冬の温活には“20時筋トレ”と“22時ストレッチ”を取り入れて!
目の前にある冷えからくる辛い症状は、経絡ストレッチで整えるのが有効。そこで、スポーツトレーナー・坂詰真二さんとアピア均整院代表・松岡博子さんに体を温める筋トレ&ストレッチについてお話を伺いました。
冷えの改善に有効なのは、熱の発生装置である筋肉量を増やすこと。
「それに筋トレには交感神経を優位にする効果もあります。寝る3時間前までに行い、その後リラックス系のストレッチを取り入れれば、うまく副交感神経に切り替わり、良質な睡眠が得られるでしょう。こうして自律神経にメリハリがつくと、体温の調節機能も良好に」(坂詰さん)
午前0時までに寝るとしたら、20時に筋トレ、22時にストレッチが最適、というわけ。
効率よく温める部分筋トレ。
「人間の生命維持のため、何もしていなくても使われるエネルギーのことを基礎代謝といいます。そのうち20~40%のエネルギーを筋肉が消費。その際、熱が発生するため、筋肉量が減るとそのぶん熱の発生量も減り、体温は下がりやすい状態に。また、筋肉は刺激を与えないと、20歳前後をピークに衰える一方。適度な運動でピークに戻す努力が必要です」(坂詰さん)
そこで効率的に取り入れたいのが、部分筋トレ。
「狙うのは脊柱起立筋など大きい筋肉。また、加齢や運動不足で最も衰えやすい下半身も強化すると◎」
巡りを促す気血ストレッチ。
東洋医学で冷えの原因と考えられているのは“気”“血”“水”という巡りのバランスの崩れ。
「冷えで注目すべきは“血”です。“血”は心臓で温められて全身を巡りますが、流れが滞っていると、その間に血の温度が下がっていくため、体も冷えてしまいます。汗など体液を表す“水”も同じ。その2つの巡りを促すのが“気”なのです。そんな“気”の通り道である“経絡線”を刺激することで、巡りのバランスが改善。不調に合わせてピンポイントでストレッチをするといいでしょう」(松岡さん)