会わないからいっか!?…女性約200人調査「2021年のバレンタイン最新事情」

文・小田原みみ — 2021.2.10
もうすぐバレンタイン。しかし、新型コロナウイルスの蔓延によってこの一年で社会情勢が大きく変化。2021年コロナ禍のバレンタイン、女性たちはどうするのでしょうか? 20代~30代の女性が集まるanan総研メンバー約200人に聞いてみました。

【アンアン総研リサーチ】

コロナ禍のバレンタイン、女性たちの本音

コロナ バレンタイン チョコ

オンラインが急速に広まり、人と会う機会が激減した私たちの生活。昨年と今年とで、バレンタインに変化はあるのでしょうか? まずは誰にチョコレートをあげるのかを聞いてみました。

Q.バレンタインのチョコレート、誰にあげましたか? (複数回答可)※2021年分は予定

バレンタイン チョコレートをあげる人

グラフを見ると、全体的にチョコを贈る相手が減少しているのがわかります。特に顕著だったのが、「会社の人」へのチョコレート、いわゆる「義理チョコ」です。リモートワークが増え、また2021年のバレンタインは日曜日ということもあり、「いつ出社日が重なるかわからないから、今年はナシでいっか」と考えている人が多いようです。興味深いのは、友だちへのチョコレート。男友だちへの割合は変化していませんが、女友だちへの割合は減少。女性同士のサバサバ感か、それともあざとさか…。

一方で「自分」と「誰にもあげない」の項目は、どちらともグンとその割合を伸ばしています。

では、みなさん、どうやってチョコレートを入手するのでしょうか。

2021年のバレンタイン、チョコレートはどこで購入する予定ですか?(複数回答可)

バレンタインチョコを買う場所

お店で購入派

「パッケージ命の自分用チョコレートはお店で。テンションを上げたいので見て選びます」(28歳・会社員)
「気になっている高級チョコは実際に店舗等で見て選びたい」(32歳・会社員)
「今年は手作りは避けたほうがいいかなと思い、買う予定」(33歳・会社員)

オンライン派

「好きなチョコレートのブランドが決まっているから、オンラインで購入」(28歳・会社員)
「なかなかお店に行きにくい状況なので、オンラインでそのまま相手の家に送りたい」(25歳・その他)

手づくり派

「年に一度の手作りお菓子を作るいい機会」(31歳・専門職)
「毎年、作ってラッピングするのが楽しいから。また絶対大切な人には作ると決めてます!」(23歳・会社員)

オンラインで購入という方が多いかな? と予想していましたが、店頭購入派が大多数という結果に。とはいえ、人が少なそうな時間帯を狙う、高級チョコレートのみ決め打ちで見に行くというように、感染予防を気にしている様子がうかがえました。また、今年はあえて手作りを控えるという方もチラホラ。実際に、手づくり派のほとんどが、一緒に住む家族へ贈るチョコレートでした。そして、オンラインで購入という方は、好きなブランドが決まっているという方が多かった印象です。

最後に、コロナ禍のバレンタイン、気持ちの変化を聞いてみました。

「在宅で会社に行かないので、チョコレートを渡さなくて良い感じがして楽」(31歳・会社員)
「今まではいろいろなチョコレートを買っていたけど、オンラインで本気のを選んだ」(29歳・会社員)
「自粛で気が滅入っている(という名目で)ので、自分へも高級チョコを買うことした。いつもは我慢するけど、今年は特別。経済回さないと!」(28歳・会社員)
「毎年バレンタイン近くに会う友人には、ちょっとしたチョコレートをあげていた。だけど、それが無くなったから節約になる。今年は家で作る過程も楽しもうと思う」(31歳・専門職)

やはりですが、義理チョコや友チョコを負担に感じていた方が多かったようです。彼氏、家族、友達…ステイホームを機に、本当にチョコレートを贈りたい相手が精査できたのではないでしょうか。

自分へ高級チョコレートを購入する、手づくりに挑戦する、という方も多く、自粛生活が続くなかでなんとか気分だけでも…と少しでも前向きに考えようとしている方が印象的でした。

まだ先行き不透明な状況。何も気にせず、大切な人に直接会ってチョコレートを渡せるバレンタインが戻ってきますように。

©YakobchukOlena/Gettyimages

文・小田原みみ