レジ袋有料化で“困った”続出…女性約200人に聞いた「エコバッグの悩み」

文・田中亜子 — 2020.11.16
レジ袋有料化がスタートして4か月が経ちました。外出や買い物にはエコバッグの持参が当たり前となった方も多いのでは。そこで、20~30代女性の集まるアンアン総研メンバー約200人に、レジ袋有料化やエコバッグに関することをリサーチしました。すると、地味に困る悩みが続出! あなたは共感できる?

【アンアン総研リサーチ】

“地味に困る”続出! レジ袋有料化とエコバッグ事情

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2020年7月に、これまで無料だったレジ袋の有料化が小売業に義務づけられました。はや4か月が過ぎようとしていますが、みなさんはこの取り組みをどう捉えているのでしょうか。そこで、20代~30代女性の集まるアンアン総研メンバー約200人に「レジ袋有料化に思うこと」をリサーチしました。なかでも今回は、「正直困っていること」に焦点を当てて、いくつかご紹介したいと思います。

まずは、エコバッグにちなんだお悩みから。

いいことだけど、エコバッグに困った!

「良い取り組みだと思うけど、こちらがエコバッグに商品を詰めているのを店員さんにぼーっと見られる時間をどうにかしてほしい。入れてくれる店員さんはとても助かります」(34歳・会社員)


「コンビニでの会計時、袋詰めをいつしたらいいのかわからない。もたつくと後ろに並んでいる人に迷惑がかかると思うと、怖いです…」(31歳・会社員)


「あちこちでやたらとエコバックをくれるから増えてしまうのが悩み。これらのいい保管の仕方を知りたいです。また、たくさんあるからといって、どれが一番使いやすいのかがわからないのも困っています」(34歳・公務員)

スーパーだと袋詰め専用エリアがあり、周囲を気にせずに済みますが、コンビニはレジで商品をエコバッグに入れなければならず、店員と後ろのお客さんから無言の圧を感じてしまう人もいるよう。こればかりは、慣れるしかないといったところでしょうか。

また、人気にあやかり、何かとノベルティや景品がエコバッグなのも今年ならではですよね。保管方法も大事ですが、意外と見落としがちなのが、エコバッグの洗濯です。こまめに洗い、たくさんたまったら日替わりで使うのも楽しい、と考えてみるのはいかがでしょう。

続いて、この取り組み自体に異議を唱える声をご紹介!

レジ袋有料化自体に困った!

「こんなに大変な時期に有料化したことは、納得できない。どっちみちレジ袋に似た袋を買ってゴミ袋にしているし、エコでも何でもないのでは」(35歳・無職)


「出かけたついでに買い物することが多くて、しかもまとめ買いをするので、大きなエコバッグを持ち歩くのが面倒。持って行くのも忘れてしまうので、これからも持参はせずに買うと思います」(32歳・専門職)


「ゴミ袋に使っていたのでレジ袋がないと困るし、毎回エコバッグを持ってるわけではないので、結局ほぼレジ袋を買っています。他の人も買っているのを見るので意味のない取り組みだと思う」(30歳・主婦)


「環境問題のためだと言っているが、小さなビニールはスーパーでまだ配布されているし、そもそも商品のパッケージがビニールなので、全く意味がないと思う」(28歳・無職)


「『レジ袋はいりません』と言うのを、言うのも聞かれるのもめんどくさい」(28歳・契約社員)

より便利な方向へとシフトしていく時代のなかで、不便ともいえるものが出てくると、不満に思ってしまうのは当然のことですよね。まして、我慢続きのコロナ禍でなぜさらに負担を強いる? と思う人も多いでしょう。また、「プラ製のものは世にあふれていてエコになっていない」という声が挙がるのも不思議ではありません。

ですが、この取り組みはプラゴミの大幅削減を目指すのではなく、有料化によりレジ袋の必要性を意識し、ライフスタイルを見直すきっかけとなってほしい、ということが本来の目的なのだそう。自分が無理なくできる範囲で、無駄を省いた生活をしていきましょう。

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文・田中亜子

参考サイト
経済産業省HP

https://www.meti.go.jp/policy/recycle/plasticbag/plasticbag_top.html


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