志村 昌美

再生回数2000万回以上! イケメンダンサーの肉体美に隠された思いとは?

2017.7.15
連日の暑さが体にこたえているという人も多いと思いますが、心はいつでも熱くときめいていたいもの。そこで、女子たちのハートに火をつけるような美しい顔と体を持ち合わせた注目の男子が見られる話題作をご紹介したいと思います。それは……。

天才の真実に迫るドキュメンタリー『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』!

【映画、ときどき私】 vol. 102

2009年に史上最年少となる19歳で、名門である英国ロイヤル・バレエ団のトップに上りつめたセルゲイ・ポルーニン。類まれな才能を持ち、スター街道を順調に歩んでいるかのように見えていた。

ところがその2年後、人気実力ともに絶頂のときに電撃退団!

突然の退団劇はさまざまな憶測とともに世界中で報道され、ポルーニンはスターから転落していくことに。しかし、そこには天才であるがゆえの知られざる葛藤と苦悩があったのだった……。

全身全霊のダンスはまさに鳥肌モノ!

ポルーニンは、バレエに興味がある人にとっては有名なダンサーですが、そうではない人でも、グラミー賞にノミネートされた大ヒット曲「Take Me To Church」のMVで彼の姿を見たという人も多いのでは? 実際、YouTubeでは現在までに2000万回以上も再生されているほど、注目されているのです。

誰の心も捉えて離さない理由は?

それほどまでに話題となったのは、彼の卓越したテクニックや人間離れしたジャンプはもちろんのこと、内から溢れ出る表現力が言葉を超えて世界中の人々の琴線に触れているからこそ。

映画のなかでもさまざまな演目を演じているポルーニンの姿を見ることができますが、彼の踊る姿は見ているだけで、なぜか涙腺を刺激されてしまうほど。そこには美しさだけでなく、私たちの胸を締めつける何かがあり、その “正体” をこの作品では知ることができるのです。

ドラマチックな人生のすべてが明らかに!

本作では、ポルーニンのダンスシーンだけでなく、いかにして唯一無二のダンサーが生まれたかを見ることができるのもみどころのひとつ。学費を稼ぐために家族をバラバラにしてしまい、それによって大きな孤独を抱えることになったポルーニンですが、天才として生まれた宿命を背負った苦悩からの挫折、そして再生への道と進む姿は、ひとりの人間ドラマとしても興味深いところなのです。

美しすぎる肉体も見逃せない!

さらに、王子様のような高貴さがありながら、野獣のような破天荒な一面を持ち合わせているギャップも魅力ですが、もうひとつ注目すべきは、逞しくてしなやかさのある筋肉を持った理想の肉体美。

バレエダンサーというのは、一見華やかに見えても、肉体的にも精神的にも本当に過酷な職業。だからこそ、その努力が垣間見える鍛え上げられた肉体は、スクリーンでじっくりと堪能して欲しいところなのです。

自分にとっての天職とは何かを問う!

才能に溢れ、踊るために生まれてきた天才ダンサー、セルゲイ・ポルーニン。そんな彼でさえも、これだけもがいているのであれば、私たちが悩んだり迷ったりするのも当然のこと。

「自分にとっての大切なものとは何か」と考えさせられる本作は、自分のなかに迷いがある人や自分を見失っていると感じている人にとっては、新たな自分を見つけるヒントになるかもしれません。ananweb読者とも同世代であるポルーニンだからこそ、彼の生き様や言葉から感じる思いがあるはずです。

心を掻き立てる予告編はこちら!

作品情報

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
7月15日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:アップリンク・パルコ
©British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016
http://www.uplink.co.jp/dancer/