家賃よりアレ重視!…女性約200人に聞いた「部屋探しの優先ポイント」

文・harako — 2020.5.22
新型コロナウイルスの影響で、リモートワークが主流になれば部屋探しも変化する……!? というわけで、今回は20~30代の女性からなるanan総研メンバー約200人に協力を得て、今まで住んだことがある住居や引越し経験について聞いてみました。

【アンアン総研リサーチ】

アラサー女性が好む部屋とは?

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Q. 部屋を決める時の基準や選ぶポイントを教えてください。

3つまで選んでもらいました!
第1位 駅チカ(66%)
第2位 家賃+管理費(60%)
第3位 セキュリティ(43%)
第4位 お風呂・トイレ(37%)
第5位 間取り・広さ、周辺環境 同率(31%)
第6位 収納スペース(17%)
第7位 部屋の階数、その他 同率(11%)
第8位 キッチン・コンロ(9%)
第9位 騒音対策(6%)
第10位 ゴミ捨て場(3%)

※その他のコメントには、「カビが生えていないか、生えにくそうか」(28歳・公務員)、「築年数」(31歳・会社員)などがありました。

毎月かかる「家賃+管理費」より、「駅チカ」が堂々の1位。女性が働きながら充実した生活を送るには、無駄な移動時間をとことん削減することがスタート。とはいえ、リモートワークが主流になれば、仕事場から離れた場所に住んでも良くなりますよね。

暮らしやすかった部屋の特徴4つ

続いて、これまでよかったと思う部屋の特徴を質問したところ、みなさんのこだわりが出る結果に。女性が快適に暮らすためのヒントがいっぱいです!

1. 水回りや換気が良い

「お風呂が大好きなので、絶対に追い焚き機能と足が伸ばせる広さじゃないとだめ」(25歳・会社員)
「水場の臭いや換気扇の強さを全てチェック。カビが生えにくそうな住宅を選んだ」(28歳・契約社員)
「トイレやお風呂は、あまり狭いのは嫌かなぁ。お風呂で毎日30分くらい浸かるので、このリラックス時間は大事にしたい」(35歳・専門職)
「お風呂などの水回りは、自分でカスタマイズできないので清潔感やデザイン性が気になる」(29歳・会社員)
「家で一番くつろげる場所がお風呂なので、お風呂は広くないと嫌だ」(31歳・専門職)
「プチ潔癖なので、水まわりが綺麗なところじゃないと無理。トイレやお風呂は内見の時に、めちゃくちゃチェックする」(29歳・契約社員)

2. セキュリティが充実

「女性なのでセキュリティがちゃんとしていないとヤダ」(34歳・専門職)
「セキュリティ重視。いくら可愛いお部屋でも防犯管理ができないと選択肢から外す。一人暮らしならなおさら後で後悔するのはいや」(30歳・自営業)
「セキュリティがしっかりしているかは最低条件」(21歳・大学生)
「安心して暮らせる場所であることが大前提」(31歳・会社員)
「オートロックでセキュリティも重視。でも駅からの距離は妥協したくなかった」(33歳・専門職)

3. 周辺環境が整っている

「移動に時間をかけたくないので駅チカで。あと駅のまわりは人が多いし、コンビニもたくさんあって一人暮らしに安心」(31歳・専門職)
「駅から家が近いので、雨の日は濡れない」(32歳・会社員)
「電車を使うので、駅チカ物件なら毎日の時間短縮に」(28歳・その他)
「駅チカであれば、周辺施設もそれなりに盛んだと思う」(21歳・大学生)
「周辺環境は大事だと思う。家の下に夜中までやっているような店があると、喫煙者がたむろしていたりして家に帰るのになんだか微妙な気持ちになる」(25歳・会社員)

4. キッチンが使いやすい

「私が料理が好きなので、コンロは3つ」(28歳・会社員)
「キッチンは、ガスコンロ2口以上」(34歳・会社員)

間取りやセキュリティなども大切ですが、意外と多かった意見は「水回り」や「換気」です。湿気がこもりやすかったり日当たりが悪かったりと、実際に住んだ後にじわじわ実感することなのかもしれません。
リモートがメインになったら、こういう環境要素はもっと重視されるかも。

失敗した部屋の特徴3つ

今度は逆に、後悔した部屋をリサーチ。これから部屋探しをする人はぜひ参考にしてください。こんな部屋には、注意しましょう!

1. 住人トラブルや騒音で…

「2階に住んでいたけれど、ことあるごとに1階の人に怒鳴りこまれたりピンポンを押し続けられたりして怖かった。周りの居住者にも注意しなければいけない」(28歳・会社員)
「住んでいる家が、防音がイマイチすぎるので失敗だと感じている。内見の際に確認するのは難しいけれど、もうちょっと気を回してみればよかったな、と反省」(29歳・契約社員)
「住んでみたら、近くの通りが救急車の通り道で夜中にサイレンが鳴ることが多々あった」(34歳・会社員)
「怖いので、大通りに面した場所に住んでいたら車の騒音で寝られなかった。逆に大通りから離れた場所に住んでいたら、不審者が出て怖かった」(31歳・会社員)

2. 間取りや日当たりで…

「その立地としては高めだったが、あまり日が当たらないので気分が良くなかった。ハッピーになれないような」(29歳・自営業)
「ディスポーザーがなくて困った。食器棚の位置が高すぎて食器をたくさん捨てた」(34歳・会社員)
「住んでいたマンションの入り口が2階だった。自分の家は1階なので、いちど2階に階段で上がって、エントランスから中に入ってから階段で1階に下がる、変な間取りだった。引っ越し時、冷蔵庫は、いちど持ってきてもらって入れられなくて、別日に運んでもらったり窓から入れたほうが早いと言われたり。スタッフも2人必要で、追加料金だらけという経験をした」(35歳・自由業)
「家賃の安さで選んだ部屋が、部屋の真ん中に柱があって面積の割にすごく狭かった」(25歳・会社員)
「メゾネットは昇り降りがしんどかった」(28歳・その他)

3. 周辺環境が不便で…

「スーパーが近くにないととても不便なので、そういうところはやめた」(33歳・専門職)
「駅から遠くて安い物件だと、寒い日や雨の日にタクシーを使って結局お金がかかる」(34歳・会社員)
「家自体は良かったが、駅から25分と、かなり遠かった。バスはあったけど交通費がかかるし、家に惹かれて借りたものの、疲れて結局バスを使い、かなりの金額が飛んでいった」(35歳・自由業)

デザイナーズやメゾネットなど、変わった間取りの部屋はオシャレに見えても住みにくいことがあります。また、建物内の住人ストレスを抱えながら過ごすのは大変なので、地域性や住人層もチェックしましょう。

自分に合う部屋に巡り会うためには…

これまで引越しの回数はどのくらいありますか?

 Q. これまで引越しの回数は、どのくらいありますか?

 
・0回 13%
・1回 9%
・2回 31%
・3回 9%
・それ以上〜 38%

 Q. 現在住んでいる部屋は、気に入っていますか?

 
・はい 81%
・いいえ 3%
・どちらとも言えない 16%

引越し経験は、2回以上の女性が多い結果となりました。環境や仕事の変化は、住居を見直すターニングポイントです。リモートワークが主流になれば、部屋選びも変わると思います。ぜひ、自分のライフスタイルに合う部屋探しをしてみてはいかがでしょう。


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グラフ:Canva