濱田 文恵

便秘には冷たい塩水!? 「しつこい便秘を解消する」意外な新常識 宮廷式美養 #4

2020.1.27
3000人もの美女がいる古代中国の宮廷で、皇帝からの寵愛を一身に受けていたとされる楊貴妃。多くの妃は彼女のように美しくなるために美養生を日夜研究し、ひと時も手を抜かずに行なっていました。そこで、あなたも楊貴妃のように想い人から愛されるよう、日中美容研究家のわたし濱田文恵が、現代のセルフ美容に古代宮廷での美養生をMIXさせた「宮廷式美養」をお届けしていきます。第4回目は、頑固な便秘対策についてご紹介したいと思います。

便秘の原因は腸環境だけではない?!

【宮廷式美養】vol. 4

日本でも昔から「便秘はお肌の大敵」という言葉があるように、美肌にとってはよくありません。古代宮廷でも、便を溜めている“大腸”は美肌を担う“肺”と兄弟関係にあると考えられ、美肌を手に入れるには、毎日きちんと一定量の便を大腸から排出することが大事とされてきました。

しかし、『腸活』という言葉がブームになるほど、現代女性は食生活の偏り、生活習慣の悪化により、頑固な便秘に悩んでいます。腸にアプローチするために発酵食品を摂っている方も多いかと思いますが、それでもなかなか解消できていない方も多いですよね。

中医学では、体の中は全てつながっていると考えています。つまり、便秘になっているのなら、腸だけに原因があるのではなく、ほかにも原因があることもあるわけです。

【セルフチェック】便秘の原因は“臓”の弱りかも

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自分の骨盤の内側を少し強めに圧を入れるようにして押さえてみましょう。もし、右側の方が硬かったりゴリッとしたり、腸が動く気配がするなら、それは「肝」の弱りによる痙攣(けいれん)性便秘です。ストレスが溜まっていたり、動物性タンパク質を摂りすぎたりすることで起きます。

反対に左のほうが先ほどのような状態の場合には、「脾(胃)」の弱りによる無力性便秘です。体力のない人や甘いものの取り過ぎによりおきます。

実際に触ってみて、どうでしたか? では、二つのタイプ別に養生法をご紹介しますね。

【“臓”の弱り別】便秘解消のための養生法

肝の弱りによる痙攣(けいれん)性便秘

緊張やストレスによって、便が兎の糞のようになってしまっていることが多いです。休日に適度な運動を取り入れてストレス解消をしましょう。肉などを一時的にやめ、玄米や野菜などを多めに摂りましょう。

また、朝起きた時にやや冷たい水に粗塩を入れて2~3杯ガブガブと飲んでみてください。(無力性便秘の方は禁忌です)もし、仕事などで外食が多い、ストレス過多が避けられないという方は肝にアプローチするサプリもあるので、活用してみるといいでしょう。

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肝に良いとされるクルクミンというポリフェノールが、春ウコンよりも27倍入っているサプリメント。疲れがなかなかとれない時やお酒を飲む前に飲んでおくと肝への負担を減らすことができますよ。

脾(胃)の弱りによる無力性便秘

食べたものを消化したり、腸に送り出す力が弱いために出ても少量の便しか出なかったりすることが多いです。まずは、脾(胃)の働きを邪魔しないように冷たいものを避け、甘いものをやめましょう。

どうしても甘いものを食べたいときは、脾(胃)が喜ぶサツマイモやカボチャなど、自然由来の甘味を楽しめるようになるといいですね。朝に麦味噌で作った味噌汁もおすすめです。

今より運動不足になりがちな古代宮廷でも、便秘に悩む妃たちが多くいたそうです。だからこそ、原因を腸だけに止まらず、さまざまな面から研究していたのでしょう。今日は “臓”の弱りから便秘の原因と養生法をお伝えしましたが、ほかにも便秘に対する養生法はたくさんあるので、また紹介していきますね。

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