
【大人の恋愛に学ぶ!】恋のはじまりの極意を知る話題作『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』!
恋愛映画の決定版『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』!
【映画、ときどき私】 vol. 51
映画音楽の作曲家として活躍するアントワーヌは、仕事も恋愛も順調な人生を謳歌していた。そんなとき、ボリウッド版『ロミオとジュリエット』の音楽を担当することになり、美しい恋人をフランスに残し、インドに向かうことになる。
そこでアントワーヌを出迎えたのは、フランス大使とその妻アンナだった。エリートで優しい夫から一身に愛を注がれ、すべての幸せを手にしたように見えていたアンナだったが、愛する人の子を授かりたいという切なる願いを叶えるため、ある聖者に会いにインド南部の村まで1人で列車に乗って行くという。
それを聞いたアントワーヌも休息を求めて、アンナと共に2日間の旅に出ることを決めたのだった……。
大人同士の恋愛だからこそ感じるものがある!
フランス映画の金字塔『男と女』などを制作し、恋愛映画の名手といわれているクロード・ルルーシュが監督・原案・脚本を務めた本作は、まさに “恋愛模様の最終章” ともいわれている1本。
ウィットに富んだ男女の会話やふるまいは、ぜひアラサー女子たちにも参考にしてもらいたい見どころのひとつですが、酸いも甘いも嚙みわけてきた大人たちだからこそ、昔とはまたひと味違った恋を味わうことができるのです。
恋愛を通して、女を磨く!
歳を重ねるほど、恋愛をはじめるのも、ひと筋縄ではいかないこともあるけれど、周りの環境や損得に流されるのではなく、目の前に差し出された選択肢の中から、自らの意思で選ぶことができるようになれば、それが大人の女性として成長した証。そして、胸の痛みを伴うからこそ、深みも増すのが大人の恋愛でもあるのです。
いつどこで会うかわからないからこそ、それが運命!
最近、「運命の人は必ずしも最高のタイミングで現れるとは限らない」という言葉を目にして、思わず共感してしまったばかりですが、だからこそ私たちは恋愛にも人生にも飽きることなく進んでいけるのかもしれません。
逆に「運命の人は、誰で・いつ・どこで・どのようにして出会う」と先に言われても、気分が盛り上がる気がしないけれど、思いがけない相手とまさかのタイミングで恋に落ちるからこそ、面白さも喜びも高まるというもの。そして、そんなときだからこそ、与えられた運命にどう結論を出すかによって、あなたの人生力が試されるのです。
ここで、「愛に限界はない。私にとって愛とは、あらがうことのできない麻薬のようなものだ」という監督の言葉を借りるならば、愛にはどんな可能性も秘められていて、それを広げるも縮めるも自分次第。それでも、恋愛が感じさせるあの高揚感を一度味わってしまったら、求め続けずにはいられないはずです。
今回は見たことのないようなインドの街並みも見逃せない!
さらに、もうひとつ観客の気分を高めるものといえば、何といっても美しい景色。全編インドロケを行ったという本作ですが、まるで2人と一緒に旅に出たかのような感覚に陥る圧巻の風景は、思わず釘づけになること間違いなし。
「インドに行くと人生観が変わる」とはよくいったものですが、日本にいると決して見ることのない活気あふれる街並みや異文化を肌で感じることができるのです。
ananwebでも、9月は「旅」をテーマにしているところですが、この秋は忙しくて旅行できないという人でも、現地のリアルな様子を映し出した映像を観れば、旅に行ったのと同じくらいの価値を得られるはず。ぜひ、スクリーンで疑似体験を楽しんでください。
人生を導く “線路” は自分で決める!
まだまだ走り出したばかりの “人生の列車” で、誰とどこに向かって走りだしたいかは、あなたの心にしかわからないこと。自分の思いに従わずに後悔するような人生には、思い描いた “終着駅” は待っていないはず。
大人になると、つい周りの目が気になってしまうこともあるけれど、「走りはじめた自分の気持ちに素直になること」、それこそが大人の恋愛には必要なことなのです。アンナとアントワーヌとともに、愛を見つける旅へと出発してみては?
胸が高鳴る予告編は、こちらからどうぞ!
作品情報
『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』
9月3日(土)よりBunkamuraル・シネマ他全国ロードショー
配給:ファントム・フィルム
© 2015 Les Films 13 - Davis Films - JD Prod - France 2 Cinéma