も理想のシナモンシュガードーナツ。穴を抜いた生地を使った丸いミニドーナッツが、袋に一緒に入っているのもうれしい!」。配達、アトリエ(東京都内)で受け取り時間は11:30~15:00 日・月曜休 Instagram(@mypicnic_tokyo)で8個から注文可。

秋限定、香り高いマロングラッセを使ったサンドが登場。
(NO)RAISIN SANDWICH「(NO)RAISIN SANDWICH」

6個入り¥2,500 上・ヘヴンリーマロン、下・レーズンサンド

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“レーズンは苦手だけどレーズンサンドは食べてみたい”という平野さんのアイデアから生まれたブランド。「手前味噌ですが、パティシエの後藤裕一さんレシピ監修のバターサンドは飛び抜けた美味しさ。田部井美奈さんデザインの小箱もチャーミング」。フレーバーは季節ごとに更新、今はレーズンサンドとマロングラッセ入りマロンクリームの2種入り。noraisinsandwich.com 毎週日曜10:00~注文受付開始。通販のみ。

平野紗季子 ポッドキャスト番組『味な副音声』のパーソナリティ、菓子ブランド『(NO) RAISIN SANDWICH』の代表を務めるなど、食を中心とした活動は多岐にわたる。近著に『POPEYE 特別編集 味な店 完全版』(小社刊)。Instagramは@sakikohirano

※『anan』2021年10月27日号より。写真・山口 明 スタイリスト・野崎未菜美 取材、文・池田祐美子 撮影協力・UTUWA

(by anan編集部)