三日坊主でもOK! 趣味を始めると脳が活性化するって本当?

2017.2.27
脳にいい究極の習慣とは、楽しく人生を送ること。
脳

食事、睡眠、カラダの習慣の他にも、脳にいいことは多数。最も効果的なのが、脳に本来備わっている、幸せになりたいという欲求に従うこと。

「幸福を感じる行動によって、ドーパミンなどの脳内物質が出る。これが、何より脳の働きを活性化させます。ペット、アイドル、映画観賞…なんでもOKですが、ここでは特に良いプチ習慣を提案します」(脳医学者・瀧 靖之先生)

ペットを飼う。

別名“幸せホルモン”“絆ホルモン”“抱擁ホルモン”と呼ばれるオキシトシン。「ストレスの悪影響から脳を守ってくれるオキシトシンは、脳のパフォーマンスを損なわないために重要な神経伝達物質の一種。恋人や家族、そしてペットとのスキンシップによって得られます」。愛するペットと触れ合うと、疲れた脳が回復します。

三日坊主でいいから趣味を始める。

趣味に集中している間、脳内ではドーパミンが放出され、快感がもたらされる。

「趣味を続けていると、脳内の情報伝達回路の“枝”の本数が増え、脳の処理能力が上がります。始めた趣味が、たとえ三日坊主になっても構いません。始めるだけでも脳に刺激が与えられる。何もせず“枝”を放置することがいちばんよくありません」

アイドルに熱中する。

汎化とは、何かひとつの能力が伸びると、それとは直接関係しない部分の能力も伸びていく脳の性質。

「趣味に熱中し、極めると、この汎化作用により脳の潜在能力が総合的に高まります」。アイドルが人生最大の喜びでもOK?

「アイドルがファンに与えるドキドキ感は、脳には素晴らしい刺激。アイドルの存在意義は高いのです」

お笑い動画を見る。

表情やジェスチャー、また独特の“間”など、高度な非言語的技術によって成立しているお笑いを見ることで、脳が活性化するそう。

「言葉のやり取りだけの言語コミュニケーションよりも、ボディランゲージなど言葉以外を使う非言語コミュニケーションのほうが、はるかに情報量が多い。脳のより多くの領域が刺激されます」

懐かしのエンタメに浸る。

幼少期に大好きだった映画、失恋時に聴いた音楽…。それらを再度味わうことで、当時の感情まで呼び起こすことができるそう。

「感情を伴う記憶をエピソード記憶といいますが、その質と量が豊かであるほど脳は活性化する。記憶と結びついたエンタメに浸って、繰り返し当時の感情を呼び起こすことは海馬の機能維持に有効です」

瀧 靖之先生 医学博士、医師。東北大学加齢医学研究所教授。16万人のMRI 画像を見てきた脳のスペシャリストで、脳の発達や加齢のメカニズムを研究。著書に『脳はあきらめない!』『脳が目覚めるたった1つの習慣』など。

ボーダーTシャツ¥12,000(ル ミノア/シップス デイズ ららぽーとTOKYO-BAY店
TEL:047・434・7401) スリッパ¥3,500(レ ディーディー ドリーム/シップス デイズ ららぽーとTOKYO-BAY店) カットオフパンツ¥45,000(レイチェル コーミー/ビームス ハウス 丸の内)

※『anan』2017年3月1日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・中山友恵 モデル・栗山 遥 取材、文・小泉咲子

(by anan編集部)


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