ハダカのコクハク【Epi9-4】「バイセクシュアルの生き方」

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Pink eye’s

渋谷区・同性婚ニュースで思うこと

2015年3月31日 、渋谷区で“同性婚”条例可決!
そんなニュースが飛び込んできました。正しくは、同性カップルを結婚に相当する関係と認め、「パートナーシップ証明」を発行するという条例だそう。

同性カップルが、賃貸への入居や、病院で親族以外の立ち入りを拒否されたりすることがないようにするための処置で、不動産業者や病院に、証明書を持つ同性カップルを夫婦と同等に扱うよう求めることができるものなのだとか。施行されたばかりのこの条例には賛否両論ありますし、ここでは言及しません。
 
このニュースをきっかけに、感じたことをつらつらとお話しましょう。異性愛者として生きていると、結婚も子供の親になることも、当然の権利だと考えますよね。

でも、恋愛対象が「同性」になるだけで、結婚も、夫婦で子育てをする権利さえも、いくら頑張っても得ることができないものになってしまいます。自分のセクシュアリティ通りに生きているだけなのにさ。

例えば、レズビアンカップルがなんらかの形で子供を授かれたとしても、現在の法律では、双方が法的に子供の親となることはできません。異性愛者夫婦なら、ふたりの間に子供ができなくても、養子という法的に親になれる手段はあるのにね。

「親が女同士なんて、子供がかわいそう!」という意見もあるでしょう。ここで考えたいのは、本当にかわいそうなのか? ということ。

もしも、レズビアン夫婦&子供だけの環境で育ったら、子供が、自分のことを「レズビアンの子供だからかわいそう」だと思う価値観は生まれないでしょう。子供が自分のことをかわいそうだと思うのは、誰かが「かわいそう」だという目で見た瞬間、レッテルを貼った瞬間からです。

もちろん、子供が親に虐待されていたとしたら、「かわいそう」と言えるかもしれません。しかしそれは、「親が女同士」とは関係ないですよね。親が女同士なことが原因で、いじめにあったとしたら、かわいそうかもしれません。

と、いうことは、レズビアンカップル、レズビアンカップルの子供を、偏見の目で見ない、差別しない世の中ならば、「親が女同士」でも、なんら問題ないと思うのです。
 
「かわいそう」と感じているのは、あくまでも、かわいそうだと言っている側の心。「かわいそう」だと言われている人は、かわいそうではありません。それが分かれば、同性愛や両性愛などを「へん」「おかしい」と感じるのも、感じている側の心だということが分かります。けして、同性愛や両性愛などの様々なセクシュアリティが「へん」「おかしい」わけではないのです。

「同性パートナ―シップ条例」のニュースをきっかけに、様々なセクシュアリティのあり方が正しく伝わり、偏見・差別が少なくなればいいなあと感じる、今日このごろです。

 

ハダカのコクハク【Epi9】「レズとバイ」まとめ

【Epi9-1】「ヴァージンなのに、エスエムっ!?」
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【Epi9-2】「男とセックスをするレズビアン」
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【Epi9-3】「サラシを巻いたレズビアン」
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